特集記事
SPECIAL

(44)北本一樹内野手 大学野球引退インタビュー

硬式野球 2019.11.14

(この取材は11月5日に行われたものです)

 

北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)

――4年間が終わりました。

「辛かった思い出は多いですね。ようやく解放されたなっていう感じです。下級生の時は下級生なりの身体的、精神的な苦しさがあって。4年生になって副キャプテンになって試合に出ると、また違うプレッシャーがありました。試合で活躍しないといけないというのを背負いながらやっていたので辛かったです。失敗すれば色々な人から罵声浴びさせられますし。けど、そういうのがあったから頑張れたというのもあったのかなと思いますね」

 

――辛い中でも自分を支えてくれたものとは。

「一番は両親ですね。お金を払ってもらって、好きな野球をここまでやらせてもらえましたし。1年生の時なんかも全然試合に出れないで、『何やってんだろ自分』って思った時もありました。それでも自分は野球をやらせてもらえてるんだなって思ったら、頑張らなないとって思えましたね」

 

――入部前と比べて変わったことはありますか。

「高校から比べると柔軟性が身に付いたと思います。部には本当に色々な人がいるので。高校の時は少数精鋭で自分の考えが貫ける環境だったのですが、大学にはこれだけ色々な考えを持っている人がいて。そういう人たちの中でもまれながらやるっていうのは、自分も考えを変えていきながらやっていかなきゃいけないんだなって思わされました。考え方を大学では一番変えられたのかなって思います」


副将としてチームをけん引した


――忘れられない瞬間があれば教えてください。

「去年の秋に肩を脱臼した試合です。すごい悔しかったです。でも、あの試合がなかったら今の自分はないのかなって思います。今となってはいい思い出ですけど、その時はもう絶望的でした。明らかにあの怪我があったから色々と考える時間もできて。どうしたらチームが強くなるのか考えて、そのために自分が今何をしなくてはいけないのか。野球ができないからこそ考える時間があって、いい時間になったなって思いますね」

 

――戻れるなら戻りたい時期はありますか。

「この秋が始まる前に戻りたいなって思いますね。春に優勝して、みんな浮かれてしまって。なんだかんだっていって勝てんじゃないかっていう雰囲気がありました。そこはもう一回、引き締め直さなきゃいけないところだったんじゃないのかなって思いますね。本当に強いチームだったら、日本一取ったことをゴールにしないと思います。優勝は通過点であって、他のチームは秋に向けて日本一になるためにやってくるので。想定してじゃあ自分たちももっと成長して勝たないとって思わなくてはいけないところでした。最後は悔やまれましたね」


――最後に、北本さんにとっての明大野球部を教えてください。

「やっぱり人間力を大切にしていると思います。1年生の頃に入ってきた時はあんまり分からなかったです。怒られる基準が理不尽だったりして。けど、学年が上がって首脳陣との距離が少しずつ縮まってくると同時に、こう考えてるからなのだと気づきました。社会人になってこうなると困るから、こうしなくてはいけない。野球以外のこともしっかりとやっている人は、いざグラウンドに立っても自分のプレーができると。当たり前のことを当たり前にやる大切さを学ぶことができた場でした。一種の社会そのものでした」


――ありがとうございました。

  

[丸山拓郎]

 


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読