(37)15人が自己ベスト! シードに一歩近づく/1万メートル記録挑戦会

競走
2019.11.24

 冷たい雨と風の中行われた1万メートル記録挑戦会。小袖英人(政経3=八戸学院光星)を筆頭に多くの選手が自己ベストを更新した。10の枠をかけた争いはますます混戦となる。

◆11・23 1万メートル記録挑戦会(慶大日吉陸上競技場)

▼男子10000メートル

5組

16着 下條 30分45秒50

 

6組

1着 中嶋 29分37秒00(自己新)

8着 漆畑 29分59秒76(自己新)

 

7組

1着 金橋 29分13秒20(自己新)

2着 阿部 29分30秒05

6着 佐久間29分37秒07(自己新)

10着 酒井 29分42秒45

17着 飯田 29分55秒33(自己新)

28着 中山 31分15秒76

 

8組

2着 河村 29分09秒90(自己新)

5着 小澤 29分10秒82(自己新)

15着 坂井 29分33秒40(自己新)

17着 櫛田 29分40秒17(自己新)

21着 富田 29分51秒19(自己新)

 

10組

2着 小袖 28分34秒33(自己新)

6着 手嶋 28分40秒72(自己新)

10着 鈴木 28分48秒12(自己新)

22着 前田 29分46秒24

23着 村上 30分11秒52

 

11組

2着 長倉 29分12秒11(自己新)

13着 杉本 29分46秒45(自己新)

22着 岸  30分07秒72

25着 三輪 30分33秒82


 堂々の走りで、自信をつかんだ。「絶対に外さない」と強い気持ちで臨んだ小袖。序盤から、激しく先頭が入れ替わる中で常に前方の位置をキープする。最後は中村大成(駒大)とのスパート勝負に惜しくも敗れたが、28分34秒33の好タイムでゴールした。「(箱根に向け)気持ちが楽になった」。また、同組に出場した手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)・鈴木聖人(政経2=水城)もそろって28分台をマーク。ここで満足せず「学生トップの選手に近づいていきたい」(小袖)。箱根の主役をかけた三つどもえの対決からも目が離せない。

 

 果敢なレースが功を奏した。「前で進めて勝負をすれば記録はちゃんと付いてくる」。山本佑樹駅伝監督の指示通り、トップ争いに多くの選手が食らいついた。6組では中嶋大樹(文2=国学院久我山)が、7組では金橋圭佑(政経2=札幌山の手)が、中盤以降レースの主導権を握り1着でゴール。8組でも、明大選手が交互にトップを引っ張る展開に。「チームの中間層の頑張りが見えてきた」(山本駅伝監督)。出場選手23人中15人が自己ベストを更新し、手応えを感じる結果となった。

 

 多くの収穫が得られた今大会。一方課題として見えてくるのは〝勝ち切る力〟の弱さだ。6組中3組が2着フィニッシュ。勝負にこだわる姿勢はあるものの、残り1周であと一歩が届かない。レースの組み立て方、相手との駆け引きに加え、精神的な強さも必要だ。「シードに対して全員が強い思いを持てれば」(鈴木)、シード権獲得はきっと遠くない。残り1カ月、熾烈(しれつ)なメンバー争いを経て、一丸となった姿で箱根路へ挑みたい。

 

[仁科せい]


*試合後のコメントは、後日『紫子奮迅』にて掲載します。

お楽しみに!