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(2)「箱根駅伝のシード獲得は絶対的目標」 山本佑樹駅伝監督インタビュー

競走 2019.05.01

 古豪復活へ鍛錬は続く。昨年度は山本佑樹駅伝監督が就任し、2年ぶりの箱根復帰に沸くも17位に終わった。今年度は阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら実力者集う世代が最終学年を迎え、勝負の年だ。本企画では紫紺の襷が箱根路で輝くまでの1年間を追う。


  本特集では新体制に入り、新たなスタートを切った明大競走部の今を取り上げます。第1回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。(この取材は4月27日に行ったものです)


 ――新体制に入り、現在の部の雰囲気はいかがですか。

 「1年生がみんなフレッシュで元気がいいのでチーム全体としては明るい雰囲気で、新チームが発進したなと感じています」


――春はトラックに集中するとのことですが、狙いは何でしょうか。

 「昨年度の反省として、自分の持ちタイムがないとどうしても自信を持って挑めないということがありました。例えば、駅伝で競る相手が自分より自己ベストが上だと一歩引いてしまうので、この春に自己ベストを更新して自分に自信を持つことをやってほしいと思っています」


――3月の学生ハーフから練習を変えてきたとのことですが、どのような変化を期待していらっしゃいますか。

 「このトラックレースが終わった段階で、自己記録を下のレベルでの更新ではなくて、トップクラスの選手が良い記録を出すというところに今はターゲットを絞っています。より高いレベルの結果が出れば、成果が出たと判断ができるのではないかなと思っています。まだ(今の時点では)試合の数が少ないので、この5月6月である程度成果が出るのではないかと思っています」


――現在調子を上げている選手は誰でしょうか。

「もう阿部は固定なので、特別挙げる感じはないので、チームの核として3年生の小袖英人(政経3=八戸学院光星)、村上純大(政経3=専大松戸)、前田舜平(政経3=倉敷)です。その3本柱がどう力をつけるかで、チーム力がこれから上がってくるところの大事なキーパーソンです」


――3年生3人は下級生を引っ張っていく存在でもあると思いますが、期待する役割は何でしょうか。

 「チーム全体を引っ張るという意味では4年生が中心となってやってくれると思います。なのでその3年生3人に関しては、チームうんぬんということはあまり考えずに、自分の目標に向かって突き進んでいってやってもらいたいです。それが自然とチームを引っ張る形になると思うので、とにかく自分の目標に向かってやってもらえるといいなと思います」


――阿部選手はエースで主将という立場になります。

 「主将の役割に関してはあまり細かいところは考えていなくて、どちらかというと世界を目指して日本のトップクラスで戦う姿を周りに見せてほしいです。その振る舞いを見た後輩や仲間がどう影響を受けるか(が大切)なので、彼にはそういうトップを目指す振る舞いをしてくれ、またそこをしないと自分の目標も到達できないという話はしています。背中で見せるキャプテン像という形で行ってくれたらいいと思います」


――阿部選手はドーハで行われたアジア選手権にも10000メートルで出場されました。

 「まあ少し物足りない結果に終わってしまいました。東京オリンピックを目指した時に、陸上界にもポイント制度が入ってきたので、アジア選手権っていうのがポイントを取る上で重要な位置付けだったのですが、記録順位ともに良くなかったので少しそこの狙いというのは達成できなかったです。しかし、彼はこれから日本代表でやっていく選手だと思うので、今回初めてのシニアの代表で経験という意味ではよかったかなと思います。これをベースにまだまだステップアップしてくれるかなと思います」


――昨年度から、チームの指導における役割分担に変化はありましたか。

「長距離ブロックに関しては、体制はそこまで変わっていなくて、長距離全体を私が見て、中距離を山本コーチ(豪副監督)が見てという形です。あとは逸木賢郎コーチを今年度から入れたのですが、それは彼が大学職員という立場から大学の情報も入れてくれるということで、情報の共有がしっかりできる体制をつくるようしました」


――今年度のチームづくりとしては、4年生全体で引っ張っていく雰囲気なのでしょうか。

 「そうですね。4年生はみんなでミーティングしたりと、チームをどう引っ張るかという役割分担をしっかりしてくれています。阿部がアジア選手権でいなかったですが、その間三輪軌道(理工4=愛知)を中心にしっかりと組織マネジメントをやってくれました。そういった意味では4年生全体で引っ張っている雰囲気はあると思います」


――三輪選手を副将に任命した経緯は何でしょうか。

 「彼はどちらかというと控えめな選手ではあったのですが、昨年度の駅伝での活躍ということで、副将にふさわしい走りをしてくれました。実力でチームを引っ張っていってほしいということも含めて、また彼が周りを見ることができるようになることで彼自分にプラスになることもあるんじゃないかということで、副将をお願いしました」


――先日の六大学対校では小澤大輝(政経1=韮山)、櫛田佳希(政経1=学校法人石川)らルーキーも頭角を表してきました。

 「その2人に関してはもう高校時代から実績もありますので、まあ当然のように活躍してほしいなと思います。またそれに追随する選手もいます。ただ1年生はまだまだ高校生から入ってすぐなので、夏を越えたあたりで本領を発揮してくれたらいいかなと思っています」


――5月末の関東インカレでは、今年度も1部残留をかけて他大学との混戦が予想されます。

 「そうですね。ただ最終的に結果として残留できるかできないかというところだと思うので、まずはそれぞれが出る種目でどう勝負するかというところに集中してやってほしいです。それでその結果がチームにとってどうだったか、という判断になるので、1部残留のために頑張る、という意識は持たなくていいかなと。それよりは自分が他大のエースとどう戦うかというところを意識してやってくれたらと思っています」


――今年度のチーム目標をお願いします。

 「箱根駅伝のシード獲得がとにかくチーム目標です。それがもう絶対的な目標なので、それに対して一人一人がどうクリアしていったらそこがチームの目標を達成できるか、だけを考えていきたいと思います」


――ありがとうございました。


[仁科せい]



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