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(56)明早戦直前 早大突撃インタビュー! 相良南海夫監督「早明戦はお互いのカラーを出し合うゲーム」

ラグビー 2019.11.24

 本連載では早大監督、注目選手のインタビューを全4回にわたってお届けする。第1回は相良南海夫監督。昨年度は就任1年目で関東大学対抗戦の優勝監督となった手腕家。就任2年目となる今年度はAチームを夏合宿以降無敗と強力に仕上げた。来る12月1日に明大と雌雄を決する早大指揮官にチームの持ち味や明早戦の意気込みについてお話を伺った。(この取材は10月24日に行われたものです)

 

――今年度の早大はどんなチームですか。

 「去年から僕がやり始めている中で、まずはディフェンスからチームをつくろうということでやってきました。マインドセットも含めてそうしたチームを目指す雰囲気にはなってきているのかなと思います」

 

――齋藤直人選手(スポ4=桐蔭学園)が主将になったきっかけは監督のご推薦でしょうか。

「早稲田は卒業していく4年の推薦と部員たちで決める流れがあります。そうした中で齋藤の名前が挙がってきて、何人か(候補は)いたんですけど、最終的に私の方で決めたというプロセスになります。齋藤は勝ちたい気持ちが誰よりも強い部分があります。プレーでも引っ張れる人間だと思いますし、ただ引っ張っていっているだけではなくてスキルも備えています。どんなにきつい時にも走れる男なので、そういった部分が一番かなと思います」 

 

――最上級生には下級生から活躍を見せてきた選手が多いです。

 「齋藤や岸岡(智樹・教4=東海大仰星)、中野(将伍・スポ4=東筑)あたりは最初に〝スーパー1年生〟という感じで台頭してきました。それからずっと活躍していると思いますし、彼らも伸び悩むことはあまりなく、一年一年成長していると思います。その他にも下級生から出ている三浦(駿平・スポ4=秋田中央)だとか地味ながら中山(匠・教4=成城学園)といったメンバーもそれぞれの個性があってリーダーシップを発揮しながら、着実に成長していると思います。そういった選手たちも去年とは違う一面をみんな見せてくれていると思います。最上級生になってプレーが変わった人間もいれば言動が変わった人間もいます」

 

――監督ご自身は去年から〝主体性〟を心がけているというお話を伺っております。

 「(今年も)全く変わらないです。僕もOBとしても監督としていい成績を残したいという思い、日本一を取りたいという思いはありますが、究極は僕の名誉のために取るわけではないです。学生たちがそれを手に入れたいかどうかというところなので、そういう部分が一番大事です。そうした思いが日々の行動にもつながってくると思うのでそういった意味で主体性を重視しています」

 

――昨年度のチームとの違いについて教えてください。

 「下級生から出ているメンバーが多く残っている部分ではそれなりに自信があると思います。このチームが始まるときからFWがウィークポイントになるだろうということで、FWの成長がチームの成長につながっていると思っています。FWはセットプレーの部分で上のチームと優勝を争う、一つでも上に行くためにはFWが戦えないとその壁を突き抜けられないので、FWに関してはセットプレーと近場のアタックを伸ばしていかないといけないなと考えています。(FWの春からの成長は)夏の天理と帝京との試合もFWの成長を図る試合だったと思っています。ある意味そこがゲームの結果として現れた部分ではありますし、内容的にもそこを見ることができたので良かったと思います」

 

――明大の印象を教えてください。

 「タレントぞろいですし、我々からしたらFWが強いチームと思っています。FWが強いのもさることながらBKにもタレントぞろいで非常にバランスの取れたいいチーム、強いチームだと思います。いい人材だけではなくて、ベースの部分がしっかりしているチームです。そういった部分で上回っていけないと勝てないなと考えています」

 

――大学ラグビーの注目度も上がっています。最後にファンに見てほしい部分を教えてください。

 「早明戦はお互いのカラーを出し合うゲームです。昔は縦の明治、揺さぶりの早稲田みたいなのが形容されていましたけど、お互いに今年の明治の強みと早稲田の強みがぶつかり合うような試合を見せられたらいいなと思います。そういった意味ではキャプテン対決にもなります。良いランナーたちが明治さんに対して脅威になれるようにボールを動かして走ってと言うゲームができればいい試合になると思います」

 

――ありがとうございました。

 

[清水康佑]

 

◆相良 南海夫(さがら・なみお)

早大では4年時に主将。卒業後は三菱重工相模原に進んだ。その温和な人柄について「オフの場面では優しいお父さんのような感じの人」(岸岡)と選手も話した。

 

次回はスクラムの中核 小林賢太選手のインタビューをお届けします。


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