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漫才づくりの裏側は ジャルジャルさんにインタビュー

明大スポーツ新聞 2019.01.17

――ネタづくりの過程
後藤:僕らは2人でネタづくりをするのですが、2人きりで部屋にこもって、ひたすらネタが降り
てくるのを待ちます。

福徳:基本全て〝ひょん〟な事からです。2人のときに〝ひょん〟が起こるので、全てのネタに〝ひょん〟がありますね(笑)。そしてネタづくりの間は、相手が言っていることを否定しないように意識しています。

――一般の人が面白く話すコツは
福徳:25歳までは、声を大きくしたら何でもおもろくなります。それは「こいつ自分に自信があるんやな」と思うからです。逆にええこと言っているのに声が小さかったら、弱く聞こえます。あとは一言一句こだわることです。日本語は奥深いです。「これ〝が〟スマートフォンです」。「これ〝は〟スマートフォンです」。このように、たった一文字だけで変わります。

――自分が面白いと思ったことをうまく伝えるには
福徳:幸せのお裾分けではないですが「こんなおもろいことあったから聞く?」のようなテンションがいいんかな。学生だと特にトーク番組を見過ぎて、最後〝オチ〟がないとアカンみたいな意識にとらわれているように思います。でもそういう人ほどスベります。悪気なく、アクシデントとかで笑かしている人が一番おもろいですよ。

――計算と思い付きで話すの、どちらがいいか
後藤:向き、不向きでしょうね。僕はあまり計算しないです。でも何となく分かってきますよね。こうした方がウケるとか、喜んでもらえるやろとか。でも最初から計算立てることないですね。だって友達に会ったときにめちゃくちゃ上手なエピソード言われたら、ちょっと引いてしまうじゃないですか(笑)。

福徳:日常会話で生まれるおもろいことはいっぱいあると思います。なので、待ち合わせして会った瞬間、エピソードトーク始めたら気持ち悪いですよ。でも村本大輔さん(ウーマンラッシュアワー)はそうなんですけどね(笑)。

――最後改めて、学生へアドバイスを
福徳:声が大きいだけで好印象だよ。おもろいと思われるより好印象の方がいいと思います。

後藤:友達を多少なりともつくった方がいいですね。僕は0人だったので(笑)。

【聞き手・綾部禎】



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