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(5)主務対談/第60回明立定期戦 

サッカー 2019.06.22


 今年で60回を迎える伝統の明立定期戦が、明日1240分から明大八幡山グラウンドでキックオフ。節目の年となる今年から明立戦コラボ企画の五番勝負などを行い、例年以上の盛り上がりを見せている。今回は、芹澤徹郎(営4=鎌倉)と保坂太雅(立大)の明立主務対談を特集する。


――今回明立戦を盛り上げるに至った意図を教えてください。

保坂:本当は西が丘(味の素フィールド西が丘)で開催したいと思っていましたが、皆さん忙しいということでできなかったのは残念です。ただ、少しでも明立戦を盛り上げていけば、いつかは西が丘開催が叶うのではないかという思いから明立戦を盛り上げようと考えました

芹澤:明立戦を盛り上げたいというのは、去年の明立戦から話していました。体育会って意外と閉鎖的なところがあるのでそういった意味でも交流できたら、自分たちのチームにない色を知れて、今後強くなるためにもいいと思います

 

――明立戦に向けてどのようなプランを考えていますか。

芹澤:正直、学生を呼べるほどの力というか、宣伝は厳しいと思っています。OBを中心に来て頂けるので、まずその人たちに楽しんでもらって、それを周りの人たちに知ってもらえたらと思います

保坂:例えば、インスタとかTwitterで、今年はOB戦のハーフタイムにリレー対決をやります。インスタライブで生配信とかすれば、もしかしたら誰かに見てもらえて、サッカー部って面白いんだと思ってもらえるかもしれないです

 

――普段から発信には力を入れているのでしょうか。

芹澤:明治の場合は、基本的にはマネジャーが宣伝やTwitterに力を入れています。これまでは結構マネジャーに任せっきりなところがあって、主務が関わることはあまりなかったです。今年から本当に少しずつですけど、主務や選手もそこに協力できるような体制づくりを目指しています

保坂:マネジャーというよりかは運営局という組織を自分が2年生のときに作って、こういうビジョンだというのは発信しました。あとは自分の出るところじゃないなと思い、他の学生に任せています。自分が全てやるだけではチームは絶対良くならないと思っています

 

――SNSでの発信の反響はどれくらいありますか。

保坂:多分、保護者はどんな内容でも絶対見ています(笑)。選手が一人暮らしとかしてれば気になると思います。ただ、立教の学内の体育会は、相当興味持ってくれているなと思います。この前もこういう動画見たよと言ってくれる学生いましたし、反響はあると思います

芹澤:明治の場合だと宣伝効果っていうのは分からないですけど、勝った負けたやプロに内定したというのは、おめでとうなどとお言葉をすごくもらいますね。保護者の方は絶対見てくれています

 

――他の大学スポーツと比べて大学サッカーの盛り上がりをどう考えますか。

保坂:例えば、六大学野球やラグビーはずっと昔からのブランドがあります。でもそれは言ってしまえば今の学生がすごいってわけじゃないですよね。一般学生が来ることを当たり前だと思ってしまうと、そこまで価値が置けてないのではと思います。だから、そういう意味で本当の学生スポーツを考えられているのは、もっと盛り上げなければいけないと考えることができている学生さんたちです。野球部もすごいし見習いたいけど、自分たちは違うあり方として盛り上げたいです

芹澤:明治は今、天皇杯で川崎フロンターレと戦えるチャンスがあります。そこの勝敗はもちろんですし、そこに向けてどれだけ人を巻き込めるかが重要です。どれだけアクション起こしていろんな成功や失敗の経験を抽出できて次に生かせるかが大事だと感じています

 

――両校の印象を教えてください。

芹澤:まずは、ユニフォームが紫ということで絶対に負けたくないです。あとは個人的に知り合いもいるので、そういった意味でも身近ですね。都リーグから2部に上がった時も、あれはめちゃくちゃ嬉しかったです。そのあとの2部での連勝も「これ1部来てくれるんじゃないかな」というくらいすごい期待していましたし、今後バチバチやっていきたいですね

保坂:明治の強さっていう部分では憧れを抱いていますね。明立戦の最初に校歌を歌うじゃないですか。その校歌の段階で、明治の人数に対しての歌の声の迫力は全然違います。試合をしたら、ただただ強いです。いつかウチ(立教)も競技の面でも追いつかないといけないです

芹澤:そういった意味でも、この間初めてサッカー部同士で打ち合わせをしましたけど、ウチ(明治)のサッカー部だと出ない考えとかも出ました。(立教は)選手が運営・SNSとか担当しているのもあって、「選手がこんな考え方しているんだ」というのは新しい発見というか、そこを見習いたいですね

 

――大学サッカーの開催地についてどう思いますか。

保坂:遠いところまで行くとなるとそれはやっぱりJリーグになりますね。大学生はJリーグに及ばないので、見ようと思えないのはそれは仕方ないと思います。それでもいいからちょっと結果をチェックするとか少しでもモチベーションにしてもらえたらいいと思います。栃木とかだと交通費もかかりますし、それを学生に来て欲しいというのは酷だと思うのでせめてツイッターを見てもらいたいです

芹澤:まず集中応援や明立戦で1回来てもらって、その時にどれだけサッカーに魅せられるかだと思います。学生らしさは、チームでカラーがあると思いますけど、それぞれの大学で学生らしさを出して、見ている人が最後まで目を離せない試合をいかにやるかだと思っています。それで見ている人が「今日良かったね」で終わらずに「また次行きたいね」から「絶対次行こう」になるようにしたいです

 

――今のチームの現状を主務という立場から見ていかがでしょうか。

芹澤:好調の要因はたぶん今部員に聞いたらみんな言うと思いますけど、今シーズンは本当にピッチ内外で会話が多いです。それなりに上下関係が厳しい部なので、今までコミュニケーションが薄くなりがちでした。そこを改善しようということしゃべりやすい環境づくりをやっていて、それが好調の要因です

保坂:41年ぶりに関東に昇格してから今年で2年目になりますけど、やっぱり変わらず残留というのが目標で次に昇格というのを見据えていくという明確なビジョンがあります。思考を止めるなというスローガンのもといろいろな取り組みをしています。さっき芹くんも言ったけれど、ピッチ内外で本当によく話をしているので、いつ波に乗ってもおかしくないと思うしいつガタ崩れしてもおかしくないと思っています。だからその危機感があるなというのがサッカーの面白さであり楽しみですね

 

――明立戦の位置付けを教えてください。

芹澤:スケジュールはものすごく過密ですが、コンディションを維持できるかがサッカーなので年間を通してやるというのが大事です。その中で明立戦というのは、真価が問われると思います。もちろん練習メニューはスタッフが調整するものだし、選手はそこに対して全力でやるだけなので、スタッフを信じて結果としていい状態で明立戦を迎えられたらいいかなと思っています

保坂:明立戦何年くらい勝ってないですかね。相当立教は勝てていないですよね。今年は時代を変えるんだぞということは栗山(立大)も言うでしょうし、自分からもしっかり伝えたいとこだと思います。どんな日程になろうとも明立戦は、チャレンジャー精神で戦わせていただきたいです

 

――明立戦への意気込みをお願いします。

芹澤:まず明立戦の位置付けとしては、チャレンジですね。試合の日はもちろん戦いなので勝敗にこだわる日になると思いますが、明治としてもいろんなチャレンジをしたいです。宣伝などをする中で学びが多い明立戦にしたいなと思いるので、もうあまり時間もないですが、もっとアクションをしていきたいです

保坂:自分は次世代につながる明立戦にしたいと思っています。まだまだ早慶戦などと比べたら盛り上がりは欠けているので、明立戦が実は面白いらしいよという話題になってほしいです。そういう意味でつながる明立戦にしたいですし、立教が久しぶりに明治に勝つ姿をお見せしたいです

 

――ありがとうございました。ぜひ会場へお越しください!



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