(14)箱根予選会直前特集 展望

競走
2018.10.13


今年最大の見せ場がやってきた。昨年、予選会で13位に終わり、10年連続の箱根出場を逃した明大。あれから年。監督が代わり組織を改めて臨むこの予選会で、いよいよ古豪復活への一歩を踏み出す。

 

大黒柱

今季を振り返ると、まずトピックに挙がるのは新エースの誕生だ。阿部弘輝(政経3=学校法人石川)は、昨年の全日本大学駅伝7区で区間新記録を樹立。今年に入っても日本選手権5000メートルで5位に入賞するなど好成績を積み重ね、日本学生トップランナーに成長。「僕と大就(中島・商3=世羅)が日本人トップ集団で勝負をしなくてはいけない。だから自分が前にいることでチームに良い流れを持たせるようにしたい」と前期のパフォーマンスを今大会でも発揮できるか。エースの意地を見せたいところだ。

 

雪辱へ

カギとなるのは終盤の走りだ。昨年、17.5キロ地点まではギリギリ通過圏内に踏みとどまっていたが、粘り切ることができなかった。スピード型の選手が多い明大にとって、4年生で唯一エントリーされた角出龍哉(文4=伊賀白鳳)、再起に燃える三輪軌道(理工3=愛知)らハーフ経験豊富な選手の走りが重要となってくる。「4年生として初めて走る人をカバーできる走りをする」(角出)と最終学年としての底力を発揮したい。

もう二度と昨年のような悲劇を起こさないために。また夏を乗り越え成長した姿を今大会で見せることができるか。古豪復活のための運命のレースが始まる。

 

[川和健太郎]