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エース・龍崎が躍動! 最多更新47度目V

卓球 2019.06.12

 〝王者明治〟は新時代でも健在だ。8校で争う春季関東学生1部リーグ戦。第6戦の全勝対決となった早大戦を4―3で勝ち切ると、最終戦で専大を4―1で下し、7戦全勝を達成した。この結果、春季リーグ戦連覇で、春秋通じての最多優勝記録を47回に更新。メンバーが2、3年生のみの中、龍崎東寅(商3=帝京)は単複14戦全てで白星を挙げ優勝に貢献。新たなエースとして、縦横無尽の活躍を見せた。


無敗エース

 チームの流れをつくる1番手。そこは龍崎の独壇場だった。得意のラリー戦に持ち込むと、最後は「フォアにつなげられたら、絶対取れる」。自身も周囲も信頼を寄せる代名詞のフォアハンドで、必ずベンチに勢いを持ち帰った。「全試合がベストゲーム」。そう称した春リーグは圧巻の一言。単複14戦全てに出場し、全勝。「大車輪の活躍だった」(髙山幸信監督)。優勝の立役者として存在感を放った。


背中で導く

 エースを担える自信がある。全日本選手権シングルスでは3年連続ランク入り。その実績は大学屈指だ。加えて重圧をも楽しめる心が強さを引き立てる。「何かが懸かった試合ほど燃える」。中高はJOCエリートアカデミーに所属し、レベルの高い環境で卓球漬けの日々。世界の舞台も経験し、成長につなげてきた。その中でたたいた、数々の実績を誇る名門の扉。学校対抗の団体戦とは無縁だった中高とは一転「明大は大学一だという自覚がある」。伝統を背負う責任が一層その才を鼓舞した。この2年間で21個の勝ち星を積み上げ、8割近い勝率を誇る。重圧も期待も信頼も。全て力に変えてきた。

 「俺が勝たないと始まらない」。今年度は主力選手が抜け、チームの主軸に。エースの肩書が変化をもたらした。リーグ戦期間中、誰よりも早くアップを開始。「勝ちたいという気持ちを強く感じた」(菅沼湧輝・営2=大阪桐蔭)。プレー中も勝利への執念は切れない。第4戦の中大戦、後輩・沼村斉弥(商2=野田学園)と新たに組んだダブルス。ゲームカウント0―2、相手のマッチポイントの絶体絶命から大逆転を果たした。追い込まれても貫いた「大丈夫」の一言。「自分の気持ちが切れたら後輩の気持ちも切れる」。自分だけでなく、チーム全体を見て行動。不安を顔に出すことはなかった。「龍崎がいないと、このチームもない」(藤井宗太主将・政経4=秋田)。心身共に充実し、誰もが認める明大の柱となった。


日本一再び

 2年前の全日本大学総合選手権・団体の部(団体インカレ)。優勝した当時は、森薗政崇選手(平30政経卒・現岡山リベッツ)が主将でエース。「絶対勝ってくれると思っていた」。頼もしかった先輩の背中。でも今は「龍崎さんの試合を見て自分も勝ちたいと思う」(菅沼)。チームカウント3-3までもつれた早大戦。リーグ戦初出場の菅沼が、相手主将に大金星。エースの活躍に後輩は結果で応え続けた。7月には昨年度準優勝に終わった団体インカレが待っている。雪辱を果たし、次こそ頂点へ。「一人一人が勝たないといけないという思いが大きい。優勝できるチームです」。強いエースと、頼もしい仲間。盤石の布陣で、もう一度日本一を取り戻す。


【福田夏希】


◆龍崎 東寅(りゅうざき・とんいん)単7勝・複7勝。本紙への要望は「顔が崩れていない写真で(笑)」。172 ㌢58㌔


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