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藤﨑主将「自分が明治を強くしたかった」 2年連続団体インカレ準V

剣道 2019.11.28

◆11・10第38回全日本女子学生優勝大会(春日井市総合体育館)▼❷明大


 最後まで笑顔があふれた。藤﨑薫子主将(営4=島原)を中心に、3年ぶりの日本一を目指して臨んだ全日本女子団体戦。あと一歩及ばず、頂点は逃したが、2年連続の準優勝に輝いた。


最高の仲間

 優勝を懸けた決勝・立大戦はお互い一本も取れないまま大将戦へ。藤﨑にとって最後の大一番。準決勝で脚部に肉離れを負うが「気にしないで」とチームの雰囲気を最優先。痛みに耐えながら戦った。一進一退の攻防も、引きメンを取られ敗北。昨年度と同じ準優勝に終わったが「頑張ってきて良かった」。仲間との絆を再確認し、笑顔で体育館を後にした。

 どんな場面でも中心には彼女がいた。元々「誰よりも練習している」(山﨑里奈・法2=中村学園女子)と後輩も舌を巻くほどの努力家。今季は主将を任されると「常にみんなの目標でありたい」と鍛錬を怠らず、チームの先頭に立ち続けた。さらに、今大会前には思い出の写真や動画を入れたビデオを作成。主将の愛あふれる動画に涙を流す部員もいたほど。最後にはみんなの輝く姿で士気を高めた。「勝ちたいという気持ちが増した」(山﨑)技術面だけではなく、深いチーム愛を持つ姿はまさに理想の主将だった。

 全国制覇の夢は後輩たちがかなえる。「本当に良いチームだった。来年は絶対に優勝してくれる」。もうすぐ旅立つ4年生の技術と思いを竹刀に込めて。残された部員たちはさらなる高みを目指す。


【金内英大】


♥藤﨑薫子(ふじさき・かおるこ)熊本県出身。息抜きの方法は水族館に行くこと。160㌢


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