(60)箱根直前特集⑲ 河村一輝インタビュー

競走
2019.12.29

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなど全24回にわたりお届けします!

 

 第19回は河村一輝(政経4=大垣日大)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです)

 

――現在のコンディションはいかがでしょうか。

 「昨年は夏合宿であまり練習量をこなせていなくて、たまたまメンバーの枠が空いていて入れた感じだったんですけど、今年はちゃんと夏からほとんど練習をこなせていい感じできていると思います」

 

――河村選手から見てチームの成長点はいかがでしょうか。

 「昨年はほんとに阿部に頼った形で全てを進めていたので、レースにしろ練習の中にしろ、特にほんとにレースは見てもらったら分かるように阿部ありきで回っていました。ある程度出遅れても阿部で取り返して、そのあと流れになるというのが今年はありませんでした。箱根予選会も阿部を使わない、全日本大学駅伝も阿部を使わない、みんな阿部がいないので自分がやらないと。さっき監督が言っていたように自分がやるんだ、自分がエースになっていくんだという気持ちがすごい強くなってガンガン前にいく走りができるようになったと思います。その点は当たり前のことではあるんですが、前の明大にはなかったことでした。阿部の流れに乗っていくことがなくなったので、その点は大きく変わったなという点だと思います」

 

――個人的な成長点はいかかでしょうか。

 「中距離から長距離の移行の点でうまく練習を組み立てられるようになったかなと。その辺りがうまくいってきて、練習を途切れさせることなくうまくやってきているので今いい感じで来れています。その点は結果うんぬんよりも練習をちゃんと継続できているところは自分の成長点だと思います」

 

――箱根では印象に残っている選手や憧れの選手はいますか。

 「やっぱ阿部ですね。近くで見ていてもすごい選手はすごいで終わるのですが、(阿部は)一緒に生活していて、学部も一緒なので授業に行って一緒にやってきてという形なので、阿部のすごさを一番近くで感じていると思います。ほんとに阿部はすごいです。憧れですし、尊敬する点も多いです。自分はトラック主体でやっているので、すごい箱根ランナーだというよりかは、一番身近で見ている阿部がすごいなと思います」

 

――シード権獲得に向けての勝負所はどこでしょうか。

 「往路でどのぐらいの流れで来れるかですかね。昨年は阿部を大砲と置いてやっていたんですけど、今回はそこまで阿部に期待するのは酷だと思うので、他の選手が踏ん張ってどのぐらいの順位で芦ノ湖に来るのかがポイントになってくると思っています。往路の結果次第で結果が大きく変わってくるので、流れに乗れるかが重要になると思います」

 

――箱根に向けて意気込みをお願いします。

 「昨年は本当にみんなメンバー入ってきてたんですけど、今年は3人しか同じ学年の選手が入れなくてやはり悲しくもあります。その分自分たちがいい結果を出していくしかないと思っているので、4年間頑張ってきた同期の思いを乗せて走れたらというふうに思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[入野祐太]

 

箱根駅伝まで、あと4日。