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今年は一味違う‼ 箱根予選4位通過!

競走 2019.10.31

 懸念を振り払った。チームの大黒柱である阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)がケガで離脱する中、4位で決めた箱根駅伝(以下、箱根)への切符。レースでは手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)をはじめとした下級生が躍動。今年の〝M〟は強い。

 エース不在を乗り越えた。昨年の駅伝シーズン、走りで引っ張ったのは常に阿部。箱根駅伝予選会(以下、箱根予選会)でも、他校の名だたるエース相手に食らいつき、貯金を稼いだ。その阿部がいない状況から、明大の下馬評は〝ボーダーライン〟。一部では2年前に箱根落ちした時と重なるという声も上がった。しかし、結果発表で名前が呼ばれたのは4番目。昨年よりも一つ早く名前を呼ばれ、歓喜の輪が広がった。

 「落ちるんじゃないか」。そう不安を抱えてゴールしたのは河村一輝(政経4=大垣日大)だ。集団走の一角を担った河村は、14㌔あたりで好タイムを期待された小袖英人(政経3=八戸学院光星)ら個人走の選手たちをかわした。それはすなわち、タイムを稼ぐべき選手のペースダウンを意味する。当日は、晩秋とは思えぬ暑さで苦しむ選手が続出し、小袖も脱水気味になっていた。しかし「自分が少しでも稼ぐ方に回らないと」と小澤大輝(政経1=韮山)やチーム2位で走った櫛田佳希(政経1=学校法人石川)ら下級生が、先輩の失速をカバー。そして河村にも譲れない意地があった。レース終盤「阿部や中島(大就・商4=世羅)ら同期のメンバーが頭の中に浮かんでいた」(河村)。離脱している彼らのために。その一心で、チーム3番手に食い込んだ。気付けば上位での通過に「ほっとした気持ちがあった」(河村)。今年の明大はやはり一味違う。

 ニューヒーローも誕生した。手嶋がガッツある走りで、日本人4位を奪取。さっそうと〝M〟の文字を輝かせて走る新戦力が、4年生に代わる役割を務め切った。「中間層の選手が主力に入ってきたことはすごくプラスなこと」(阿部)。後輩をねぎらう主将の瞳には―〝絶対に本戦に間に合わす〟―力強い意志が宿っていた。

【川和健太郎】

次は全日本‼

◆11・3 第51回全日本大学駅伝対校選手権(熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前)

 箱根予選会の8日後に開催される全日本大学駅伝(以下、全日本)。昨年は一時3位争いに加わるも、6区以降で失速し9位に沈んだ。箱根予選会を4位に導いた山本佑樹駅伝監督の手腕が試される。


三本槍が伊勢路沸かす

 エース不在とは言わせない。箱根予選会に続き、阿部主将を欠く布陣で臨む明大。上位浮上のカギを握るのは鈴木(政経2)・手嶋の2年生コンビだ。鈴木は昨年の全日本と箱根を経験。1年生ながらスターターの役割を担った。しかし、先日の箱根予選会ではチーム5位といまひとつ。「調整能力のなさと気持ちの弱さが出た」(鈴木)。伊勢路での巻き返しを誓う。一方、手嶋は箱根予選会チームトップと、他校の主力相手に一歩も引かぬ走りを披露した。「全日本は区間賞を狙う」(手嶋)。いずれはチームの柱を担う両翼。フレッシュな力でチームに良い風を吹かせたい。

 一方、復活が待たれるのは1年次から駅伝を経験してきた三輪(理工4)だ。ハーフマラソンのベストは阿部、手嶋に次ぐチーム3位。昨年は3区6位と上位進出への足掛かりをつくった、明大の頼れる〝駅伝男〟だ。しかし箱根予選会には不出場と、夏からの不調がいまだに尾を引いている。地元・愛知での一戦に向け、コンディションを合わせたいところだ。「全日本ではアンカーを走るつもりで臨んでほしい」(山本駅伝監督)。8区は全区間の中で一番距離が長く、各校のエース級が集まる。つまり逆転劇が起こりやすい区間でもある。「一つでも順位を上げるような走りがしたい」(三輪)4年生の走りで、シードを決定づけられるか。

 チームは連戦の影響により、コンディション面の不安を抱える。しかし個々の走力がかみ合えば、上位進出も夢ではない。最低限の目標は4年ぶりのシード権(8位以内)。必ず奪回し、紫紺の爪痕を残してみせる。

【川和健太郎】

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