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村田幹太 支えを背に いざ鉄壁となれ

アメリカンフットボール 2019.09.24

 強いフィジカルと気迫あふれる姿勢で、明大の高い壁となり攻撃を阻む。DB#23村田幹太(営2=駒場学園)は、U―18、U―19で日本代表に選出された経歴を持つ期待のホープだ。ディフェンスの最終砦として、グリフィンズを日本一へと導いてゆく。

 

光輝いた高校時代

 母の勧めで高校から始めたアメフトの才能は、すぐに開花した。1年次の冬に監督からDBに任命されると、翌年の秋からはスタメンとして試合に出場。3年次には、アメフト初心者としては異例のキャプテンに指名された。またU―18インターナショナルボウル選出時には副将として大きくチームに貢献。U―17米国選抜に史上初の勝利を飾った。大躍進を遂げた高校時代の輝かしい成績を見ても、明大での活躍は必然だった。

 

後悔から得た自覚

 「選手としての自覚が全くなかった」。満を持して明大に進学した村田だが、昨秋には「1年生だから」と試合出場への情熱が薄れ始める。大学特有の楽しさに逃げ、遊んでしまうことも多かった。そんな中訪れたのが秋季リーグ・早大戦。劣勢のなか「お前が流れを変えてこい」と後半戦から出場するも、逆転勝利は果たせず。このたった一敗で日本一の夢は絶たれた。「大学の洗礼を受けた」。自分が流れを変えていれば、もっと真面目に取り組めていればという悔しさが、村田に明大の一選手としての自覚を与えた。そんな村田に本気を出させようと声をかけ続けたのが小原泰宏(法4=明大中野高)。試合に出場することは少なくとも常に努力を怠らないその背中は、村田の眠っていたやる気を再び引き起こした。今年の目標は「小原先輩を日本の頂点に立たせること」。今秋こそ、村田の活躍で日本一の称号をプレゼントしたい。

 

支えと応援を背に

 精神的支えは明大内にとどまらない。試合でひときわ大きな声援を送るのは、村田の両親だ。アメフトに詳しくなろうと研究を重ねる父に加え、母はアスリートフードマイスターの資格を取得。毎年両親からもらうお守りは、防具から村田を一番近くで見守っている。

 家族への恩返し、小原へのプレゼント、そして自らの夢。多くの意味を持つ日本一は「目指せる距離にある」。悲願の学生王者の座に向け、明大ディフェンスの壁はさらに高く、そして厚くなる。

 

[前田彩貴]

 

◆村田 幹太(むらた・かんた)営2、駒場学園、180センチ・88キロ。好きな芸能人は中村アンを代表とする〝前髪かきあげ系〟。

 


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