(10)~インカレ直前特集~ 4年生対談② (上夷・袴田・長沢)
関東第5代表のシードとして10年連続18回目の出場が決まったインカレ。本特集では12月8日から全6回で、4年生3組の対談、4年生マネジャー対談、池上礼一コーチ、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である15日の前日には展望記事を掲載します。
第2回は、万能型ディフェンダーのCB上夷克典(商4=鹿児島城西)と、オーバーラップからのクロスを持ち味とするSB袴田裕太郎(法4=浜松開誠館)と、絶対的守護神GK長沢祐弥(政経4=藤枝東)の4年生対談をお送りいたします。(この取材は11月29日に行ったものです)
――今シーズンをここまで振り返っていかがですか。
袴田:リーグ戦は5位に終わってしまって年間を通していいシーズンを送れず波があったので、そこは反省しなければいけないです。でも次にインカレが控えているのでそこに切り替えていい準備していきたいと思います。
長沢:3冠を目指してやってきましたが、リーグ戦は取れなかったので、最低でも2冠を取るためにインカレ優勝したいと思います。
上夷:後期に入って失点が増えたと自分自身感じているので、失点を追求していかないとインカレを取るのは難しいと思っています。残りの時間をかけて守備を全体で統一できたらいいなと思います。
――今シーズンで特に印象に残っている試合はありますか。
袴田:総理大臣杯の決勝と言いたいところなんですけど、僕は前期の開幕戦の筑波大戦がすごく印象に残っています。そこに至るまでのチームとしてのまとまりがすごくて、出る選手だけではなくて応援する選手など、明治が一つになっていた瞬間だったと感じられたゲームでした。ピッチに出ている11人はもちろん、明治全員で勝った試合だと思います。
長沢:前期リーグ戦の駒大戦です。終盤まで2-0で勝っていて、最後ロスタイムに2点決められて引き分けに持っていかれました。天皇杯の予選で駒大に負けて絶対に負けたくない気持ちもありましたので、そこはキーパーとして最後に失点したのがすごく悔しくて印象に残っています。
上夷:自分は大臣杯の決勝です。前半に攻め込まれたんですけど、しっかりゼロで守って攻撃陣が1点取ってくれました。苦しい時間帯もありましたけど、そこで失点せずにまた1点取れて2-0で勝てたことが明治らしい試合だったと思います。
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
長沢:自分は1年生の時のインカレの関西学大戦です。
袴田:俺もだ。
長沢:1年次で先輩たちがすごい人たちばかりで、その代は7人プロになって、その先輩たちにすごく憧れていて雲の上のような存在でした。その人たちが関西学大に内容的にも結果としても負けてすごくショックを受けました。
袴田:衝撃だったよね。
長沢:手も足も出ないように自分には映ってすごく悲しかったです。
袴田:自分も一緒ですね。
上夷:自分は2年次のアミノバイタルカップの日体大戦です。リーグ戦デビューを自分はそこでしました。延長戦の時に試合に出させてもらって2-2の状況で出た結果、4-4で終わってPKになりました。10人目で絶対に回ってこないだろうと思っていたんですけど回ってきて、そこで決めたことがすごく印象に残っています。
――学生としても最後になりますが、明大での学生生活はいかがでしたか。
袴田:僕は22年間生きてきた中でこの4年間はすごく充実していて自分が大きく成長できたと思っているので、やっぱりこの明大に入れたことを感謝しています。
長沢:すごく濃い4年間で充実している時もあれば嫌な時もあったんですけど、周りや同じ世代の人を見ていると本当に親に感謝しなければいけないなと感じました。自分たちはバイトもできないので親からの仕送りだけで生活しています。それでサッカーをやらせてもらって遊ぶお金ももらって本当に感謝しなければいけないと、最後の最後になってより強く感じています。
上夷:こういう厳しい環境で4年間できたことと、寮生活は自分自身初めてだったので、サッカー面もそうですけど生活面でも非常に成長できた4年間だったと思います。
――最後に、インカレに向けた意気込みをお願いします。
袴田:目標はやっぱり優勝することです。個人的にも全試合に出場してチームを優勝させたい気持ちです。
長沢:チームとしては絶対に優勝することと、どのチームよりも失点数を少なくするのが目標です。さらに個人となるとやっぱり自分が試合に出てチームを勝たせることが目標です。
上夷:自分も無失点優勝を目標としています。そのために自分はCBなので常に後ろから声を掛けて、前線から動かして全体で守備をして、一試合一試合勝っていきたいです。
――ありがとうございました。
◆上夷 克典(うええびす・かつのり)商4、鹿児島城西、180センチ・71キロ
◆長沢 祐弥(ながさわ・ゆうや)政経4、藤枝東、184センチ・82キロ
◆袴田 裕太郎(はかまた・ゆうたろう)法4、浜松開誠館、183センチ・75キロ
次回も4年生2選手の対談をお送りします。更新は明日12月11日です。お楽しみに!
インカレ初戦まであと6日!
[木田諒一朗]
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