特集記事
SPECIAL

(21)全日本駅伝直前インタビュー 鈴木聖人

競走 2018.11.03

 11月4日に全日本大学駅伝が行われる。今大会から主要区間の距離が変動、シード権の枠も6校から8校に増えた。また10月の箱根予選会で2年ぶりに本戦出場を決め、チームは上り調子。エントリー選手は予選会と大きな変化はないが、この勢いのまま全日本で3年ぶりのシード権を獲得したい。


 本特集では山本佑樹駅伝監督、エントリー選手から各学年の代表者の全日本へのインタビューを5回に分けて取り上げます。第5回は鈴木聖人のインタビューをお届けします。(この取材は10月28日に行われたものです)


――今のコンディションはいかがですか。

 「少し足を痛めてしまって、ちょっと走れなかった日もあったのですが、しっかり治療に専念して、昨日のポイント練習もしっかりこなすことができたので、調子は戻ってきました。特に問題はなく、大会には臨むことができそうです」


――足を痛めたのは具体的にいつですか。

 「ちょうど1週間くらい前です。木曜日くらいに少し足に違和感があって、そこから少し痛みも出てしまって、2日間くらい走れなかったです。でもその2日間がいい休養になったかなと思います」


――箱根予選後のチームの雰囲気はいかがですか。

 「予選会が終わってひと段落したのですが、気を抜くような選手もいなくて、次の記録会や全日本駅伝に向けて練習に取り組んでいる、いい雰囲気です」


――ここ1カ月の練習は夏合宿前と比べていかがですか。

 「夏の疲労が抜けて、ポイント練習の質が高くなってきて、自分もそこにしっかり付けるようになってきたので、夏の疲れが取れていい感じです」


――全日本駅伝に1年生でエントリー、ということに思うところはありますか。

 「全日本の予選会でも走らせてもらって、やっぱり自分で勝ち取った大会だと思っていて、本戦も出ないと意味がないと思っていました。選ばれたことはとても嬉しいですし、本番走りたいという気持ちも強くあります」


――走りたい区間はありますか。

 「前半の区間を走って、チームの流れをつくりたいです」


――先週の記録会などで、エントリー外の1年生の活躍がありましたが、どのように感じていますか。

 「記録会はちょうど足を痛めている時期で、1年生や先輩方の結果を見て、刺激をもらいました。このままじゃまずいなと思って、下を向かないで全日本までに絶対直そうっていう思いが一層強くなりました。本当に1年生や他の部員の自己ベストが、自分をいい方向に向けてくれたのかなと思います」


――全日本予選、箱根予選、大学駅伝と、初挑戦に向けての気持ちのつくり方で意識していることはありますか。

 「体調を崩さないということが1番大事だなと思っていて、残り1週間になったら練習で大したことをしても強くなるわけではないので、体調とかケガとかを整えて、いかに大会に自分の力が、100パーセント以上の力を出すのは難しいですが、80パーセント以上の力を出せば、それなりの練習はしてきたので、結果は出せると思っています。大したことはしていないですけど、体調面とか小さなことを大切にして、一つ一つの大会を大事にしていきたいです」


――高校までの駅伝との違いは感じますか。

 「やはり重みがあります。箱根の予選会も、1人がミスするとやっぱりチームにとって大きなマイナスというか、本戦に出れなくなってしまうという重みがありました。高校の時も重みはありましたけど、距離も増えたし、失敗できないなという強い思いは高校よりもあります」


――大学入学から半年ですが自身が一番成長したところはどこですか。

 「ジョグの意識とか、距離が変わったのでなるべく長い時間ジョグをしようという距離に対応するための練習が少しずつできてきたかなと思います」


――全日本ではどのような走りをしたいですか。

 「ただ走るだけではなくて、チームに貢献できるような走りをしたいです。1年生ですけど、走ったらしっかり自分の力を出し切ってチームがシード権を取れるように貢献したいです」


――鈴木選手個人での目標はありますか。

 「メンバーにしっかり入って、区間賞に近いような走りをすることです。チームに流れを持ってこれるような走りをしたいと思います」


◆鈴木 聖人(すずき・きよと)政経1、水城高、165センチ・50キロ


[仁科せい]




全日本駅伝当日となる明日4日(日)はレース前展望をお届けします。お楽しみに!


関連記事 RELATED ENTRIES