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(16)箱根予選会 レース後コメント②(角出龍哉・三輪軌道・小袖英人・鈴木聖人)

競走 2018.10.15

 紫紺の襷が箱根路に帰ってきた。まさかの予選落ちから1年。どん底を経験した選手たちは大きく成長遂げて立川の地に戻ってきた。課題であった後半の失速も最低限にとどめ、明大は5位で予選会を通過。見事2年ぶり60度目の箱根駅伝出場を決めた。今回はそんなレースを選手のコメントで振り返る。(この取材は1013日に行われたものです)

 

角出龍哉(文4=伊賀白鳳)

――レースを振り返っていかがですか。

「最初の5キロからきつくて、15キロくらいまでで足を使ってしまって、残りの5キロはふがいない形になりました。タイムも去年とさほど変わらなかったのですが、チームみんなが頑張ってくれて、そのサポートができたので良かったと思います」

 

――役割はどういったものでしたか。

「集団が僕を目印についてくるという形でした。いいところで展開はできたと思いますが集団が形成し切れなかったところもありました。でもみんなよく粘ってくれて、良かったと思います」

 

――集団走についてはいかがでしたか。

「5キロまでで集団をつくるという形でしたが、設定タイムより少し早く入ってしまいました。しかし、その分タイムを稼げた選手がいたことは良かったです。でも初めて予選会を走った人をうまくリードできなかったところは悔しいです」

 

――全日本で4年生はどなたが走りますか。

「エントリーはおそらく僕だけです」

 

――通過後の胴上げはいかがでしたか。

「素直にうれしかったです。ここまでやってきて良かったなと思います」

 

――これからに向けての意気込みをお願いします。

「これから全日本、箱根とありますが、後輩たちに出雲を走って欲しいので、必死に頑張ってシードを取りに行きたいと思います」

 

三輪軌道(理工3=愛知県私立愛知)

――役割はどういったものでしたか。

「正直調子が良くなかったので集団走からスタートといった感じで、チームの集団を引っ張って余裕があったら途中から自分がタイムを稼ぐという役割でした。10キロくらいから徐々にチームもばらけていたので、少しでも自分が稼ごうかなと思って前に出ました」

 

――余裕があったということでしょうか。

「そうですね。余裕はだいぶありました」

 

――昨年秋からの不調はやはりまだ続いていますか。

「やっと普通くらいに戻ってきた感じです」

 

――不調の原因は何だったのでしょうか。

「メンタルが弱いので予選会で転倒して箱根がなくなってモチベーションが一気に低くなってしまいました。そこから練習に身が入らなくなってしまった時期がだいぶ続いてしまったので、ここからもう一回気持ちを引き締めて本戦に向けて頑張りたいと思います」

 

小袖英人(政経2=八戸学院光星)

――レースを振り返っていかがでしたか。

「自分はフリーで行かせてもらって、走っている途中に中島(大就・商3=世羅)さんが調子悪そうだったので、自分で稼ごうと結構突っ込んでしまいました。そして、後半の2キロぐらいで右のふくらはぎと臀部(でんぶ)の辺りがつりそうになって、失速してしまいました。自分がフリーなのに稼ぐことができなかったのは反省点なんですけど、目標にしていた63分台ではしっかりまとめられたので、箱根駅伝につながる走りができたかなって思います」

 

――山本佑樹駅伝監督からの指示はどのようなものでしたか。

「留学生にはついていかないで、集団の中でじっくりいけって言われたんで、第2集団でいこうと走っている途中で決めましたね」

 

――調子自体はどうでしたか。

「1週間前から風邪を引いてしまって、不安が少しあったんですけど、しっかりチームのために走ることができたので良かったと思います」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

「自分は強い明治大学を見て入学してきたので、もうその明治大学を取り戻せるように、自分が中心メンバーとして頑張っていきたいと思います」

 

鈴木聖人(政経1=水城)

――今日の走りを振り返っていかがですか。

「自分はフリーで、他の大学に付きながら走るレースだったんですけれども、目標としていた6330秒に近い走りができて、最後も出し切ることができたので今回は結構いい走りができたのかなと思いました」

 

――初の20キロ以上の距離でプレッシャーがかかったレースはいかがでしたか。

「初ハーフが予選会ということで重みはあったんですけれども、先輩方から『1年生なんだから別にお前はそんなに気にしなくていい』という言葉をもらって、不安とかはなかったですね」

 

――最後の5キロを振り返っていかがですか。

「残り5キロがきつくなって、結構(ペースが)落ちるとは言われていたので、そこの苦しい中、登りも下りも踏ん張って前に人がたくさんいたのでそれを追いかけました。最後の3キロくらいは中大の三浦拓朗がいて、2人で引っ張り合いをしたおかげで、最後5キロでそこまで失速しないで出し切れたというのはあります」

 

――全日本に向けてはいかがでしょうか。

 「今日のハーフの経験を生かして、選ばれたら今日以上の走りをできるようにしっかり調整と練習を積んでいきたいなと思います」

 

[競走担一同]

 

95回箱根駅伝まで79



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