隈園・荒川・塩島 チームスプリント∨

自転車
2018.09.26

 大躍進を遂げた。ロード競技に先駆け、行われたトラック競技。チームスプリントは予選で学連記録をたたき出し、勢いそのままに決勝まで勝ち進み優勝。総合2位に大きく貢献したトラック班活躍の裏には、隈園郷史主将(政経4=明大中野)の存在があった。


◆8・17~19第74回全日本大学対抗選手権(伊豆ベロドローム)

▼男子チームスプリント❶隈園・荒川・塩島


自ら考え行動する

 「風通しの良い環境づくり」がチームを強くした。昨年度のインカレ後、主将に任命された隈園。しかしいきなり壁にぶつかる。チームにはそれぞれトラックやロードを専門とする選手がいる中、練習メニューはチームで一つ。全員の意見をくみ取ることは難しかった。それでも下級生が少しでも意見や考えを述べやすい環境づくりを目指した。後輩のことを知るために、下級生と距離が近い3年生からも情報収集。そして次第にその努力が実り始める。夏合宿のメニューは練習メニューに詳しい荒川仁(政経2=千葉経大付)が積極的に意見。次第に全員で考えて戦う意識が備わっていった。

 「1年生から4年生まで全員が戦力にならないと総合では争えない」と語るように、今大会は下級生の活躍が光り、全員で戦った。上級生、下級生全員で戦う魂は、隈園がチームを去った後も引き継がれていく。


【大西健太】


◆隈園郷史(くまぞの・さとし)埼玉県出身。165㌢・65㌔

◆荒川仁(あらかわ・ひとし)千葉県出身。175㌢・76㌔

◆塩島嵩一朗(しおじま・しゅういちろう)神奈川県出身。165㌢・58㌔