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(22)東大戦事前インタビュー④ 辻居新平選手

硬式野球 2018.10.04

 3カード目の相手は東大だ。開幕から2カード連続で勝ち点を逃しているだけに、連勝して意地を見せたいところ。東大は今季絶好調の辻居新平、笠原健吾、そしてエースの小林大雅らを中心に実力のある選手がそろっている。いま一度初心に帰って、粘り強い野球をしていきたい。


(この取材は9月3日に行われたものです)


辻居新平選手

――昨季を振り返っていただけますか。

 「チームとしては、1勝もできなかったので、それがなによりの反省というか悔しかったです。個人としては、前半はいい感じで打てていたのですが、中盤から一気に打てなくなってしまいました。チームにあまり貢献できなかったので個人としてもかなり悔しい結果にはなりました」


――昨秋、打率3割8厘を記録されたことで警戒された部分はありましたか。

 「そうですね。昨秋は4年生がいた分、僕にあまりマークがなく、自由に打たせてもらっていました。新しい代になって4年生が抜けたことで、だいぶマーク自体は強くなってきたのかなと思います」


――昨季は全試合で1番打者としての起用でしたが心掛けていたことは。

 「東大が他大に勝つ上で大事なのは、序盤に点を取ることだと思っています。その上で、1番打者は勢いを与える重要な役割なので、1回の先頭の時に、相手に勢いを与えないというか。最高なのは安打なのですが、そうじゃなくても、しっかりと振って相手をリズムに乗せないことを意識してやっています」


――ご自身の持ち味を教えてください。

 「スピードとパワーの二つです。(理想の選手像は)東大の中で、という枠ではなくて、六大学の中で警戒されるような選手になりたいです。走攻守全てでそのレベルに持っていきたいですね」


――この夏の取り組みを教えてください。

 「打撃フォームをもう1回見直して、少しでもレベルアップできるように練習してきました。そこに関しては、今後も調整ではなく、貪欲に少しでも開幕までにレベルアップできればなと思っています」


――チーム内でライバル視している選手はいらっしゃいますか。

 「同期で、2年の秋からお互いスタメンという似たような境遇の新堀(千隼)です。いろいろと見習うべきところは多いので、負けたくない気持ちもありますけど、お互いに打って、勝っていきたいなっていう気持ちが強いです」


――8月の北海道合宿を振り返っていただけますか。

 「合宿から打撃の意識を強く変えました。僕自身も『ここで思い切って変えなきゃいけないな』と思うきっかけになったので、チームとしても個人としてもあの合宿を通して打撃への意識を変えられたのではないかと思います。(北海道での思い出は)海の幸が美味しかったです(笑)。」


――明大投手陣の印象はいかがですか。

 「昨季は自分の調子がたまたま良くて打てたのですが、本当にいい投手が多いので、今季はまた違うかたちになってくると思いますし、どんなかたちであれ出塁していければなと思います。(特に警戒しているのは)全日本でもエースだった森下(暢仁・政経3=大分商)投手です」


――東大の注目選手を教えてください。

 「僕的には笠原(健吾)です。この夏笠原が1番に入ることも多くて、僕に変わって結構良い役割を果たしていました。新たな風というか、秋へ向けてチームに勢いをつけてくれているかなと思います」


――今季の目標をお願いします。

 「チームとしては、まず1勝。1勝ができれば、目標の最下位脱出も見えてくると思うので、しっかり早いうちに挙げたいなと思います。個人としては、勝ちに貢献するのが第1ではあるのですが、目安として昨秋の3割1本を超えられるように頑張りたいです」


――ありがとうございました。


[小野原琢真]


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