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春休みはネタ探しの旅へ

明大スポーツ新聞 2019.01.17

 あなたの話は魅力的か。友人のみならず、初対面で勝負する就職活動や合コンでの会話で相手からの印象は大きく変わる。しかし、いざそのときとなると引き付ける話をするのはとても難しい。自由な時間が増える春休み。どう過ごせば、話術を磨けるだろうか。

勇気出せ

 本紙が行った明大生113人を対象にしたアンケートでは、約8割が『普段の会話で気を使う』と回答。どうしても相手の顔色をうかがいながら話してしまう傾向がある。『小集団コミュニケー
ション』を教えている鈴木有香先生は「一言でそう簡単に人は嫌いにならない」と語る。空気を読むことも時には必要だが、自信を持って話すことによって開ける道もある。まずは聞き手を信頼して、会話をすることが重要だ。
 話す勇気があっても、引かれる話術がなければ意味がない。漫才の日本一を決める『M―1グランプリ』の決勝に過去4度出場しているお笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平さんと福徳秀介さん。2人は、ネタを披露する際に声量を意識するという。「声が通る人の意見は妙に説得力がある」(福徳さん)。声量が大きい人は自分の話すことに対して自信があるということの表れ。反対にいい考えでも声が小さいと、自信なさげに見える。

機会掴め
 さらに、福徳さんは「悪気なく笑かしている人が一番おもろい」とも考える。お笑い番組のように変に肩肘を張り過ぎると、空回りする。声量を上げて、自然体を意識して話すことがしゃべり上手への近道となる。
 そのためにはまず、いい話題を探す必要がある。多くのネタを披露している福徳さんは「全てのおもろいことは〝ひょん〟なことから生まれる」と言う。鈴木先生も「人間は経験するから想像できる。経験値を広げるというのは大事」と語る。つまり面白い話のネタに出会うためには、さまざまな経験が必要になる。絶好の機会を逃してはいけない。

旅に出よ
 もうすぐ春休みが始まる。そこで勧めたいのが〝旅行〟だ。旅行には二つの好機が潜んでいる。一つ目は、旅行中に起こるさまざまな出来事。見知らぬ土地で思いがけない出会いが起こるなど、さまざまな発見がある。二つ目は旅行後。ガイドブック『るるぶ』を発行する、JTBパブリッシングマーケティング本部の堀江周子さんは「旅行に行った話は初対面の人とでも盛り上がる」と語る。お互いに行ったことのある場所であれば共感し合い、興味を引ける。
 春休みに旅行をして、話のネタを取る。その話を堂々と自然体に。そして自分の軸を持って話せば、トーク力を上げられるはずだ!【大西健太】


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