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中距離ランナー・河村 学生最後の夢

競走 2019.10.31

 最後の年こそ仲間のために。箱根予選会でチーム3位の結果を残した河村。過酷な練習を乗り越え、大舞台での飛躍を誓う。

学生最後の夢

 学生最後の夢1500㍍で明大記録を更新し、日本選手権では7位入賞。しかし最後の夏、地元開催の日本インカレを蹴って選んだのは〝駅伝への挑戦〟。箱根で区間賞を取る。入学時からの夢は捨て切れなかった。

 長距離の練習を始めたのは2年次から。慣れない距離走に故障を繰り返し、なかなかタイムも結果も出なかった。強くなるためには我慢するしかない。それでもつらく苦しい2年間だった。諦めることなく耐え続け、迎えた3度目の夏。ついに確かな手応えをつかんだ。合宿でAチームに食らいつくと、直後の国士大記録会では29分46秒34の自己ベスト。組トップに迫る好走を見せる。「本当に力がついた証し」と山本駅伝監督の想定をも超える成長を遂げてきた。そして今大会見せた意地の走りは、チームを救う結果に。中距離で培ったフォームの正確性と持ち前のスピード。そして「自分は上位層の選手ではない」と言い切る謙虚さ。組み合わさったピースが、一つの大きな花を咲かせた。

 「箱根の舞台を整える」のが自分の役目だ。4年生でありながら挑戦者、そのスタンスは変わらない。幼い頃憧れたあの場所に、仲間と笑顔で立つために。異色の中距離ランナー・河村の挑戦は続く。

【仁科せい】

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