最終節で大逆転 秋リーグ3連覇‼

アイスホッケー
2019.12.19

スケート部(アイスホッケー部門) ◆9・7~11・24 関東大学リ ーグ戦(ダイドードリンコアイ スアリーナ)▼❶明大 

 

 王者の底力だ。予選リーグを 1位で通過するも、順位決定リ ーグで連敗を喫し優勝へ黄信号 がともる。しかし、最終節で首 位・中大が敗れ、自力優勝が復 活。そのチャンスを逃さず、3 年連続37回目の優勝を飾った。 今年度は春、夏と優勝を逃した がようやく初タイトル。GK磯 部裕次郎主将(政経4=武修 館)は、2年次インカレ以来の ベストGKに選出された。 


復活の秋


 「どん底を味わったからこ そ、成長できた」。昨秋の順位 決定リーグ・中大戦。春からケ ガで離脱していた磯部にとって の復帰戦だった。しかし延長戦 の末敗戦。悔しさで頬をぬらし た。「復帰してすぐレギュラー を取るつもりだったのに」。それから2日後の優勝決定戦を任されたのは、後輩のGK香田凌辰(政経3=白樺学園)だった。ベンチで思ったことはただ一つ。〝もっとうまくなりたい〟。かつての守護神は、目の色を変えた。普段の氷上練習に加え、自費でプロが集まるゴーリーキャンプにも参加。誰もが認める練習量で再起を図った。


 「絶対完封する」。負けは許されない最終戦当日。FW徳田滉也(政経3=武修館)だけに覚悟を告げた。結果は38本のシュートを止め、宣言通りに完封。「なかなかトンネルを抜け出せなかったけど(笑)」。歓喜の輪の中心には、喜びをかみしめる磯部の姿があった。

 いざインカレ4連覇へ。優勝することが宿命とされるチームにあって、主将を務める磯部。重圧さえも力に変えて「一戦一戦全力で」。明大に磯部裕次郎あり。地元釧路で、その名を刻む。

【藤山由理】


◆磯部裕次郎(いそべ・ゆうじろう)北海道出身。背番号〝69〟は「ロックにいきたいから」。172㌢・73㌔

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