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木村柊也 常に前へ  歩みを止めない武闘家

拳法 2019.09.25

※この取材は7月に行われたものです。

 


 勝利に懸ける思いは誰にも負けない。「練習中でも優勝することしか考えていない」と木村柊也(文1=関西福祉科学大高)は普段から闘志を燃やす。6月の東日本個人では1年生ながら優勝、春から負けなしの逸材だ。そんな木村の隣にはいつもライバルの姿があった。

 

期待の風雲児

 圧巻の強さを見せつけた。大学初の個人戦である東日本個人に出場した木村。「体力的にきつかった」。連戦で争われるため、疲労がピークとなる。それでも5戦中わずか1本しか許すことなく決勝へ。同校の先輩との対戦となった。「やりづらかった」が1本も許すことなく勝利。東日本優勝、さらに未だ公式戦負けなしという驚異の戦績を収めている。

 

悔しさを糧に 

 高校での悔しい思いが今の木村をつくり上げた。1年次、大会で2段の部に出場するもあえなく初戦敗退。しかし同じ大会で優勝した同期がいた。それが木村の最大のライバル・富永一希(龍谷大)だった。実力者の2人は幼いころから事あるごとに大舞台で対決。小4次初めて西日本を制覇した決勝の相手、中3次西日本4連覇を阻止された相手はいずれも富永。そんなライバルの優勝に悔しさがこみ上げてきた。「あいつが優勝したから自分も頑張らないと」。かえって奮起し、猛練習を重ねた。3年次、ついにその時が訪れる。2人は西日本選手権決勝の場で相まみえた。互いに決定打が出ない緊迫した展開。だが「何としても勝ちたかった」。執念で1本をもぎ取り、優勝。富永から公式戦初白星を挙げることに成功。確かな成長を見せつけた。

 

狙うは日本一

 明大は団体インカレ(府立)で現在7連覇中の名門。その名は、東京から遠く離れた徳島にも届いていた。「小さい頃からずっといきたかった」。そんな憧れの明大で木村はある1つの目標を掲げている。「日本一になりたい」。高校時代には成しえなかった個人戦全国優勝。すでに東日本を制しており、着実に目標に近づいている。対する富永も西日本で優勝。ルーキー2人が東西で争う構図となった。日本一の座を懸けて、雌雄を決するその日まで。頂点を目指す木村の物語は始まったばかりだ。

 

[久野稜太]

 

◆木村柊也(きむら・しゅうや) 文1、関西福祉科学大高、167センチ・70キロ。生粋の釣り好きで、朝から晩まで熱中することも。「海よりも川か池派」。 

 


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