(2)「六旗の下に」直前インタビュー 瀬戸郁

応援団
2019.06.23

 6月23日に行われる東京六大学各校によるステージ「六旗の下に」。毎年盛り上がりを見せる大舞台に向けて、連盟代表として運営にあたってきた3人に思いを伺いました。第2弾は、吹奏楽部の瀬戸郁(理工4=小田原)のインタビューをお届けします(この取材は6月19日に行われたものです)。

 

――入団した理由きっかけは何でしたか。

 「高校までやってきたことをしながら新しいことがしたいという思いがありました。中学から高校までは吹奏楽部に入っていて、大学で応援団を知ったときに、今までやってきた吹奏楽と応援やドリルなどの新しいことの両方ができると思い、入団しました」

 

――入団してからギャップを感じることはありましたか。

 「姉が他の大学の応援団でチアをやっていて、話を聞いていたのですごくギャップを感じるわけではなかったのですけど、今までの吹奏楽部の活動とは大きく違うものがあったので少しはありました」

 

――大変だった時期はありますか。

 「よく珍しいと言われるのですが、やめたいと思ったことが一度もなくて一つ一つが楽しいです。確かに強い言葉を言われて嫌だと思う時もありますけど、それを克服して成功したときにやっていてよかったと感じるのでやめたいと思ったことは一度もないです」

 

――明大の吹奏楽部はどのような組織ですか。

 「団則に明朗という言葉があるのですけど、本当に活発だと思います。音にもそれが表れていて、聞くだけで元気がある演奏というのをすごく感じます」

 

――普段の練習は何をされていますか。

 「3種類あります。一つ目の演奏練習というのは座奏で、8月のコンクールに向けた練習や一般的な吹奏楽の練習です。二つ目がドリル練習というものでマーチングのような練習をしていて、三つ目が応援練習です。応援曲の練習だけではなくて応援の仕方も練習します」

 

――どの練習が1番好きですか。

 「どの練習も楽しくて1番は決められないです」

 

――好きな応援歌はありますか。

 「第一応援歌・紫紺の歌が得点時に吹かれる歌で、1番楽しく吹けるので好きです」

 

――他大学の応援団で好きなところはありますか。

 「私は東大の応援団が好きです。正直、野球部のレベルは東京六大学で見たら高くはなく、なかなか得点も入りにくいかもしれませんが、それでも精一杯応援している姿や得点が入ったときにものすごく盛り上がるのでそこが東大の応援席のすごいところだと思います」

 

――連盟代表になった経緯を教えてください。

 「先輩から指名していただきました。明大の良さを知っていて、他大学の良さも知っていて、どちらにも偏りすぎずに、相対的に見ることができるということで連盟代表に選んでいただきました」

 

――野球優勝の瞬間はどうようなお気持ちでしたか。

 「申し訳ないのですけれども、用事があったので決勝に欠席していました。ですが、スマートフォンでチェックしていて、優勝した瞬間はすごくうれしかったです。報われた気がします」

 

――明大のステージでの魅力は何ですか。

 「明大はすごく元気があると思っています。元気故に雑な部分もありますが、どの大学よりもパワフルなステージだと思います」

 

――演奏する中でこだわりはありますか。

 「音は気持ちで変わるというのをすごく感じます。指揮をして前に立つこともあるのでが、『元気に吹いて』と言うと本当に元気の出る音がします。音で魅せられるというのはすごくあると思うので、その気持ちからいい音を作るというのを意識しています」

 

――座奏と応援ではそれぞれ何が魅力ですか。

 「座奏はまとまりのある演奏ができるところです。全てのバランスを考えて一つの流れで1曲を作り上げる。応援だと試合を見ながら吹いていて楽しいと感じることが多いです」

 

――『六旗の下に』の見どころを教えてください。

 「すごく熱いステージになっていて、応援指導班やリーダー部の人たちの集中力や真剣に取り組んでいる姿が感動的なのでそこに注目してほしいです。そこにチアや吹奏楽も連携して一つになっているところを見てください」

 

――ご自身の意気込みをお願いします。

 「とにかく音に気持ちを込めて、一音入魂でいきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[中野拓土]