(1)春季リーグ戦事後インタビュー 菅沼湧輝×西康洋

卓球
2019.06.12

 5月中旬、行われた春季関東学生1部リーグ戦。明大卓球部は数々の激戦を越えて、7戦全勝を達成し、春秋通じての最多優勝記録を47回に更新した。今回は、メンバー6人に優勝後のお気持ちを伺いました。 第1弾は、菅沼湧輝(営2=大阪桐蔭)、西康洋(商2=明徳義塾)2人の対談インタビューをお届けします(この取材は5月25日に行われたものです)。

ーー春季リーグ戦を振り返ってどんなリーグ戦になりましたか。

西:うれしかったこともあり、自分も負けて悔しかった気持ちもあるリーグ戦でした。あと、菅沼には本当に助けられました(笑)。早大戦の時は感動しました。自分の中ではがーちゃん(菅沼)はライバル的な存在だし、一緒に高めあっていくパートナーだと思っています。

菅沼:まず優勝してうれしいです。昨年に比べて、戦力が落ちていると周りに言われている部分を他の部分で補えていたことが優勝できたのかなと思います。今までの2倍うれしいです。西も自分のこと言ってくれていたんですけど、西は1年目からリーグ戦に出ていて自分の中ですごい存在でした。自分が出てないときでも声を掛けてくれていたので、それが2年目で結果を残せたことにつながったと思います。ライバル意識があると言ってくれて、うれしかったです(笑)。

ーーそれぞれのベストゲームを教えてください。

菅沼:早大戦ですね。正直、内容的には満足していません。それでも、今までにない3ー3のラストの場面で勝てたことは自分自身に大きい収穫なんじゃないかなと思います。

西:ベストゲーム専大戦の三部さんの試合です。正直、最後決めるときも2ー0リードしていてゲームを取られて、4ゲーム目もけっこう挽回(ばんかい)されました。そのときにまた始まったなと思って、やばいなと思いました(笑)。でも、みんなの応援の力とか、前日に僕が葉波さん(早大)に負けて落ち込んでいるときにみんなが声を掛けてくれて、切り替えることができました。それが最後力になって、踏ん張れたと思います。

ーーベンチから見ていて、熱くなった試合はありますか。

西:中大戦のダブルスです。0ー2で負けていたし、3ゲーム目もマッチポイントを握られている中で、思い切ったプレーで最後勝ったところがすごいなと思います。

菅沼:自分は龍崎さん(龍崎東寅・商3=帝京)の試合です。安定して結果を残せることは見ていて格好いいなと思いました。

ーー得点ごとのベンチの盛り上がりはいかがでしたか。

西:プレーしている側としてはすごく心強いです。勢いで流れを持ってこられることもありますし、点数を取られたときも振り返って『大丈夫大丈夫、次1本』とか言ってくれたら、自分が間違っていないんだなと思えます。ポジティブな方に持っていけるのかなと思います。

菅沼:個人戦ではない、味方がいるという心強さがあります。そこが思い切ったりできる要因なのかなと思います。 

ーー髙山幸信監督がミスをしても、うなずいてくれるのが印象的です。髙山監督の存在はいかがですか。

西:ミスをしても大丈夫なんだ、間違っていないんだと思えます。そこで同じミスがなくなったりとか、良かった部分が大きいです。

菅沼:1年目は話しづらかったんですけど、今年になって身近な存在になっているなと感じます。アドバイスでこうした方がいいんじゃないと言ってくれたり、自分から聞きに行ったりと信頼できる方です。

ーー龍崎選手のすごさはどんなことですか。

西:安心して見ていられます。沼村もそうですけど、それで自分たちも安心してプレーできます。『絶対取ってくれるから』と思っています。自分もこの勢いについていきたい、自分も勝ちたいなと思わせてくれる選手です。

菅沼:頼れる存在であって、団体戦になると龍崎が勢いをつけてくれた分、自分たちも取らないとという強い気持ちが出ます。流石だなと思いました。

ーー明大が団体戦で強い理由はどんなところにあると思いますか。

西:伝統ですかね。責任があって、これまでの伝統を僕のせいで途切らせたくないと思わせます。出たからには出ていない人の分もという気持ちがあって、責任感があります。今までとは全然違います。

菅沼:伝統という部分もあるんですけど、普段の練習の緊張感だったり、質が他の大学と比べて高いと思います。それなので、結果がついてくるのかなと思います。

ーーお二人のガッツポーズが印象的です。意識していますか。

菅沼、西:僕も全然意識していないです(笑)。

西:無意識でわぁーつとなってしまいます(笑)でも、僕はベンチ側の時はベンチに振り向く、反対の時は観客席に言うように意識しています。応援してくれているので、そちらにも応えたいなと思っています。

ーー最後に今シーズンの目標を聞かせてください。

菅沼:普段では、西だけじゃなくて同期と切磋琢磨(せっさたくま)して、頑張っていきたいです。

西:負けた試合も勝った試合もいい意味で捉えられて、もっと成長できると感じて、課題がたくさん見つかったのでそこを直したらチームにもっと貢献できるのかなと思います。今すごくモチベーションが高いです(笑)。

ーーありがとうございました。


[福永智隆]