(16)慶大戦直前インタビュー③ 郡司裕也捕手
第2カードの相手は今春王者の慶大だ。優勝をかけた春季リーグ戦では善戦するも、2度のサヨナラ負けで慶大に軍配が上がった。それだけに今季は絶対に負けられない。勝負強い打撃に加え、層の厚い投手陣。手強い相手だが全員野球で春の借りは返してみせる。
(この取材は9月5日に行われたものです)
郡司裕也捕手
――今春はどのようなシーズンでしたか。
「2連覇で優勝できたんですけど、本当にどの試合を振り返ってもギリギリの戦いばかりで、正直苦しいシーズンでした」
――今春からの課題はありますか。
「今春は、チームとして防御率2以内というのを目標にやっていたんですけど、早慶戦が終わった時に(防御率が)2.08で終わってしまい、達成することができませんでした。今秋はそれをもう一度目標にしているんですけど、多分今秋は今春よりもっと打たれると思うので(笑)。同じ目標ができるか分からないですけど、できるだけ少ない失点にするっていうのと、個人的にはキャッチャーとしてボールを後ろに逸らしてしまうシーンがあったのでそれを課題にしてやっていきたいと思います」
――課題を踏まえて、夏にはどういった取り組みをされましたか。
「夏の間はチームとして『今秋は打ち勝たないといけない』という事で、バットをたくさん振り込んで、打球速度というのを意識して練習して、しっかりと速度計測して160キロ以上の打球速度出せるようにというのをテーマにしていました。個人としても4番を務めさせてもらっているので長打というのも意識して得点力の向上につなげられるようにやってきました」
――特に手応えを感じている事を教えて下さい。
「チームとしては夏の間は本当に打てていて。このままいけるか分からないですけど(笑)。状態はみんな上がっているので、このままいければなと思います」
――リーグ戦連覇、2度目のベストナイン、打率も全体で5位と結果を残されていますが心掛けていることはありますか。
「4番だというのを意識してしまうと打撃を崩すタイプなので、チームの中のつなぎの一人だという意識は常に持っているんですけど、でもチャンスでは自分が返すという使い分けをしっかりするようにしています」
――春季リーグ戦、そしてオールスターを通した明大の印象を教えて下さい。
「明大は僕の中で一番手強い相手だと思っていて、本当にスキがないチームなのでそれに負けないような取り組みをしないといけないなとは思っています」
――注目している明大の選手を教えて下さい。
「個人的にはやっぱり伊勢(大夢投手・営3=九州学院)ですね。対戦成績が良くないので、秋は打ちたいなと思います」
――4年生は最後のシーズンとなります。
「慶応の今の4年生たちには本当に下級生たちが野球をしやすい環境を作って頂いているので、なんとか恩返しができるようなシーズンにしたいなと思います」
――チーム、そして個人としての目標を教えて下さい。
「個人的にはやはりキャッチャーとしてベストナインを獲ることです。キャッチャーがベストナインを獲るってことはチームが勝っていると思うので。3連覇につながると思うのでそういうところを目標にしていきたいなと思います」
――連覇のカギとなる選手を教えて下さい。
「ピッチャーは誰か一人でも駄目になったらチーム自体が駄目になるという感じなので、全員ですね。打つ方でいえば、柳町(達)ですかね。彼が打ってくれて僕につないでくれれば良いかなと思います」
――最後にリーグ戦に対する意気込みをお願いします。
「3連覇が懸かっているシーズンなんですけど、そう簡単にいかないことは重々承知なので、また一から優勝を目指すっていう気持ちでやっていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[荒川千那]
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