(61)箱根直前特集⑳ 三輪軌道インタビュー

競走
2019.12.30

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。 

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなどを全24回にわたりお届けします! 

 

 第20回は三輪軌道(理工4=愛知)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです) 

 

――現在の練習状況はいかがですか。

 「基本的に設定ペースを守って全部こなせているので順調かなという感じです。正直、全日本大学駅伝と学連記録会は状態がかなり悪くて気持ちを切り替えて出たという感じだったので、ようやく最近自分に自信がもてるレベルで状態が上がってきました」

 

――具体的にどういった面で状態が上がってきたと感じますか。

 「自分の中でフォームが昨年と比べてかなりばらつきがあるなと感じていて、最近河村(一輝・政経4=大垣日大)からフォームを指摘されてそこを重点的に意識して走り続けて。ようやく最近うまく体重に乗ったフォームというか効率の良い走り方ができてきたという感じです」

 

――状態はどれくらいまで上がっていますか。

 「昨年だと往路上位で走れるレベルまでもってこれたのですが、今年は調子が上がるタイミングが例年と比べて2カ月くらい遅れました。復路で区間5番から一桁くらいにはまとめられるのではないかなと思います」

 

――世田谷ハーフ以降の練習は振り返っていかがでしたか。

 「世田谷ハーフは8割くらいであのペースで走れたので一回状態が上がったと思ったのですが、学連の直前でまた調子が落ちて30分半かかってしまいました」

 

――学連記録会は苦しかったですか。

 「自分のレース展開も下手だったのですが、最初後ろから入って後半上げていくというふうに考えていたのですが、最初の入りが思った以上に遅くて中盤から自分が上げすぎてそこで体力を使ってしまいました」

 

――富津合宿で距離走をこなして以降、何か変化はありましたか。

 「久々に夏合宿以来の距離走をこなせたのでしっかりロードの感覚もつかむことができましたし、箱根に向けてイメージが作れた合宿だったのではないかと思います」

 

――箱根のメンバーの発表前まで気持ちの面では不安はありましたか。

 「不安というか、学連記録会終わった時点で自分はメンバーに入らないと思っていました。学連記録会が終わった後、佑樹(山本駅伝監督)さんに合宿に連れて行くということを言われたので、メンバーに入れなくても少しでも集団走を引っ張ったりしてチームに貢献できればと思って練習していました」

 

――チームの状況はいかがですか。

 「中間層の選手はかなり状態も上がってきていて選手層は厚みが出てきたと思うのですが、主力級の選手に短期間の故障、体調不良があり万全ではないので、しっかりその面をミーティングで話し合ったので、そのあたりをもう一回意識しながら全員が万全の状態で当日を迎えるということを最近ミーティングで話しました」

 

――ミーティングで出たお話は他に何かありましたか。

 「箱根のエントリーメンバーが発表されて、エントリーメンバーに落ちてしまった選手と入れたメンバーで気持ちに差があったので、もう一回全員で気持ちを一つにして頑張っていこうという話をしました」

 

――箱根駅伝ではどういう走りを見せたいですか。

 「今まで陸上競技を10年間続けてきて、本当に自分自身の力では到底ここまで走ることができないと思っていて、家族であったり友人であったりいろんな人の支えがあってここまで来れたので、結果が全てではないですが自分が一生懸命走っている姿をそういった方々に見せられればいいなと思います」

 

――最後に区間順位など具体的な目標があれば、お願いします。

 「希望の区間はないのですが、往路であれば区間一桁、復路であれば区間5番を目指してチームのシード権獲得に貢献できればいいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[西山はる菜] 

  

箱根駅伝まで、あと3日。