特集記事
SPECIAL

最強の拳法家・木村柊也 明大史上2人目のW日本一

拳法 2019.10.31

 最強の拳法家が誕生した。木村柊也(文1=関西福祉科学大高)は9月の総合選手権で日本一に。さらに、10月に迎えた全日本学生個人選手権。ここでも圧倒的な強さを誇った。最後は長年のライバルとの激闘の末、優勝。1年次秋に〝W王者〟の称号をつかんだ。

つかんだ栄冠

 下克上を成し遂げた。社会人も数多く出場する総合選手権。決勝へと進んだ木村は芳賀ビラル海(白門拳法会)と対戦した。開始24秒、相手を組み伏せ、面への突きで一本。だが今度は相手の足技で逆に組み倒され、一本を献上。その後両者一歩も譲らず延長戦へ。試合が動いたのは開始8分ごろ。「狙っていた」。一瞬のスキを突いた強烈な面突きがさく裂。粘り勝ちした木村が史上2人目の1年生優勝を果たした。

インカレ制覇

 日本一に輝いたが、2週間後の東日本選手権、団体戦では「メンタルの弱さが出た」。ここまで大学無敗の男がまさかの黒星。重圧からか、本来の動きができなかった。それでも「あの負けがあったから」と悔しさを糧に、すぐに猛練習を再開。「チャレンジャー精神でいこう」。気持ちを新たに全日本学生個人選手権を迎えた。本調子の木村は予選を危なげなく通過し決勝へ。大一番で待ち受けていたのは因縁のライバル・冨永一希(龍谷大)であった。小学4年次に初めて西日本を制覇したときも、中学3年次に西日本4連覇を阻止されたときも、対峙(たいじ)したのははいつも冨永。そんなライバルは167㌢の木村とは対照的に180㌢以上もある巨漢。だが「怖いとは思わない」。木村の武器は誰よりも強く、速い一撃。「負ける気はしなかった」と自信を持って、大一番に挑んだ。

 開始37秒、投げ技で一本を奪取。そのまま勝負を決めたい木村だったが「痛恨のミス」。蹴りを取られ、この大会初めての一本を落とす。だが最後は「反射的に動いた」。残り1分19秒、鋭い左フックが面に入り一本。「素直にうれしい」。己にもライバルにも打ち勝った先に頂があった。

 「もう一度日本一へ」。この男の見据える先はもはや連覇のみ。今度は王者として迎え撃つだけだ。

【久野稜太】

◆木村 柊也(きむら・しゅうや)徳島県出身。趣味は魚釣り。中学時代はブラックバス釣りに熱中していた。167㌢・70㌔

※この紙面のご購入を希望される方はこちらからお申し込みください

年間購読・新聞販売について


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読