(12)明早サッカー部副将対談/後期リーグ集中応援特集​

サッカー
2019.11.14

 関東大学1部リーグ戦では、第19節に5年ぶり3度目の優勝を果たし、第20節には歴代最多勝ち点記録を塗り替えたサッカー部。20戦18勝1分1敗とまさに破竹の勢いを誇る常勝軍団の集中応援日が11月16日に迫る。相手は早大と集中応援にふさわしい伝統の〝明早戦〟だ。本特集ではサッカー部・ラグビー部主将対談、明早サッカー部副将対談の全2回のインタビューを掲載します。

 第2回は、瀬古樹(政経4=三菱養和SCユース)と金田拓海(早大)の明早サッカー部副将対談をお送りいたします。(この取材は10月23日に行われたものです)


――初めて応援に来る学生に伝えたい大学サッカーの魅力を教えてください。

瀬古:プロになることが一番ではなくて、しっかりとした人間形成ということを重きにおいて活動しています。プレーもそうですが、応援や立ち振る舞いなどプレー外の姿も見てほしいです。

金田:プレーだけを見るのであれば、正直Jリーグを見に行った方がレベルは高いと思います。大学サッカーの良さは、学生がつくり上げているところです。応援や人間性を見てもらえれば、楽しんでいただけると思います。


――自校の特徴、魅力を教えてください。

瀬古:「球際・切り替え・運動量」の3原則を徹底的にやっているので、そこを見てほしいです。 

金田:試合に出ている選手も、出ていない選手も頑張っています。ピッチ内だけでなく、ピッチ外の選手たちも見てほしいです。


――お互いのチームの印象を教えてください。

瀬古:(早大は)丁寧なサッカーをしてきます。自分たちのウイークポイントを突いてくるので、そこが脅威です。

金田:(明大が)大事にしている「3原則」に圧倒されてしまうとサッカーにならなくなってしまいます。昨年、今年は練習試合を含めてかなり負けているので、しっかり対策したいです。


――両校とも応援は大きな魅力の一つですね。

瀬古:明大の部員は、自分が出ている、出ていないに関係なく気持ちを込めて応援します。それは明大サッカー部という組織が好きだからです。現在、試合に絡んでいる選手も下級生の頃には応援をしていましたし、明大の魅力だと思います。

金田:自分たちも、応援は気持ちを込めています。試合に出場する選手は勇気づけられます。そこは魅力です。

――集中応援への思いを教えてください。

瀬古:4年生にとっては最後の集中応援です。早大さんと協力して盛り上げ、最高の集中応援になればいいなと思っています。

金田:多くのメンバーが、この集中応援を盛り上げるために活動してくれています。試合に出場する選手は見に来てくれる方々を楽しませるプレーをしなければいけないと思います。

――集中応援に向けて様々な取り組みをしています。

瀬古:明大では集中応援係というものがあって、その人たちが企画を考えてくれて、それに全員で協力しています。

金田:早大は広報や集客をするプロモーションの部があります。そういう選手が大学サッカーを盛り上げようとか、早大を盛り上げようという活動をしています。 

――ここまで副将を務めていかがですか。

瀬古:チームや主将を支えるということが副将の役目です。今年はそれがいい方向に進んでいるので、このまま気を抜かずに突き進みたいです。

金田:今までサッカーだけをやっていて、チームのことはほとんど考えていない人間でした。今、チームが苦しい状況の中でこのチームのために何ができるかを考えています。すごくやりがいがあると感じます。

――最後に、集中応援への意気込みをお願いします。

瀬古:集中応援はリーグ戦の中でも重要な試合です。大学サッカーを知っている人も知らない人も集まりすごく注目されます。しっかり勝ち切ります。

金田:もう明大には負けられません。勝ちにいきます。


――ありがとうございました。

(写真:左から瀬古、金田)

 お二方ともポジションはMFで試合中は幾度となくマッチアップをしてきたが、実はあまり会話の機会がなかったという。そこで、お互いに気になることを自由に質問して頂きました。


瀬古

――早大さんは、リーグ戦を優勝した次の年は難しい年になるというジンクスを聞いているのですが、それをプレッシャーだと感じることはありますか。

金田:自分としては(プレッシャーに感じることは)ありませんが、周りから言われたり記事に出たりというところで、あるのかなと思います。現に結果にも出てしまっています。今年は慢心せずに、変化することを目標にやっていましたが、そこがまだですね。 

金田

――今年の明大の強さを教えてください。

瀬古:日々の練習が一番厳しいことです。特にチーム内で行う紅白戦は、激しいです。そこの厳しさが公式戦で出ていると思います。今年の明大は特に層が厚いと言われています。誰が出ても同じようなサッカーができると言われていますが、全体のベクトルがそろっていることが今年の結果が出ている要因かなと思います。 

金田

――シーズン中はどのようにモチベーションを保っていますか。

瀬古:目標は大きく置いていますが、まずは目先の一戦一戦にしっかり重点を置いています。今勝てているからいいやとかそういう気持ちは一切捨てて、まず目の前の一試合に勝つ、そしたら次の試合が来るという感じです。

金田

――寮の一部屋の人数が多いと聞きましたが、どのような感じですか。

瀬古:8人部屋と16人部屋です。本当にスペースがなくて、自分のベッドだけが自分のスペースです。

金田:ちょっと大変そうですね(笑)。

瀬古:そうですね(笑)。でも、自分たちは全学年バラバラに部屋に入っています。だからすごく風通しが良くて、学年関係なく仲良くなっています。

金田:早大も今は同期と2人部屋ですが、自分が1年生の時は、先輩と後輩の部屋でした。学年がバラバラの方が、学年で固まらなくなりますね。


 チームの支柱を担う者同士、熱く語って頂きました。試合当日は、そんなお2人にも注目です。


 ◆瀬古  樹(せこ・たつき)政経4、三菱養和SCユース、、175センチ・69キロ

 ◆金田 拓海(かねだ・たくみ)社会科学部、ヴィッセル神戸U-18、174センチ・68キロ


集中応援まであと2日。お楽しみに!

[浅野拓磨]