(9)インカレ前インタビュー 北本達己×丸山海斗

ソフトテニス
2019.08.05

 全日本大学対抗選手権(インカレ)が8月6日に幕を開ける。昨年度創部初の団体戦優勝を果たした男子は、今年度春季リーグ戦、東インカレと強敵・早大を撃破。その勢いはとどまるところを知らない。王者として迎えたこの夏、2度目の日本一へと挑む。今回は今年度これまでの振り返り、そしてインカレへの意気込みを選手たちに伺った。

 第5回は北本達己(商2=大和高田市立高田商)・丸山海斗主将(政経4=上宮)ペアの対談インタビューをお届けします(この取材は7月16日に行われたものです)。

 

――今シーズンの振り返りをお願いします。

丸山(以下:丸):僕たちが1年生から3年生の時と比べると、やるときはやる、楽しむときは楽しむという感じで、良い雰囲気でやれているのではないかと思います。

北本(以下:北):昨年も4年生が頑張ってくれていたんですが、今年はさらに4年生が頑張ってくれています。僕も丸山さんと組み始めて、引っ張られて良くなっている感じがするので、本当に4年生の頑張りがこのシーズンは大きかったかなと思います。

 

――東インカレの優勝を振り返っていかがですか。

丸:東インカレはでき過ぎていたかなと思います。苦しむことなく勝ち上がれて、最後は4年生2人が頑張ってくれて。

北:確かに丸山さんが言ったように良いように終わったかなと思っています。殲滅(せんめつ)戦じゃなくて点取り戦になったりして運よく勝ってしまったので、もう少し気を引締めていかないと。

丸:団体戦で全国大会の最終目標の前に優勝してしまうと、自分たちの気持ちからか、次の最終目標で優勝するのが相当難しくなります。それがあるので、負けていたら良かったというわけではないですが、そんな中で勝てたらみんなさらに成長できると思うし、下に何か残していけるのではないかなと思います。

 

――ペアの結成はいつですか。

丸:3月の春合宿です。(ペアを)ばらしていろいろ組んでみようということで「いいやん」ってなったのがこのペアでした。

北:5月に世界大会の予選があったんですよ。サーフェスがハードコートで、ダブルスでハードコートだとカットサーブが返しづらいのですが、僕がカットサーブなのでそれで丸山さんが前衛で取りにいく形だと有利なんじゃないかと監督が。とりあえず世界大会の予選はこれでいこうとなって、それでふたを開けてみたらずっとこのペアでやっています(笑)。

丸:リーグ戦も東インカレも。東インカレもインカレも「ペアどうしますか」って監督と話合ったら「変えなくていいんじゃない」ということになりました。

 

――互いにプレーヤーとしてすごいと思うところはどこですか。

北:僕はもう丸山さんと組ませてもらっているという感じなので、言ってしまったら全部すごいなという感じなんですよね。信頼感、安定感があります。そこそこの相手には丸山さんに任せておけば負ける気がしないです。

丸:打つだけではなくて、横も上も使って視野を広く、コートを広く使えるところです。自分が合わなくてしんどいときに、前衛を見てしっかりラリーして自分が合せられるようになるまで耐えてくれています。

 

――北本選手は動画配信も始めています。

北:ソフトテニスって競技人口少ないじゃないですか。世間からあまり認知されていないから。例えば丸山さんってすごい選手なのにそこらの中学校とかに行ったら丸山さんのことを知らない人が多いんですよ。他の競技だったら、すぐ選手の名前が出てくると思うんですけど、ソフトテニスだと誰が強いのってなると思います。「こういう強い選手がいるよ」とアピールしていって中学生が高校に入ったらやめてしまうのをなくして、こういう選手を見て僕も強くなろうって頑張ってくれるような要因をつくろうかなと始めてみました。

 

――今年のチームの強みは何ですか。

北:本当に僕は4年生の頑張りだと思います。僕らも頑張んないとって思うような、下が付いてくるようなプレーを見せてもらっているので、4年生の頑張りが強みだと思います。

丸:今北本が言ってくれたように4年生の副将の2人と、あと若林(昌毅・法4=長野県長野)が、僕らが試合で待機している時に応援組の方をしっかりまとめてくれていて、試合に集中できます。僕らの代も人数が少ない中、1人でも頑張ってくれているというのが強みになっているのではと思います。

 

――インカレの目標をお願いします。

丸:団体戦は昨年優勝しているので、どこにも負けないというのが目標です。個人としてはシングルスで優勝したことがないので、日程的にしんどいんですけど優勝して、また2年ぶりにダブルス優勝して終わりたいと思います。

北:団体は昨年、あと東インカレも優勝しているので、向かってこられると思いますが、逆に向かっていく気持ちで優勝できたらいいかなと思います。個人では、丸山さんが1回優勝しているので最後にもう1回優勝させてあげられるように頑張ります。

 

――ありがとうございました。

 

[福田夏希]