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選手支えた佐藤主将の言葉「いつも通りの射撃を」 インカレ連覇達成!

射撃 2019.10.31

 女王の勢いは増すばかりだ。連覇を懸けて挑んだ今大会。AR(エアライフル)、SBR(スモールボアライフル)両種目の団体戦を制し、完全優勝を達成。創部99年目となる来季へ、最高の形でバトンを渡した。

支える主将

 主要4大会で3度の完全優勝。今季の明大はまさに敵なしだった。髙橋佳伶(国際3=山形県立南陽)、森本怜花(商3=日大櫻丘)、平田しおり(政経2=金沢伏見)の3人を中心にレギュラーメンバーは1年を通して固定。「他のメンバーが高得点を出してくれるので、自分の射撃に集中できる」(髙橋)。信頼関係は大会を増すごとに強固になっていった。「女子の最大の強みは強靭(きょうじん)なメンタル」(髙田裕介・政経3=致遠館)。普段から切磋琢磨(せっさたくま)する男子部員が舌を巻く精神力の裏には、陰で支える主将の存在があった。

 「どんなときでも励ましていただいた」(髙橋)。佐藤綾乃主将(法4=盛岡二)は今季、団体メンバーとして出場することはかなわず、後輩の雄姿を一番近くで見守り続けた。

 就任当初は「主将をやり抜く自信が全くなかった」。なぜ自分が選ばれたのか分からず、どのように統率すればいいのか必死に悩んだ。下級生の頃から裏方で活躍することが多かった佐藤。「自分は先輩方のような自ら引っ張る主将にはなれない」と気付いていた。だからこそ自らのスタイルで。「みんなを支えて、やりやすい環境を整える」と心に決めた。

 試合前、必ずみんなに伝えていた言葉があった。「いつも通り自分の射撃を」。この言葉がチームのテーマとなり、記録を伸ばし続ける土壌をつくり上げた。

 目標はインカレ完全優勝のその先だ。髙橋は「来季は日本記録をさらに更新したい」と先を見据える。まず、目指すことは今季明大が記録したSBR日本記録のさらなる更新。レギュラーメンバーは全員が来季も残り、円熟味が増す。「学年で支え合ってほしい」(佐藤)。佐藤が残した〝支える〟文化は、これからも強さの根源であり続けるはずだ。

【上松凜助】

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