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(64)箱根直前特集㉓ 横手健氏インタビュー

競走 2019.12.31

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなど全24回にわたりお届けします!

 

 第23回は明大競走部OBである横手健氏(平28政経卒・現富士通)のインタビューです。大学当時の思い出やこれから箱根を走る明大選手への応援メッセージを語っていただきました。(この取材は12月5日に行われたものです)

 

――大学4年間の中で一番印象に残っているレースは何でしょうか。

 「大学4年間の中で自分が変わるきっかけになったと思うのは2年目の箱根で5区19番だったときですね。高校時代の結果が良く、少し慢心していて、天狗になっている部分がありました。それまで大きく失敗したという経験がなかったなか、山でどん底を味わされましたね。でもそれがあったおかげで、自分に何が足りないとか何でこうなったのかを深く考えるようになりました」

 

――そもそも明治大学を選んだ理由は何だったのでしょうか。

 「高校の大先輩の宇賀地さんを追って駒大に行きたいという気持ちがありましたが、2009年に明治大学がシード権を取り始めた印象が忘れられませんでした。伸び盛りの雰囲気の中で練習していたほうが自分には合っていると思い、明大を選びました」

 

――4年次、主将兼エースとしての活動はいかがでしたか。

 「自分の前の年が明治史上一番強いと言われていた世代で、どうしても比較されてしまうので、自分が引っ張っていかなきゃいけないという気持ちがありました。でも4年次の7月に1万で27分台を出して以降、故障してしまい、試合で引っ張れないもどかしさもありましたね。ケガをしている間というのはどうしても練習で引っ張ることができないので、箱根の前になってようやく主将らしさを見せれたのかなと思います」


 

――そして4年次の箱根シード落ちの際はどのような心境でしたか。

 「僕らの代でこうなってしまったのか…というのは、終わった後木村慎(平28商卒・現Honda)と話していましたね。メンバーだけで考えたらあそこまでのレースになるはずはなかったんですけど、やっぱり区間20番が二つ出てしまうと、その後取り戻すのも難しいというのはありました。でも結果的には下に頼らなければいけなかったという雰囲気にしかできなかったという反省点もあります。僕はどちらかというと背中を見せて黙ってついてこいというよりは言葉で引っ張るような主将でしたが、今思うともう少しやれることはあったかなという気がします」

 

――明大で注目されている選手はいらっしゃいますか。

「阿部は当然として、1年生の加藤君(大誠・営1=札幌山の手)、2年生の鈴木君(聖人・政経2=水城)と手嶋君(杏丞・情コミ2=宮崎日大)ですかね。河村君(一輝・政経4=大垣日大)も面白いですよね。走れば走るほど長い距離は走れるようになってきていますので。そういう意味ではみんな可能性を秘めていると思います」

 

――箱根駅伝が横手さんにくれたものは何でしょうか。

 「人とのつながりができたと思います。大学に進学した以上、4年間箱根というものは当然ついてきて、箱根で上を目指したいって気持ちは、高校から実業団に入っていたら得られない経験です。その大学4年間で箱根がもたらした人と人との繋がりは感じます。また西さんには4年間育ててもらって感謝していて、西さんだから1万メートルで27分台を出せたと思っています」

 

――今後の目標をお願いします。

 「昨年、自律神経の病気をやってしまって、そこから上がってこれない時期が続いていました。12月の日体大記録会で久しぶりに試合に復帰して、試合に出るってこんなにいいことなんだなという気持ちになれました。同期の服部勇馬などかつて戦えていた人たちは、レベルが離れてしまって、今まではその現実を受け入れがたかったです。でもこの前の1本ですごく吹っ切れたので、日本一を目指すような舞台で走りたい気持ちが芽生えました。具体的な目標というのはまだなかなか出せないんですけども、日の丸を背負う争いがしたいと思います」

 

――これから箱根を走る後輩たちにエールをお願いします。

 「ここのところ低迷しているはしているんですけど、その中でも今年の明治の選手はそろっていると思います。山本監督の考えがきっちり浸透し始めて、結果を出すのであれば今年なんじゃないかなと。僕らの代では落としてしまいましたがシードを取って当たり前の明治が見たいので、ぜひ強い明治をみせつけてほしいです」

 

――ありがとうございました。

 

[綾部禎、仁科せい]


箱根駅伝まで、あと2日。


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