(11)黒鷲旗 大分三好ヴァイセアドラー戦後 小松一哉主将インタビュー

バレーボール
2019.05.06

 大分三好ヴァイセアドラーから金星を挙げた明大。今回はOH小松一哉主将(政経4=雄物川)の試合後のインタビューをお届けする。

 

[小松]

――黒鷲旗を振り返っていかがですか。

 「初日と2日目に格上相手に自分たちのいい部分を出せたところもあれば、悪い部分も全部出してしまいました。3日目はいい雰囲気の中でプレーをやれたと思っていて、その中でフルセットになりましたけれど、勝ち切れたのは良かったです。ただそういう経験を次に生かせるようにするために、自分たちで別の形で経験を取り込めるようにならないとダメだと思います。リーグまでにこの経験を生かすのは自分たち次第だと思うので、また来週以降のリーグに生かせればと思います」

 

――1、2セットはミスから逆転を許しましたが。

 「立ち上がりは良くて、終盤にかけてミスが出たのは少しもったいなかったです。あのままいけるのがベストだと思うし、でも3、4セット目に関しては立ち上がりも良かったし、しっかり逃げ切れたと思います。すごいいい試合の運び方だったと思います」

 

――終盤は拾って粘れましたが。

 「本来の明大は拾ってつないで点数につなげるバレーで、その粘りがリーグ戦であまりなかったけれど、黒鷲旗では粘りが見られて、あの形が明大にとって最高の形だと思います。粘りのバレーは雰囲気もつくりやすいですし、そのような形を狙ってできるのが勝てるチームだと思うので、これからもそれは意識してやれればと思います」

 

――サイド陣も打数が増えてきましたが、調子はいかがですか。

 「まだまだですけれど、もちろんサイドが打つことでセンター線が楽になると思います。明大は誰か1人のチームではないから、全員がもっと調子を上げていければ、どこにも負けないチームになると思うので、リーグも残り3戦頑張りたいです」

 

――鈴木選手がスタメンでしたが。

 「今まで春リーグ8試合は中々使う機会がありませんでしたが、鈴木を出してサイド中心の組み立てを考えていました。もちろん(鈴木)浩大の良さもあるし、上林(直澄・法3=東亜学園)の良さもあります。上林メインでずっとやってきましたけれど、やはり勝負どころは池田(颯太・営3=松本国際)、もちろん三輪(大将・政経2=高川学園)中心で上林にとってセンター線は信頼厚いです。それは他の大学もわかっていることだから、勝負どころはミドル意外でも得点の取り方は考えないといけないし、使い方の部分をお互いが刺激してくれればいいと思います。浩大もこの出場の機会をしっかり自分なりに生かせていたと思うから、2人ともいいところを出し合ってくれればいいと思います。今日は浩大使えて、戦えたのは黒鷲での収穫だと思うし、リーグ戦でもこれから先浩大のトスが必要になってくると思います」

 

――早大の快進撃はどう捉えられますか。

 「結果でわかるように早大さんは勢いのある状態で春リーグ戦うことになるのかなと思います。それでもチャンスは必ずあると思いますし、少ないチャンスかもしれないですけれど、それを確実にモノにできるように自分たちでもう一度準備して、臨んでいければと思います。必ず勝機はあると思うので、最大限にそのための準備をしてリーグ戦に臨みたいです」

 

――黒鷲旗を通してどのようなことを学べましたか。

 「春季リーグ戦8試合はとても勝ちを意識してしまっていました。本来バレーは楽しいもので、明大のバレーは楽しむことで自分たちも盛り上がれると思うし、そこは忘れていた部分だったのかもしれないです。黒鷲旗通して試合をチームみんなで楽しむができると、いい雰囲気になりましたし、明大のバレーを今大会で取り返せたのかと思います。そこを土台に、これから先チームも成長できるなと思う部分も見つかったので、そういう意味で明大としては収穫のある大会だった思います」

 

――今後に向けて意気込みをお願いします。

 「リーグ戦残り3戦、上位チーム早大と東海大、日体大は簡単には勝てないチームだと思いますし、ただこうやって黒鷲旗を経験できたということは、早大は出ていましたけれど、他のチームよりもいい経験をできたと思います。ただ経験でそれを終わらせないで、自分たちの強さに変えて頑張っていきたいので、応援よろしくお願いします」

 

[大西健太]