(18)全日本駅伝直前インタビュー 角出龍哉
11月4日に全日本大学駅伝が行われる。今大会から主要区間の距離が変動、シード権の枠も6校から8校に増えた。また10月の箱根予選会で2年ぶりに本戦出場を決め、チームは上り調子。エントリー選手は予選会と大きな変化はないが、この勢いのまま全日本で3年ぶりのシード権を獲得したい。
本特集では山本佑樹駅伝監督、エントリー選手から各学年の代表者の全日本へのインタビューを5回に分けて取り上げます。第2回は角出龍哉(文4=伊賀白鳳)のインタビューをお届けします。(この取材は10月28日に行われたものです)
――予選会を終えていかがですか。
「とりあえずホッとしましたね。これで箱根につながったので、次はシードを獲るために全員で頑張らなくてはいけないなと思いました」
――全日本に向けて自身のコンディションはどうですか。
「予選会の疲労も抜けて、調子も上がってきたところなのでそこそこ良いですね。チームという面においても競争が激しくて、いい感じにきています。昨年よりは確実にモチベーションも高いです」
――走りたい区間はありますか。
「走らせてもらえるならばどこでもいいですけど、地元(三重県)開催なので後半区間、アンカーなど長い区間で走らせてもらって、力が付いたところを見てもらいたいですね」
――地元での開催ということでますます力が入る感じですね。
「そうですね。地元の友達も『走るなら見に行くから、言ってくれよ』と。頑張って見つけて、手でも上げようかなと思っています(笑)」
――今大会も4年生は角出さんだけという点についていかがですか。
「その点に関しては予選会よりはプレッシャーはないです。あとは個人の走りがチームの結果になってくるので、僕がやることは緊張している人に声を掛けることだと思います。4年生としての役割というよりも自分がどれだけ走れるかというのが重要だと思います」
――山本佑樹駅伝監督から指示はありますか。
「このまま調子をキープして、しっかり走ってほしいと言われました」
――シード権が2枠増えました。
「今年は獲りたいですね。シード権を取ったら後輩が来年の予選会を走らなくていいので。予選会は嫌なストレスがたまる人もいるので、今年は獲れるチャンスだと思うので、頑張りたいです」
――シード権を獲得する上での現在のチームの長所・短所はありますか。
「気持ちは足りていると思います。勢いは十分ですね。足りていないところと言えば全員に1人で走る力がないかなというところですね。駅伝はレースの運び方・テクニックが必要だと思うので、その点がうまくいくかという感じですね」
――角出さんから見て、期待している後輩はいますか。
「齋藤寛明(法3=国学院久我山)、村上(純大・政経2=専大松戸)と当然阿部ちゃん(弘輝・政経3=学校法人石川)ですね。あと三輪(軌道・理工3=愛知)も調子をキープできている感じです。下からの追い上げがすごいですね。
――中島さん(大就・商3=世羅)は予選会ではふがいない結果に終わってしまいましたが。
「そうですね、あいつとは仲が良いので、あの後一緒に飯とか食って、お互いを励まし合いましたね(笑)。今は声掛け合って練習しています。」
――三大駅伝を走ること自体が初めてということで緊張はありますか。
「とてもありますね。地元なので緊張しますし、ガチガチになりそうです。できるだけ緊張感を出さないように、バレないようにしたいですね(笑)」
――改めて全日本に向けて意気込みをお願いします。
「最初で最後の全日本なので、本当に楽しんで走りたいです。あと4年生代表として走るということで、チームに貢献できる走りを結果で示したいです」
◆角出 龍哉(すみで・たつや)文4、伊賀白鳳高、161センチ・49キロ
[綾部禎]
次回は阿部選手へのインタビュー記事を掲載します。アップは明日、11月1日(木)です。お楽しみに!
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(63)箱根駅伝 レース後コメント③(前田舜平・角出龍哉・村上純大)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです)※なお、坂口裕之駅伝主将(政経4=諫早)、小袖英人(政経2=八戸学院光星)はレース後、体調不良のため、コメントはありません。 ◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 6区・前田舜平(政経2=倉敷)――区間8位でしたが、振り返っていかがですか。「初出走でコースがわからない中まとめられたのかなとは思います。調子も悪くなかったのですが、下りでもう少し稼げれば良かったです」 ――どのようなレースプランを描いていましたか。「登りでできるだけ良いタイムで入って下りは流れという感じでした」 ――最初は飛ばしていました。「コースがつかめていませんでした。これが大きいです」 ――前を走る中央学大は力のある選手でした。「登りで結構追いついていたので、下りで多少離されても平坦の3キロで詰められるかなと思っていました」 ――山下りの対策などはされましたか。「コースもあまり見えていなく、不十分だったのかなと。寒さ対策に関しては去年の映像等を見てかなりしていましたが、下りに対する練習とかはしていません」 ――山を下って足の状態はいかがですか。「今血豆ができていますね。足を引きづりながら歩いている状態です。ただ足自体のダメージではないと思うので、とりあえず血豆の血を抜いて練習に戻りたいなと思います」 ――チームは17位に沈みました「区間1桁が3名だけで、少し流れをつかみきれなかった部分があるかなと。やはり、復路でだいぶ沈んでしまったのが大きかったかなと思います」――これからの目標をお願いします。「トラックシーズンになってくるので、いい結果を出して波に乗っていきたいです」 8区・角出龍哉(文4=伊賀白鳳)――レースを振り返っていかがですか。 「駅伝の流れというものに明治は乗り切れてなかったというのと、僕がゲームチェンジャーになるほどの力がなくて、前と差を空けて終わってしまったというのが、シード権を落とす大きな要因になってしまったと思います。後輩に何も残すことはできなかったですが、後輩は僕らより強いので、これからはしっかり応援してシード権を取って欲しいなと思います」 ――個人は区間17位という結果でした。 「初めての箱根ということでだいぶ空気に飲まれました。自分としては区間10番くらいは狙えると思っていたんですけど、箱根という大会の難しさもあって、持っている力の5割も出せませんでした。遊行寺の坂で垂れると、前との差が開いてしまうので、最初は抑え気味に入って、ラスト5キロで上げていく予定でした。前と離れていることがわかったときに、精神的にきつい面が出てしまって、遊行寺で使おうと思っていた力をそこまでで使ってしまい、遊行寺のところで余裕がない上にタイムも全然稼げてないという状況になってしまいました」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「正直言うと苦しい4年間でした。1年目は故障で2年目はタイムもベストは全く出せない状態で、3年目は心も折れました。4年目で佑樹さん(山本駅伝監督)のメニューをこなししていくなかで、自信もついてきて、この1年間は自分の思う通りに練習できましたが、箱根は難しかったです。でもこれは今後の自分の人生の糧になってくると思うので、『悔しかった』で終わらせるのではなくて、次の良い結果が出るまで我慢して、頑張っていきたいと思います」 ――就職先である愛知製鋼ではどのような活躍をしたいですか。 「4年間、明治で学んできたことを生かして、流れを作れる選手に成長し、チームの戦力になれるようにしたいです。自分の活躍した姿を見て、後輩たちが『角出さんが頑張っているから、自分もやってやろう』と思われるようにしたいと思います」 9区・村上純大(政経2=専大松戸)――レースを振り返っていかがですか。 「スタートしてから全く前が見えなくて追うのが厳しい感じでした。竹山さんの給水で、前とはあまり詰まっていないけど、後ろと詰まってきているぞという言葉をもらい、もう一度気合を入れ直して、そこから上げて走りました」 ――区間10位は喜びより悔しさが強いですか。 「そうですね。8位までが4秒差とかなので、もう少し最後絞り切れていたら、4秒とかじゃなく10秒15秒稼げたと思います」 ――初の箱根はいかがでしたか。 「緊張は特にありませんでしたが、夢だった箱根をかなえられたのは良かったです。ただ結局走るだけで終わってしまったので、自分が区間上位で勝負ができたらもっと結果が変わっていたのかなと思います。拓大まで追いつくべきだったと強く思っています」 ――総合では17位でした。 「自分が11位で正直30秒差なら坂口さんがやってくれるかなという気持ちで渡しました。ただ、坂口さんのコンディションが合わなく、それを自分たちも見抜くことができなくて、選手同士のコミュニケーションが足りていなかったとも思います。全員が頑張って17位でした。来年はこの戦力がほぼ残っているので、10番以内は絶対に入りたいです」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています! 監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした!READ MORE -
(62)箱根駅伝 レース後コメント②(阿部弘輝・三輪軌道・酒井耀史)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです) ◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 3区・阿部弘輝(政経3=学校法人石川)――レースを振り返っていかがでしたか。 「チームがシード権獲得を目標にしていたので、取れなかったことは悔しいです。反省と修正をしっかりして、前向きな方向で来年度につなげて行きたいと思います」 ――ご自身の目標は。 「区間新記録を目標にしていて、区間賞は普通に走れば取れると思っていました。前半17位で襷を貰った時に、2年前順位を上げることができなったことを思い出して、最初からハイペースでつっこみました。ただその代償で後半痙攣してしまって100%の力を出し切れなかったことが非常に悔しいです。箱根の借りは来年箱根で返して、区間賞のみならず、チームが勢いに乗れるような決定的な走りを1年間磨いていきたいと思います」 ――なぜ100%の力を出せなかったのですか。 「ハムストリングを両方痙攣してしまって気持ちと呼吸に余裕はあってもどうしても足が追いついてくれないというか。すごいイライラしました。その時に佑樹さん(山本佑樹駅伝監督)が「それだけハイペースだったから落ち着いていこう」と声をかけてくださって、なんとか落ち着きを取り戻しせました。シード権内の10位では襷を持っていきたかったので、それに応える走りができなかったことは非常に悔しいです」 ――つりぐせになってしまっているのでしょうか。 「今回は対策とか準備をしっかりしてきている中での痙攣だったので、原因が僕自身もあまり分かっていません。ハイペースというのはありましたけど余裕はかなりあったので。それを克服したら絶対負けないと思うので、原因を突き止めてできる対策をしていきたいと思います」 ――シード獲得とならなかった原因は。 「復路にかなり自信を持っていたのですが、7、8、10、と後半5区間のうち3人が二桁順位ということでブレーキになってしまったので、そこだと思います。ただ10人で駅伝はやっているので、勝ち切れなかったという状況はチーム全体で実力がなかったのではないかなと思います」――次に見据えている大会は何かございますか。 「来年度は4年生ということで、個人的にドーハの世界陸上に出場したいと思っています。なので5月19日の日本選手権の1万メートルがターゲットになってくると思います。そこで優勝して、世界陸上の標準27分40秒00を切って、ドーハへの切符を手に入れるのが今年の目標です。またそこに挑戦しなければ東京オリンピックで勝負はできないと思っているので、今年が勝負の年です。ドーハの世界陸上に向けた土台作りをしていきます」 4区・三輪軌道(理工3=愛知)――レースを振り返ってみていかがですか。 「2年ぶりに走ってみてこんなにたくさんの方々に応援してもらえる機会ってそんなにないので貴重な経験をさせてもらえたと改めて思いました」 ――区間7位でした。 「途中まではいい走りができたんですけど、最後上りがきついところで。単純に自分の実力不足です」 ――レースプランはありましたか。 「12番でもらったので前を一つずつ追っていこうと考えていました。落ち着いて入って、後半勝負という感じでした」 ――ゴール後、チームはどのような雰囲気でしたか。 「チームというか、僕は今回箱根にかける思いが強かったので正直めちゃくちゃ悔しかったですしシード権よりも上位を目標にしていたので、シード権というのも達成できなかったのは実力不足を痛感しました」 ――来年度に向けてどういったチームづくりが必要ですか。 「今回復路を見ても分かるように単独走が苦手な選手が多いというのと、トラックだけいいタイムを持っているんですけど勝負弱さというか人と競り負ける選手が多いので、速いチームというより強いチームを目指してやっていきたいと思います」 ――次の箱根の目標順位はありますか。 「入学前に決めていた優勝、そこはぶれずにやっていきたいと思います」 5区・酒井耀史(商2=須磨学園)――レースを振り返っていかがでしたか。 「思い通りにはいかなかったです。ただ、箱根駅伝というのが夢でもあり憧れでもあったので、スタートラインに立てたのかなとは思っています」 ――レース当日のコンディションはいかがでしたか。 「体調はそこそこ良くて、アップではかなり体が動いていたんですけど、それが逆にあだになったというか、前半動きすぎて後半固まってしまったというところがありました」 ――アドバイスはありましたか。 「いろんな人に最初は行かない方が言われていたんですけど、どこかで行けると思っていて、少し見くびっていました。序盤に飛ばした分、10km過ぎたあたりから足がつりそうになったりして、動きもスムーズではなくなってしまいました」 ――来年はどの区間を走りたいですか。 「5区をリベンジしたいですね。何人にも抜かれて、こんなに早く上れる人がいるのかと思い知ったので、それを糧にして挑みたいですね」 ――来季の意気込みをお願いします。 「僕も上級生になるので、後輩も増えますし、走り以外の部分でも真面目さとかひたむきさという面で、チームを前向きな方向に向けてやっていきたいです」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています!監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした! READ MORE -
(61)箱根駅伝 レース後コメント①(山本佑樹駅伝監督・鈴木聖人・中島大就)
競走 2019.01.044年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。 今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです)◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆1区(21.3キロ)鈴木聖人1:03:11(13) 1:03:11(13)2区(23.1キロ)中島大就1:10:26(19) 2:13:37(17)3区(21.4キロ)阿部弘輝1:02:07(2) 3:15:44(12)4区(20.9キロ)三輪軌道1:03:28(7) 4:19:12(8)5区(20.8キロ)酒井耀史1:15:02(15) 5:34:14(11)6区(20.8キロ)前田舜平0:59:41(8) 6:33:55(11)7区(21.3キロ)小袖英人1:05:48(18) 7:39:43(11)8区(21.4キロ)角出龍哉1:07:11(17) 8:46:54(11)9区(23.1キロ)村上純大1:11:03(10) 9:57:57(11)10区(23.0キロ)坂口裕之1:18:45(22) 11:16:42(17) 山本佑樹駅伝監督――順位に関して率直な感想をお願いします。 「残念すぎるというか、想定していなかった順位なので悪すぎたかなと思います」――それぞれの区間ではベストのメンバーを組めたという感じですか。 「2区が一番置く選手をどうしようかって悩んでいたんですけど、中島がだいぶ調子が上がってきたので、そこはそのままいこうと。そこによって4区に三輪を置けたというのがあるので、トータル1、2うまくしのげば5区間まとまるんじゃないかなという感じでした」――坂口選手のアクシデントはどういったものでしたか。 「12月になって状態も上げてきたので正直9区が終わった時点では、一つ前の拓殖大学と中央学院のところまではいけるんじゃないかという手応えはありました。ただ1キロスタートしてちょっと走りが重くてそれを見た時に、ちょっとまずいかなというのがあったので、すぐに戦略を変えて、後ろに追い付かれたら追い付かれたで付いていって、集団で追うような形にしましたが、ああいう結果になってしまいました。(事前の体調は)問題なかったです。スタート前も電話で話をしましたけど、特に問題もなかったですし、話した感じいつも通りでした」――佐々木大輔(営3=八千代松蔭)選手の状態はいかがでしたか。 「佐々木にはこういう結果で彼に一番申し訳ないことをしたなと思っています。僕の中で10人選ぶ時に、佐々木が少し状態を落としてるんじゃないかという判断で、ただ落としてても練習はパーフェクトにこなしてたので、悪いけどちょっと今回は外れてくれって言って、本人も自信を持っていたので外した理由を話をして、今回裏方に徹してくれました。今日の朝ちゃんと準備をして、たぶん俺が走ってればって気持ちは当然あると思うので、申し訳なかったと思います」 ――4年生にどう言葉をかけたいですか。 「彼らはこの先実業団で競技を続けるわけなので、やっぱりここで立ち止まってる暇はありませんし、今回の経験も含め実業団ではより厳しい結果が求められます。とにかく上を目指して頑張ってほしいというのが掛ける言葉です」 ――来年への目標をお願いします。 「予選通過という目標は立てなくていいと思うので、その先の本戦をどう戦うかっていくかということを春から意識させて挑みたいなと思います。やっぱり本番で確実にシードを取れるだけの力を、今年の駒澤大学みたいな形で予選を通過は当然だというくらいの意識でいきたいなと思っています」 1区・鈴木聖人(政経1=水城)――1区の走りを振り返っていかがですか。 「六郷橋までは付かないと勝負にならないし、六郷橋で集団がバラけるのは例年のレースを見ていて、分かっていたので、そこまでは粘って付こうと思っていましたが、六郷橋を上っている時に離れてしまって、まだまだ自分の力不足だなと感じました」 ――そこから最後垂れずに粘れた要因は何でしょうか。 「離れてから、高校の恩師とかそういう支えてくれた方が応援でそこにいて『聖人粘れ』という声が聞こえて、前にも他の大学の選手が走っていたので、負けてはいけないなと。離れないで、大就さん(中島・商3=世羅)に渡したいなという思いもあったので、そこで粘れることができました」 ――新チームはどういったチームにしたいですか。 「今回の10人中8人が残るので、経験者が多い分、他の選手よりは箱根の怖さを知ったと思うので、また強い明治になって戻ってきたいと思います」 ――その中で、1年生で唯一箱根を走った自分の役割はどういったものになりますか。 「1区を任されて、自分の持っているハーフのタイムより今回の方が速かったので、来年もしっかりハーフのタイムを伸ばして、箱根駅伝でもしっかり自己ベストを出せるような走りをして、阿部さん(弘輝・政経3=学校法人石川)頼みにならないように、1年間練習を積んでいきたいなと思います」 2区・中島大就(商3=世羅)――レースを振り返っていかがですか。 「前半にある程度いいペースでいって、10~20キロで最後の3キロに向けてためて、前半の貯金と最後の粘りで他の選手と差が付けられればと思っていましたが、10~20キロで最後の上りを意識しすぎてためすぎてしまいました。きつい中でも粘らなきゃいけないところがありましたし、途中で集団から離れてしまったというのは反省点です」 ――チームの結果についてどう思われますか。 「監督も本気で、攻めた上での結果だと思います。『持ちタイムがこれくらいだから』という適当な理由ではなくて、練習の内容や調子を見て微調整した結果だと。脳天気な話になるかもしれませんが、来年のいいイメージが得られたレースではあったと思います。自分としても反省点があるので、できることならまた2区で挑戦して、僕の走りで貢献できれば後半も戦えるチームになると思います」 ――個人的な反省点は何でしょうか。 「準備が足りない部分と、調子を上げるのが遅すぎました。大事な時に調子が悪くても、そこでグダグダしていては上にいけないなと思ったので、理想とする選手像とは程遠い生活や練習だったと思います」 ――来年度に向けて一言お願いします。 「やるべきことをきちんとやって、それにプラスアルファ最高学年ということを少しだけ付け加えて。練習や競技成績で競走部を引っ張っていける4年生になりたいと思います」 [競走担当一同] 次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています! 監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした! READ MORE