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関東制覇! 惠中・小西組

少林寺拳法 2019.05.15

 関東の頂点に立った。男子三段以上の部に出場した惠中崇敬(商3=神島)・小西翔太(政経1=神島)組。流れのある演武で、見事優勝。「ここまで長かった」(惠中)。明大少林寺拳法部のエースが、東京五輪前最後の武道館開催で、ついに学生大会のタイトルを獲得した。


忍耐のとき

 大学1年次夏、カリフォルニアで開催された世界大会に高校時代の相方だった、小西の兄・悠介さんと出場。一般男子三段の部で世界一に輝いた。しかし、拳士の層が厚い日本で勝つのは容易ではない。世界王者として一目置かれる存在となったが「どれだけ練習しても、どれだけいい感じだと思っても結果が出ない」。昨年度の全日本学生大会は、総合点では優勝組と同点だったが、技術合計点の1点差に泣き2位。あと一歩。その一歩が果てしなく遠かった。

 迎えた今年度。「3年生で最後だと思って、開花させる」。そう意気込んでいた中で、小西が明大の門をたたいた。惠中にとって元相方の弟であり、同校出身の後輩。ペアを組むのは必然だった。だからこそ「先輩らしいところを見せないといけない」。芽生えた上級生の自覚が惠中をさらに奮い立たせる。そんな2人の合言葉は「関東優勝」。練習の一言目や気持ちが落ちてきたときには必ず口にした。口に出すことで、優勝を身近なものへと変えていった。


待望の瞬間

 変化を恐れなかった。大会当日、練習を見たOBから「演武をする場所が固まっている」と指摘を受け、コートを広く使う演武に急きょ変更。小西も「そんなことは日常茶飯事」とポジティブに捉え大会に臨んだ。

 「次は惠中だ」。予選演武直前、誰かがそう言った。今も変わらぬ周囲の期待と注目。会場中が熱視線を送る中、気迫のこもった演武を披露。高得点をたたき出し予選1位通過を決めた。本選も勢いそのままにキレのある演武で他組を圧倒。「最高の演武ができた」(小西)。結果は1位。金色に輝くメダルを手にし「今まで練習してきたことがようやく3年目で実を結んだ」と、喜びをかみ締めた。惠中・小西組の活躍もあり、明大は総合優勝を達成。歓喜に沸く輪の中心で、惠中は最後にこう放った。「皆さんお待たせ致しました」。


【藤山由理】


◆惠中崇敬(えなか・たかひろ)和歌山県出身。170㌢62㌔

◆小西翔太(こにし・しょうた)和歌山県出身。176㌢65㌔


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