(28)秋リーグ開幕前インタビュー 丸山和郁外野手
(この取材は9月5日に行われました)
丸山和郁外野手(商2=前橋育英)
――現在の調子はいかがですか。
「壮行試合(大学代表対高校代表)以来あまり調子は良くないですね」
――オープン戦の結果を自身で振り返っていかがですか。
「ボールは見えるほうだと思うのですが、打ち損じも多いですし、つかみきれてない感じです」
――高森キャンプも含め、夏の取り組みを教えてください。
「キャンプは行ってないんですよね。左肩のケガがあって、治療とトレーニングをしていました。なのでキャンプ中はAには帯同せずに、Bでこっちに残ってやってました。オープン戦は途中から出始めました」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「雰囲気自体は悪くはないです。でも取れるところで点が取れなかったりして、もう少しという感じですね」
――大学日本代表に選出された時の気持ちを教えてください。
「高校の時に(高校日本代表に)選ばれた時よりも嬉しかったです」
――レベルの高いチームに混ざって感じたことはありますか。
「自分は守備で選ばれたと思うので、そこはしっかり自信持って代表には行けました。打撃はすごい人ばかりで自分の勉強にもなりました」
――チームに還元できることはありますか。
「ジャパンとこっちでは雰囲気が違いますね。こっちの雰囲気は締まっているんですけど、ジャパンは自分たちに任せられてる感じなので。あまり持ち帰ることはありませんけど、自分のバッティングや詳しい野球なども自分では勉強になったと思います」
――悩まれている中で意識しながら練習していることはありますか。
「ここまで調子が悪かったら質より量だと思うので、量やるしかないですね」
――王者として迎える秋ですが、プレッシャーはありますか。
「優勝したことは何とも思っていないので、チャレンジャーとしていくだけです」
――個人的な目標を教えてください。
「今のチームでリーグ戦優勝して、神宮を取りたい思いが一番強いです。自分の結果はその次だと思うので、自分の役割をしっかり果たせるように頑張っていきたいです」
――ご自身でチームから何を求められているとお考えですか。
「センターラインを任せてもらってますし、まずは守備だと思います。あとは小技とか脚を使ったバッティングですかね。人がしないようなプレーというか、ここでいくかという感じの思い切ったプレーですね」
――最後に意気込みをお願いします。
「自分の役割をしっかり果たして優勝したいです」
――ありがとうございました。
[加川遥稀]
◆丸山和郁 昨季・通算成績◆
試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 四死球 | 三振 | 失策 | 打率 | |
昨季 | 12 | 44 | 14 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 7 | 0 | .318 |
通算 | 12 | 44 | 14 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 7 | 0 | .318 |
関連記事 RELATED ENTRIES
-
(46)川村勇斗学生コーチ×森建人学生コーチ 大学野球引退対談
硬式野球 2019.11.15(この取材は11月5日に行われたものです) ――明大野球部に入部して良かったですか。 川村勇斗学生コーチ(営4=高知西):良かったです。 森建人学生コーチ(政経4=明大中野):良かったです。 ――理由を教えて下さい。 森:人間力です。 川村:野球もそうですが、人としてもとても成長できたと思います。野球の技術だけではなく、社会に通用する人間に形成してもらったと思います。 ――それは善波達也監督の指導から学ばれましたか。 川村:それもそうですし、伝統的にもそういうチームなのでそこは自然と。島岡御大から受け継がれてきたものを、善波監督から教え込まれたという感じです。 ――人間力が上がったということで、日常的に何か取り組んでいらっしゃいましたか。 森:考え方ではないですか。最近の監督の口癖が『心で考えろ』で。バッティング練習するにも、ただやるのではなくて『何でこの間打てなかったのかな』とか感情から入って。どうやったらうまくいくかをしっかり考えてやらないと、ただの時間潰しになってしまう。あとは挨拶をする時も監督は『本気で目を見て、心を込めて挨拶しろ』ということをおっしゃっていて。監督に対しても気が抜けた挨拶をしたらもう一回やり直したり。そういう細かいことから徐々に選手は鍛えられていると思います。挨拶と言えば『お疲れ様です』を一番言いがちだと思うんですが、何も考えずに朝一とかにそう言ってくる下級生とかがいると、よく考えたら朝起きたばっかりなので、特に疲れていないじゃないですか。普通に『おはようございます』でいいじゃないですか。しっかり考えていたら、そうはならないんです。 川村:そうそう。 ――来年の野手陣、投手陣のそれぞれ一推しの選手を教えて下さい。 川村:ピッチャーはもう入江(大生投手・政経3=作新学院)。今の暢仁(森下主将・政経4=大分商)のポジションを引き継がないといけないので、ピッチャーは入江ですね。当たり前といえば当たり前だけど、明スポ的にも入江と公家(響内野手・政経3=横浜)じゃないですか。じゃあダークホース的なところを(笑)、陶山(勇軌外野手・商2=常総学院)とか。 森:確実に出るのは陶山だけど、、、。個人的には風馬(清水捕手・商3=常総学院)とか、3年生じゃないですか。 川村:あと田村(翔大内野手・総合3=佼成学園)かな。 森:結局今の3年生が出ないと、チーム的にも怪しいので。3年生には期待したいなと。 川村:上が引っ張らないとね。 ――4年生から見て、来年を踏まえて今の3年生の雰囲気はいかがですか。 川村:始動し初めて4日ぐらいなのですが、ミーティングしたり。あとは上の代が日本一を決めた分、結構プレッシャーがあると思うのですが、3年生で考えていい感じでやってるかなと思います。 森:昨日とかも雰囲気良くやっていました。 ――退寮したらまず何をやりたいですか。 川村:釣りがしたいです(笑)。結構釣りが好きなので。 森:あとゴルフです。 川村:そう、ゴルフ。 ――趣味が大人ですね。 森:いや違うんです。大人に向けての準備期間です(笑)。どうせやると思うので、今のうちにやって周りと差を付けていきます(笑)。 川村:旅行もしたいです。 森:旅行もすごくしたいですし、買い物とかも行きたいです。大学生がやっているありきたりなことを全部したいです、タコパとかね。 川村:そうそう。 ――旅行はどこに行きたいですか。 川村:日本なら九州に行きたいです。九州というか、福岡に行ってみたいです。食べたいです、色々と。 森:広島と仙台とかです。 川村:旅行したことありますか。 ――あります(笑) 森:行ったことがない人の方がレアじゃない?それ(笑)。 川村:福岡と、、、。あと海外はグアム行きたいです。 森:あとは、大人になったら行けなさそうな所に行きたいです。東南アジアとか、若干リスクがありそうなところとか(笑)。あと時間がかかるところです。多分行かないと思いますが、中南米とかも(笑)。 ――社会人になられたら、お2人とも一人暮らしですか。 川村:そうですね。 森:今のところは、実家です。でも全国のどこに行くか分からないので。 ――では一人暮らしは楽しみですか。 川村:寮生活が終わったら、何だかんだ一人暮らしなので。寮は食堂があったり、風呂にいつでも入れたりして、自立している訳ではないので。一人暮らしは新鮮で、すごく楽しみです。家に友達呼んだりとか。 森:料理もしたいです。食堂の厨房が使えないんですよ。作るとしてもレトルトとか、チンしかできないんです。あとは、門限ないからね。飲み会途中で抜けるとかもなくなります。 川村:そうそう。今まで一次会で帰っていたりしていたので。 ――最後に4年間、一緒に過ごした仲間へのメッセージをお願いします。 川村:ありきたりですが、学生コーチを1年生からやっているので、結構問題児が集まったなと、最初はとても苦労しました。でもまとまってみれば、すごく足並みもそろうし。最高の仲間というか、いいチームだったなと思います。今後もこういう付き合いが一生続いていけたらなと思います。 森:『みんな、ありがとう』の一言でお願いします(笑) 。 ――4年間、ありがとうございました。 [荒川千那]READ MORE -
(45)添田真海内野手 大学野球引退特別インタビュー
硬式野球 2019.11.14(この取材は11月5日に行われたものです) 添田真海内野手(法4=作新学院)――4年間お疲れ様でした。「終わってみて楽になりましたね。特に最後の1年間は結果を出さないといけないっていうプレッシャーは強かったです。けど、そのプレッシャーの中で結果を出せたというのは自信になりました。オープン戦も含めて1年間、平均的に成績は安定していましたし、日本一にもなれたので」 ――嫌な思い出もありますか。「やっぱり自分のせいで負けた試合は覚えてますよ。今シーズンの早稲田戦なんかは全く活躍してないので。リーグ戦出始めてから早稲田戦って活躍してないんですよ。だいぶ印象は悪いです。早稲田戦に限ってランナーがいる時に打席が回ってくるんですよ。本当に機能してないですね。忘れられないです」 ――寮生活はいかがでしたか。「高校の時もそうだったので、寮生活自体が辛かったとかはないですね。でも色々な人がいて楽しかったです。関係ないけど全体で怒られることとか多かったので、そういうのは嫌でしたね。自分は基本的におとなしかったので。ここで一つの寮生活が終わるっていうのは寂しいなって思いますね。けど、戻りたいなって思う瞬間はないですね。前に進んでいきます」 ――4年間での大きな変化は。「細かいことをよく考えるようにはなりました。高校からレベルが上がっているというのもありましたし。打撃で『この場面どうしたらいいか』とか、『この球種だとどこで投げてくるのか』とか。そういうのは監督との会話も通じても考えるようになりました。よく考えてないって言われてるんですけど、考えるようになりましたよ」 春、秋ともにベストナインを獲得――卒業までの学生生活も残りわずかです。「栃木帰っても何もないので、こっちで1人暮らし始めます。あと2ヶ月とかしかないので、しっかりと楽しみます。何するかは秘密ですけど、悪いことはしないので。学生らしいことしますよ」 ――明スポの取材も最後になりました。「寂しくなりますね。対応は大丈夫でしたか(笑)。取材は全然嫌いとかはなかったですよ。特に取材を意識しちゃうこととかもなかったですし。自分は自分です」 ――最後に、明治で良かったなと思える点を教えてください。「仲間に出会えたことです。先輩、後輩、同期みんなです。自分の結果より、出逢いに感謝ですよね。自分はバッティングピッチャーやってもらったりして、支えてもらったからこそ春も秋も結果が出せたと思うので。その時もそうでしたけど、終わってみるとより一層強く思いますしたね。一人では上手くなれないので。それを強く思えた4年間でした」 ――ありがとうございました。 [丸山拓郎]READ MORE -
(44)北本一樹内野手 大学野球引退インタビュー
硬式野球 2019.11.14(この取材は11月5日に行われたものです) 北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)――4年間が終わりました。「辛かった思い出は多いですね。ようやく解放されたなっていう感じです。下級生の時は下級生なりの身体的、精神的な苦しさがあって。4年生になって副キャプテンになって試合に出ると、また違うプレッシャーがありました。試合で活躍しないといけないというのを背負いながらやっていたので辛かったです。失敗すれば色々な人から罵声浴びさせられますし。けど、そういうのがあったから頑張れたというのもあったのかなと思いますね」 ――辛い中でも自分を支えてくれたものとは。「一番は両親ですね。お金を払ってもらって、好きな野球をここまでやらせてもらえましたし。1年生の時なんかも全然試合に出れないで、『何やってんだろ自分』って思った時もありました。それでも自分は野球をやらせてもらえてるんだなって思ったら、頑張らなないとって思えましたね」 ――入部前と比べて変わったことはありますか。「高校から比べると柔軟性が身に付いたと思います。部には本当に色々な人がいるので。高校の時は少数精鋭で自分の考えが貫ける環境だったのですが、大学にはこれだけ色々な考えを持っている人がいて。そういう人たちの中でもまれながらやるっていうのは、自分も考えを変えていきながらやっていかなきゃいけないんだなって思わされました。考え方を大学では一番変えられたのかなって思います」副将としてチームをけん引した――忘れられない瞬間があれば教えてください。「去年の秋に肩を脱臼した試合です。すごい悔しかったです。でも、あの試合がなかったら今の自分はないのかなって思います。今となってはいい思い出ですけど、その時はもう絶望的でした。明らかにあの怪我があったから色々と考える時間もできて。どうしたらチームが強くなるのか考えて、そのために自分が今何をしなくてはいけないのか。野球ができないからこそ考える時間があって、いい時間になったなって思いますね」 ――戻れるなら戻りたい時期はありますか。「この秋が始まる前に戻りたいなって思いますね。春に優勝して、みんな浮かれてしまって。なんだかんだっていって勝てんじゃないかっていう雰囲気がありました。そこはもう一回、引き締め直さなきゃいけないところだったんじゃないのかなって思いますね。本当に強いチームだったら、日本一取ったことをゴールにしないと思います。優勝は通過点であって、他のチームは秋に向けて日本一になるためにやってくるので。想定してじゃあ自分たちももっと成長して勝たないとって思わなくてはいけないところでした。最後は悔やまれましたね」――最後に、北本さんにとっての明大野球部を教えてください。「やっぱり人間力を大切にしていると思います。1年生の頃に入ってきた時はあんまり分からなかったです。怒られる基準が理不尽だったりして。けど、学年が上がって首脳陣との距離が少しずつ縮まってくると同時に、こう考えてるからなのだと気づきました。社会人になってこうなると困るから、こうしなくてはいけない。野球以外のこともしっかりとやっている人は、いざグラウンドに立っても自分のプレーができると。当たり前のことを当たり前にやる大切さを学ぶことができた場でした。一種の社会そのものでした」――ありがとうございました。 [丸山拓郎] READ MORE