特集記事
SPECIAL

(16)ルーキー特集 第1弾 ~樋口新葉編Ⅰ~「世界観が変わったノービス時代」 

フィギュアスケート 2019.04.15

毎年恒例のルーキー企画も今年で3年目。今年度のルーキーたちはかつてないほど強者ぞろいで、ファンの期待も高まっていることだろう。1人目は世界選手権2位などの実績を持ち、世界でも活躍する樋口新葉(商1=開智日本橋学園)を取り上げる。新星たちの4年間に注目だ。

(この取材は3月11日に行われたものです) 


――スケートを始めたきっかけは何ですか。

「3人兄弟ですけれど、私が生まれる前から、母が次に生まれる子にはスケートをやらせたいと思っていたらしく、気付いた時には氷に乗っている状態でした。そこから少しずつ成績を出し始めて、自分のやりたいという気持ちで頑張るようになりました。兄と姉は全くスケートをやっていなかったです」


――お母さんはなぜスケートを樋口選手にさせたかったのでしょうか?

「テレビで観るのが好きみたいで、今も見ていたりします。それで自分にやらせたと思います」


――ノービス時代の思い出はありますか。

「ノービスより前に試合に出た時に、なめていたわけではないですけれど、簡単に1位を取れると思っていた試合が5位で、悔しい経験をしたのを時々思い出します。また、初めて海外の試合に行かせてもらって、その時に自分の中のスケートの世界観が変わりました。すごく狭い中で練習や試合をしていたと感じました。世界に出てみると人の価値観はもちろん違うし、見方が変わったかなと思います」


――世界で考えが変わったのは誰かの演技を見たり話を聞いたりしたからですか。

「それこそ西野さん(西野友毬・平28政経卒)と同じ海外試合に1番最初の大会で行かせてもらって、自分は1番下っ端のような感じでした。ジュニアやシニアの選手の演技を見て、自分もそうなりたいと思いましたし、自分が見たことのない技だったり、トライしたことのないことを海外の人がやっていたり、そういう意味で世界チャンピオンになったネイサン・チェン選手とかも出ていて、すごく感動して自分ももっと頑張りたいと思いました」


――同世代と比べて自信があったのでしょうか。

「当時、自分が自信を持っていたかは分からないですけれど、なぜかその時は簡単に1位を取れると思っていました。ですがライバルの演技を見ていて、まだまだなと思えたのも覚えていますし、小さい頃の勝ちたい気持ちや悔しい気持ちは人よりかあったと思います」


――ジュニア時代に印象に残っていることはありますか。

「初めて全日本ジュニアに出ていきなり優勝できたことは1番覚えています」


――その大会に向けて取り組んできていたのですか。

「まず自分がそこまでのレベルだと思っていませんでした。ジュニアグランプリでメダルを取って、全日本ジュニアでも自分の納得できる演技ができればいいくらいの気持ちでした。なので予想外でしたし、歳上の選手たちが多い中で一番になれたのが自分の中で自信につながりました」


――その時に一位になれた理由は何だと思いますか。

「それほど重圧がなかったのもありますし、運が良かったのも一つかもしれません。いろいろな理由があると思いますけれど、1番はそこまで余計なことは考えずに頑張ってきたからかなと思います」


――ノービスからジュニアに上がる時は緊張するものですか。

「レベルも全く違いますし、やることも全然違うので未知の世界で戦っていかなければいけない大変さをわからないのですごく緊張はありました」


――ジュニアやノービス時に壁にぶつかることはありましたか。

「ジュニア2年目になった時に、年下の子も入ってきて負けたくないという思いが強かったです。その気持ちに何度も負けたこともありましたし、結果も良くなかったこともありましたし、下から上がってこられるのはつらかったです」


――切り替えはうまくできたのですか。

「1回負けてしまった時に自分を責めて、何が良くなかったのかということばかりを考えてしまいました。悪い部分を見つめるのではなく、自分ができたりうまくいったことの方が多かったのに負けてしまったので、うまくいった部分をもっと磨いていこうと切り替えました」


[中野拓土]


樋口 新葉(ひぐち・わかば)商1、開智日本橋学園、152センチ


※樋口選手が掲載された「明大スポーツ新聞部 新入生歓迎号」をお買い求めの方はこちらをご覧ください。


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読