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(5)「今が一番楽しい」岩崎竜馬 インタビュー

アイスホッケー 2019.10.12

 実業団の廃部、国内リーグ発足など様々なニュースが飛び交い、革新のときにある日本アイスホッケー界。その中で大学王者として君臨し続けている明大。彼らが見ている景色とは。今回は、関東大学リーグ3連覇を狙う選手たちの心境を伺うとともに、自身のルーツや競技の魅力に迫った。第5回はFW岩崎竜馬(法3=釧路工)のインタビューをお送りする。

(この取材は7月18日、10月5日に行われたものです)
 

――改めて、春を振り返っていかがですか。

 「新チームになってから、春合宿があって、その合宿で春に向けての準備ができていませんでした。一人一人に変な余裕みたいなものがあって、気持ちが入っていなくて、だらけていて、気がついたら終わっていた感じでした。反省点は多いです。そんな気持ちだったから負けてしまったと思います」

 

――明大に進学して3年が経ちました。
  「元々来る気なくて(笑)、ホッケーに疲れたので(笑)、専門学校行こうと思っていて、高校のOBと井原朗監督が同級生で、その縁で(井原監督に)『どうか?』と言われたので『じゃあ行きます』という感じで明大進学を決めました。でも本当に来て良かったし、ホッケーやめなくて良かったです。ホッケー生活の中で今が一番楽しくて、明大に来て良かったです。明大じゃなかったら楽しくなかったと思います」

 

――上級生になって心境の変化はありましたか。

 「昨年までは、チームのことを支えるとか考えられてなかったです。今年になって、支える側としての自覚みたいなものを意識し始めました。やっぱり下級生は試合に出てなくて、急に出されたりとかで、緊張しているので、上級生が声出して励ましていかないと、後輩もやりづらいかなと思うし、逆に怒ったら固くなっちゃうので、今3セット目で下級生ばかりの中でプレーしていて、その中では『俺らは簡単にやろうね』とラフな感じでやっています。一つ上の4年生は一番お世話になった学年なので、しっかりと練習して優勝して送り出したいです。4年生は、結構みんな騒いだりするところが前まであったんですけど、今はちゃんとキャプテン(磯部裕次郎・政経4=武修館)中心にチームのことを考えているなというのが伝わります。ちょっと空回っているところもあるんですけど(笑)、そこは3年生がフォローしていくところなので、優勝して恩返しします」

 

――アイスホッケーの魅力を教えてください。

 「フィジカルプレーが激しいですし、展開もスピード感があるので、初めて見る人は圧倒されて終わってしまうと思いますが、ルールとかもわかってきたらさらに面白くなるので、ぜひ見てほしいです。アイスホッケーをプレーしている側としては得点を決めたときとかめちゃくちゃ楽しいです」

 

――FWの魅力を教えてください。

 「点を取ることですね。小学校1年生でアイスホッケーを始めてからずっとFWで、かっこよく決められたときがうれしいです。やっぱり盛り上がるのは点を決めたときなので。(プレースタイルは)走って、一番手にフォアチェックに行くのが仕事で、3セット目でやらせてもらっていて、3セット目は無失点で1、2セット目に持っていくのが役目だと思っています。得点を入れてもらえるような流れに持っていくことを意識しています。自分ではそんなに思っていないですけど、周りが足速いと言ってくれるので、走っています(笑)。中学校のときから結構走って当たるプレーをやらされていたので、それをずっと続けています」

 ――現在リーグ1巡目を終えて6勝1敗です。
  「想定外です。東洋大に勝って、全勝して折り返すつもりでした。夏大会は負けましたけど、秋リーグの東洋大戦に向けてやってきていたので。でも夏とか前までは、王者の立場で、何をやっていても勝てていましたが、今優勝できなくなって、チャレンジャーの立場になって、気持ちとか、そういうところを一からみんなで確認してきているので、良くなっていると思います」

 ――2巡目はどんな試合をしていきたいですか。
  「攻めて、いっぱい点数取って、勝つのが明大だと思っています。そこで3セット目は無失点にして、1、2セット目に点数を取ってもらうというスタイルで、2巡目勝っていきたいです」
 

――ありがとうございました。

 

[菊池登志紀、藤山由理]

 

★応援に行こう★

大会名:関東大学リーグ戦
日付:10月14日(月)対日体大

場所:ダイドードリンコアイスアリーナ(西武新宿線東伏見駅、徒歩1分)

試合開始予定:10月14日(月)10:00~

岩崎選手から一言

3セット目として無失点はもちろん、良くて1点取ります


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