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(4)開幕前インタビュー 森下智之

硬式野球 2018.09.12

 逆襲の秋へ、準備は万全だ。リーグ後半戦から失速し、優勝争いから脱落した春。技術だけでなく、私生活を見直しチーム力を上げて帰ってきた。学生野球の真価が問われる秋に、4季ぶり40度目の天皇杯を手にする。


(この取材は9月2日に行われたものです)


森下智之内野手(文4=米子東)

――昨季の振り返りをお願いします。

 「まだ上はあるのですが、自分としては思っていたよりいい成績が出ました。初めは緊張もあったのですが、リーグ戦を通して出場したことでそれも慣れました。ただ、チームとしては3位という結果になってしまって、優勝が1番なので、悔いが残っています」


――オープン戦の手応えはいかがですか。

 「バットは振れているのですが、あまりヒットが出なくて。強く振ることを意識しすぎるあまり、確実性が下がってしまったのかなと思います。強く振ることは大事ですけど、ヒットを打つ、打率をあげるという確実性みたいなものがあまりなかったので残りの期間で修正したいです。ただ、チームとしては今までのオープン戦に比べて勝つことができているので、かなりいい雰囲気です」


――昨季の終了後「弱点を攻められ苦しんだ」とのお話がありました。

 「その弱点に関しては、この夏意識して打撃練習に取り組むことで、改善したつもりです。終盤の慶大戦、法大戦では結構攻められた印象があります」


――チーム全体でのこの夏の取り組みを教えてください。

 「悪いこともいい事も、お互い言い合えるようにしていくことを吉田(有輝主将・商4=履正社)中心に徹底してきました。自分たちの中では、やっているつもりだったのですが、昨季の結果を踏まえると足りていなかったのかなと思います。最近はそういう雰囲気ができてきました」


――高森キャンプを振り返っていただけますか。

 「今年は試合が多かったのでチームの底上げということで3年生が多く出ていて。そういう意味ではチーム力が上がったのかなと思います。(伸びてきた3年生)内山(竣外野手・商3=静岡)と北本(一樹内野手・文3=二松学舎大付)ですね」


――7月の六大学選抜では世界一になりました。

 「国際大会で優勝できたことは人生においてもなかなか無いことなのでとてもいい経験でした。本当に選ばれて良かったです。(自身の成績は)良くもなく悪くもなくみたいな(笑)。ただ、越智(達矢外野手・営4=丹原)や(吉田)有輝はすごく打っていて明大の中では劣っていたのでそこは悔しかったです」


――チームの雰囲気はいかがでしたか。

 「法大の中山(翔太)と立大の松﨑(健造)がすごく盛り上げてくれて。それに周りが乗っかっていい感じの雰囲気でした。急造チームとは思えないくらい仲が良かったので、そういう雰囲気も世界一になれた要因の一つかなと思います」


――台湾での思い出を教えてください。

 「食事に困りました(笑)。食べられるという人もいたんですけど、自分はちょっと味付けが苦手で。ホテルの外でピザとかマックとか食べていました」


――開幕から法大、慶大と続く厳しい日程になりました。

 「実力的には全然劣っていないですし、負けないために明大らしさを出していきたいです。 (明大らしさとは)粘りです。しつこく相手が疲れるくらい、打撃にしても守備にしても粘っていくしかないと思います」


――他大で警戒している投手はいらっしゃいますか。

 「自分は慶大の菊地(恭志郎)が打てなかったので今シーズンは打ちたいなと思っていますし、もちろん早大の小島(和哉)も立大の田中(誠也)もいい投手なので、しっかりデータをとって打てるように準備したいです」


――秋への意気込みをお願いします。

 「優勝して監督を胴上げして、日本一になりたいと思います!」


――ありがとうございました。


[小野原琢真]




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