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強敵たちを速さでぶち破れ!/関東大学選手権展望

バスケットボール(男子) 2019.04.29

 4月20日から開催されているスプリングトーナメント。昨年度は中大に逆転負けを許しベスト16敗退と苦汁を味わった。今年度も厳しい山に位置する明大だが磨き上げたスピードを武器に上位進出を狙う。ここから明大の再始動を見せつける。


 「基本に忠実。でも、見ていて面白いバスケがしたい」(鍵冨善宏HC)。チームの方針は強固なディフェンスから速い攻めを展開すること。バスケットの基本であり、ありふれたテーマだが明大の目指すバスケは一味違う。武器としているのが、わずかな違いだが相手を惑わす多彩なディフェンスのパターン。「相手に『よくわからないけど、なぜか攻めづらい』と思わるようなディフェンスがしたい」(鍵冨HC)と指揮官は企む。変幻自在のディフェンスで流れを手繰り寄せる。

 面白いバスケは練習から。現役のプレーヤーとしても活躍する鍵冨HC。選手たちに混ざりメニューをこなし「選手と近い目線でやりたい」(鍵冨HC)と共に汗を流す。鍵冨HCが最も力を入れている“脚力の強化”。ハードな練習が必須だが「選手とコーチがコミュニケ―ションをしっかり取れているから楽しくできている」(佐々木真司監督)。

 明るい雰囲気の練習の中で「すごくいい顔になった」(佐々木監督)と選手たちの意識も変わった。昨年度まで練習を組み立て、チームの士気を上げるのも4年生の仕事だった。しかし今年度はコーチ陣も一新され、指導者も充実。PG塚本舞生(政経2=明成)とSG常田耕平(政経2=正智深谷)ら高いバスケIQを持つ下級生の二人は上級生に対しても意見をぶつけている。「下から上に意見できるチームになっていてすごくいい」(SF奥野綾汰主将・国際4=藤枝明誠)。チームを鼓舞するのは4年生だけでなくチーム全員に。「この1年間楽しんでいいチームつくります」(奥野)。環境の整った新生明大バスケ部の足取りは軽い。


 高い壁が立ちふさがる。初戦でぶつかる可能性が高いのは関東学大。昨年度3部優勝を果たし調子付くチームに、2メートル級の2人の留学生ルーキーが加わった難敵だ。初戦を乗り越えても待ち構えるのは超攻撃的留学生・モッチラミンを擁する大東大。明大が苦手とする留学生チームとの連戦だが「逆に良かった。トーナメントは強いチームと戦いたいので思いっきり挑みたい」(鍵冨HC)と受けて立つ。

 当然エースがカギを握る。強靭なフィジカルとキレのあるドライブ、そして正確無比のアウトサイドシュートで得点を量産する明大のエース・SF須藤昂矢(営4=桐光学園)。4月上旬に行われた京王電鉄杯では昨年度インカレ3位の日大から24得点をもぎ取り、大会MVPにも輝いた。「須藤に点を取ってもらうためにパスでオフェンスをつくる」(鍵冨HC)。2年次からエースと呼ばれ続けた須藤のラストイヤー。「まずは一つの試合に集中する」(須藤)。チームの後押しを受け、巨大な得点の山を積み上げる。

 京王電鉄杯で優勝を果たし流れに乗る明大。手強い相手が待ち構えるが強固なディフェンスで「絶対勝って最終日にまで進む」(奥野)。初戦は4月30日、1240分ティップオフだ。


[田北俊介]



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