(20)東大戦事前インタビュー② 宇佐美舜也主将、三鍋秀悟選手
3カード目の相手は東大だ。開幕から2カード連続で勝ち点を逃しているだけに、連勝して意地を見せたいところ。東大は今季絶好調の辻居新平、笠原健吾、そしてエースの小林大雅らを中心に実力のある選手がそろっている。いま一度初心に帰って、粘り強い野球をしていきたい。
(この取材は9月3日に行われたものです)
宇佐美舜也主将
――春はどういったシーズンでしたか。
「やはり全敗という結果を突き付けられて自分たちの実力不足を改めて実感させられました。逆にある意味で悪いところが全て出ているので、それを克服するというか課題をどんどんつぶしていくということをこの夏は重点的にやりました。改めてスタート地点に立った、原点に帰ったシーズンだったかなと思います」
――何が課題として残りましたか。
「一番はやはりミスで自滅してしまう展開が多く、守備のミスや四死球でランナーをためてしまうっていうところです。やはりミスの連続というのを無くしていかないと相手との勝負は決まってしまいますからね」
――課題の中に見えた収穫は何ですか。
「早稲田とのカードで終盤まで競った試合ができました。もちろん勝ち切れなかったというのは実力の無さを痛感させられましたけど、チームのゲーム展開として後半まで接戦に持っていく戦い方を勝ちパターンとして目指しているので、ああいう戦い方ができれば勝利というのはおのずと近づいてくるのかなと思えました」
――主将という立場から見た秋のチームはいかがですか。
「昨年の代の方々が投打において実力のある選手が多くて、その選手が抜けた代で勝たなければならないっていうプレッシャーは主将として一番感じています。僕がどれだけ引っ張ることができるかどうかだと思っているので、なんとしてでも勝ちたいなという気持ちはあります」
――秋の投打におけるキーマンを教えてください。
「投手だとやはり小林が一番だと思っていて、小林が投げる試合でいかに点を取れるか、守備がミスをしないかだと思っています。野手では2年生の笠原ですね。多分ショートを守ると思います。春はほとんど出場してなかったのですが、本当にこの夏成長して1番として活躍してくれると思うので、この秋は楽しみですね」
――明大の印象はいかがですか。
「やはり一番は森下(暢仁投手・政経3=大分商)投手の安定感ですね。あの森下投手を中心にして守備もまとまっていて。あとは同じ主将として吉田有輝(主将・商4=履正社)選手が攻守ともに引っ張っていたというところが僕としては一番印象深いですね。明治は東大にとって一番お手本とするチームで、守備では0でとにかく勝ち切る。どういう展開になっても勝ち切るというところのポリシーというか、そういったところが本当に僕たちは見本にさせていただいてますし、試合でも勝ち切るその強さというのは常々感じています」
――最後に今季への意気込みをお願いします。
「春は開幕でつまずいてどんどん失速してしまった元気のないチームだったので、積極的なプレーで秋は頑張りたいなと思います」
――ありがとうございました。
三鍋秀悟選手
――春の振り返りをお願いします。
「大差で負けることが多かったですし、実力の差が出たというのを強く感じました。ただその中でもしっかりと試合をつくれたゲームもあったので、そういった試合が毎回できるように準備していくことが大切なんだなと思いました。序盤に点を取られてしまうことが多かったのですが、中盤まで試合をつくることができれば相手を焦らせることもできるのだと気づかされたのでそこは収穫だったのかなと思います」
――捕手目線で見た明大打線の印象はいかがですか。
「明治はやっぱりチームとしての意識が強い印象ですね。追い込まれてから逆方向にしっかりと打ったり、球が速くて差し込まれてるなと思ったらコンパクトに合わせてくるとか、そうしたチームとして徹底してやってくるっていうイメージが強いです。走塁とかも積極的で嫌なチームだとは思いますね」
――特に対戦を注意する選手はいますか。
「個人的には渡辺佳明(内野手・政経4=横浜)選手ですね。タイミングが外れてても、しっかりとバットに当ててくる技術があって簡単には打ち取れないなという印象があります。チャンスで回ってくることも多いと思うので、まずはできるだけチャンスの場面で回さないというのを意識してやっていきたいです」
――逆に明大投手陣はいかがでしょうか。
「森下(暢)投手にしても伊勢(大夢投手・営3=九州学院)投手にしても、強い真っ直ぐを持っていますし、その真っ直ぐにちゃんと対応できないと打ち崩すことはできないので、ストレートにリアクションできかがカギだと思っています」
――最後に意気込みをお願いします。
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