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(54)箱根直前特集⑬ 酒井耀史インタビュー

競走 2019.12.26

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなど全24回にわたりお届けします!

 

 第13回は酒井耀史(商3=須磨学園)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです)

 

――今年1年を振り返っていかがですか。

 「調子がなかなか上がることなくここまできてしまって、かなり練習ができていても試合で走れないことや大事な合宿で故障してしまうなど、順調にはいかない1年でした」

 

――故障されたのは夏合宿でしょうか。

 「はい。左の股関節に本当に力が入らなくなってしまって、全然ジョグもできないという状態でした」

 

――ケガ人ミーティングには出ましたか。

「1、2度出ました。今の状況をみんなで共有して阿部さんがそれに対して少しアドバイスをくださったりという感じでした。故障者全員でしっかり治してこれから上がっていこう、という士気は高まったかなと思います。(ケガで苦しんでいるのは)自分だけじゃないんだということも知ることができたので」

 

――阿部主将の下での1年はいかがでしたか。

 「やっぱり阿部さんは憧れの存在であり、尊敬しているというか。生活の面から一番尊敬している先輩なので、その阿部さんが引っ張るチームにいたということは、自分としてもかなり成長できたのではないかなと思います」

 

――11月末の富津合宿はいかがでしたか。

 「富津合宿ではかなり今までの合宿と比べると練習も順調にこなせましたし、特にどこかを痛めることもなく最後までジョグもこなせたので、自分の中ではかなりよかったです」

 

――現在のチームの雰囲気はどうですか。

 「全日本で他大学との差を感じて、それをしっかりと各々が受け止めたので、自分なりのやり方で練習を増やしたり工夫したりということが多くなりました」

 

――3年生が最多6人エントリーしましたが、今年1年で代の雰囲気は変わりましたか。

 「4月に入る前にかなり学年の中で意見を言い合ったりできて、そこから団結力が高まったという感覚はあります」

 

――昨年は5区を走られましたが、今年も5区への思いは強いでしょうか。

 「昨年5区を走って、やっぱり修正点というかここはもっとこう走れたなという後悔も多くて、それをもう一度走ることによって自分の中でスッキリさせた状態でゴールしたいので、もう一度走れるなら5区が走りたいです」

 

――夏合宿では山のタイムトライアルを行なったと伺いました。

 「実際かなりきつくて。でもやっぱり聖人(鈴木聖人・政経2=水城)との差はかなりついてしまったんですけど、調子が悪いなりにはまとめて走れたなという思いはありました」

 

――1年間不調の中でも練習を続けてこられましたが、その支えは何ですか。

 「自分はかなり歌うことが好きなので、落ち込んだ時とかは明るい曲を歌ったりすることで気持ちを高めて、また練習と向き合うというふうにやってきました」

 

――箱根への意気込みをお願いします。

 「昨年思い通り走れなかった分、今年はしっかり結果を見据えて。でもせっかくの大舞台なのでしっかり楽しんで走れたらいいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[仁科せい]

 

箱根駅伝まで、あと7日。


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