(24)箱根予選会直前特集 座談会②

競走
2019.10.24

 いよいよ駅伝シーズンが始まる。10月26日の箱根駅伝予選会、11月3日の全日本大学駅伝。例年に比べ厳しい日程で行われる。勝負のカギは、連戦の中でいかに疲労を抜き、チームの士気を高めていけるか。また今2大会では、主将の阿部(弘輝・政経4=学校法人石川)が故障でエントリーを外れることに。目標は、箱根路への切符をつかみ、全日本大学駅伝でシード権を獲得。主将に代わり走りで引っ張りたい4年生、最多エントリーで支える立場の3年生。主力へ名乗りをあげる2年生と、フレッシュさで食らいつく1年生。それぞれの役割を背負う中で、一人一人の奮闘をチーム躍進へつなげたい。

 

 本特集ではエントリー14人から予選会への意気込みなどを4回に分けて取り上げます。(三輪選手、樋口選手については、日程の都合上取り上げておりません)。

 第2回は鈴木聖人(政経2=水城)、手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)、金橋佳佑、(政経2=札幌山の手)ら3人の座談会をお届けします。(この取材は10月22日に行われたものです)

 

――コンディションはいかがですか。

鈴木(以下、鈴):夏少し体調崩したりして、思うように走れてなかったのですが、少しずつ天候も涼しくなってきて走れるようになってきたんですが、まだ少し本調子ではない感じがあるので、しっかり残りの1週間で今持ってる力を十分発揮できるよう頑張っていきたいと思います。

手嶋(以下、手):今のコンディションとしては夏合宿くらいから力が付いてきた感じがしていて、調子は良いというわけでもなく力が付いた走れてるな、って感じです。あとはいかに今の状態から箱根予選会、全日本駅伝まで調子を上げられるかが重要だと思っています。

金橋(以下、金):夏合宿くらいからいい感じに練習できていて、その調子をうまく維持できているので状態としてはかなりいい感じだと思っています。

 

――鈴木選手と手嶋選手は昨年度に続いてのエントリーとなりました。

:昨年度は1年生のトップを取れて、今年度は調子は普通なんですけど同じ学年の人には負けたくないな、という思いがあります。手嶋もそうなんですが他大学にも強い選手がいて、早大でも中谷とか千明とか同じ世代で戦った選手が多く出ると思うので、そこの選手を視野に入れつつ上の世代にも負けないで、小袖さん(政経3=八戸学院光星)にどれだけ追い付けるかを目標にしています。勝てる気はしていないですけど今のところ(笑)。どこまで差を開かせないで戦えるかなって感じです。

:最近の練習でもしっかり練習できていて、監督にも自信を持ってやっていこうと言われました。日本人先頭集団に付いていくくらいの気持ちで、そこで勝つくらいの気持ちを持って臨めたらいいなと思います。

 

――金橋選手は今回が初出場ですね。

:そうですね。上の先輩方もそうですし、この2人も強いので自分のような下の選手がしっかり力通り走れれば貢献できるのかなと思います。

 

――今回は阿部選手抜きのレースになります

:はい。阿部さんは早い段階でメンバーに入らないと聞いていました。阿部さんに頼り過ぎていたことが多かったので、阿部さんのいないチームで勝って阿部さんがいなくても明大は大丈夫だと、そういう結果を残していきたいです。少し阿部さんを休ませてあげて、最後の本戦を笑顔で終わらせてあげたいなという気持ちです。来年度は出雲も走りたいので、箱根駅伝でシードも取っていきたいと考えています。

:阿部さんが走らないのは知っていたのでそんなショックはないですけど、阿部さんが抜けた分自分も鈴木とか小袖さんみたいなエース組に入れるような走りをしないといけないな、と夏合宿前から思っていました。そこはしっかり自覚を持ってやっていこうと思います。

:阿部さんが抜けるとやっぱり総合力は落ちてしまいますが、ぎりぎりメンバーに入れる選手からすればある意味チャンスなので、自分はそのチャンスをしっかり生かして、来年度以降の主要な大会でも選ばれるために結果を残していきたいです。

 

――1年生の様子は見ていてどうですか。

:入学したときから自分たちの代と比べて練習をしっかりこなせていて、練習をしっかりやってるイメージがあって、メンバーに関わってくる小澤(大輝・政経1=韮山)とか櫛田(佳希・政経1=学校法人石川)とか富田(峻平・営1=八千代松陰)は練習から強くて、自分が1年のときあんなに走れていたかな、と思うくらいしっかりできてます。ハーフマラソンはまだ走り方は分かっていないと思うので、結果を残せるかは分からないですけど、力は付いているので練習通りの走りをすれば結果はついてくると思います。

:今回エントリーされている1年生3人は他の1年生と比べて頭一つ出てるな、という印象があります。ある程度長い距離も余裕を持ってこなせているので結果はどうなるか分からないですけど、信頼できる選手だと思っています。

:3人ともすごく真面目なので、練習でもジョグをたくさんやりますし、ポイント練習でも負けず嫌いなところが出ていて、ラストにペース上げたときも付いてくるので負けず嫌いなところをレースで出せばチームの力になってくれると思います。

 

――2年のなかで特に相談し合う人は誰ですか。

:この2人は特に多いですね。

:ジョグ中とかよく話しますね。

:あとは一般生の橋本(大輝・営2=須磨学園)とか。1年生の加藤(大誠・営1=鹿児島実)とか。もう本当に8割くらいは手嶋と金橋に弱音吐いてることが多いなという感じです。

:この2人とはジョグ多いのでそういう話はしますね。自分は弱音吐かないですけど。

:いやいやいやいや! うそだろお前!

:いやでも前期はあまり走れなかったので、きついなとは言ってたんですけど、最近は全然。全然関係ないですけど、鈴木と一緒に実業団の合宿に行ったとき、実業団でできて良い練習になるな、と思って気を抜いていたら、その夜にカレーが出たんですよ。めちゃくちゃ辛いやつが。食べたら辛すぎて牛乳たくさん飲んで、そしたらお腹壊しちゃって夜中ずっと下痢になって寝れなかったんですよ。次の日の朝練は寝れなかったので休みました。休んだら体調よくなったので普通に昼飯食べてたらいきなり目の前が真っ暗になって倒れました。脱水で(笑)。

:ご飯も食べてて元気そうにしてたのにトイレ行ってるときに倒れてて「旭化成の子が倒れてるよ!」と言われて誰だろうと思ったらまさかの手嶋で(笑)。あんなに元気だったのに倒れててびっくりしました。

:もうその日は点滴打って休んで、次の日から練習しました。だからちょっと辛めのカレーは怖いですね(笑)。カレーと牛乳の組み合わせはやばいです。

:来たらいじっちゃいますよね。

:ちなみ今日の夜ご飯カレーです。

:大丈夫! 辛くなきゃいける!

 

――予選会への意気込みをお願いします。

:自分の持っている力を十分発揮してチームに貢献できるようなタイムと順位でゴールしたいなと思います。

:練習はできているのであとは自信を持ってスタートラインに立てればいいなと思います。

:ここまでいい流れで来ているので、タイム落とさないよう粘りの走りができたらなと思います。

 

◆鈴木 聖人 すずき きよと   1万m 28分55秒84

◆手嶋 杏丞 てしま きょうすけ 1万m 29分45秒15 

◆金橋 佳佑 かなはし けいすけ 1万m 29分56秒75

 

[金内英大]

 

明日は3・4年生の座談会をお届けします。

お楽しみに!