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SBR団体 日本新記録‼

射撃 2019.07.10

◆6・13~16関東学生選手権春季大会(長瀞射撃場)

▼女子団体❶明大


 常勝街道をひた走る。今年度を占う春季大会。女子は団体戦で争われるAR(エアライフル)、SBR(スモールボアライフル)の両種目で1位となり、総合優勝。SBRでは日本記録を更新した。昨年度のインカレ制覇の勢いのままに最高のスタートを切った。


不利を武器に

 SBR団体で以前の日本記録を38点上回る3457点をマーク。圧倒的な数字の裏には、不利と言われる環境を武器に変える地道な努力があった。明大の生田練習場では実弾を用いるSBRの射撃ができず、実際に弾を込めて練習できるのは月に2回ほど。24時間練習可能な他の強豪校と比べて、環境面では劣る。しかしその分「基本に時間を割いた」(森本怜花・商3=日大櫻丘)。弾を出さずに撃つ〝空撃ち〟や、銃を構えるだけの〝据銃〟。徹底したフォームチェックで、数年前まで弱点と言われていたSBRが日本一の武器に生まれ変わった。

 偉大な先輩の後を追う。森本は団体戦に加えて、SBR三姿勢と伏射で個人2冠。昨年度のインカレ完全優勝の立役者である劉炫慈氏(平31商卒)が抜けたチームで「劉先輩の穴は自分が埋めるしかない」。そう誓って昨秋から練習を重ねてきた。今大会ではその宣言以上の大活躍。「この調子でインカレまでいけたら」と手応えをつかんだ。

 女子は昨秋から3大会連続の完全優勝。向かうところ敵なしの状態が続いており、さらなる黄金時代が予感される。一方、男子は今大会3位。「女子だけでなく、明治全体が強い射撃部にしたい」(森本)。次戦の全国選抜で8年ぶりのアベック優勝を狙う。


【上松凜助】


♥森本怜花(もりもと・れいか)東京都出身。155㌢


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