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(49)リーグ戦後インタビュー 伊勢大夢

硬式野球 2018.06.22


この取材は6月9日に行われたものです。

 

伊勢大夢投手(営3=九州学院)

 ――春季リーグ戦を振り返っていかがでしょうか。

「チームとしては負けていましたが、個人としてはサヨナラ負けにしても完封勝利にしてもプラスに働くのではないかと思います。3年次から試合で先発させてもらって歴代の選手たちも良い思いばかりしていたわけではないと思いますし、リーグ戦の怖さを知れました」


 ――特に良かった、手応えがあった部分は。

「3カード目ぐらいから先発に慣れてきて悪天候、暑い日も多かったんですけど、自分らしい投球ができるようになったかなと思います。自信を持って投げれるようになりました。(序盤は)初戦の東大戦では『1本打たれるとやばい』と思っていましたが、後半になると1本打たれても『後を抑えればいい』と気持ちをプラスに持っていくことができるようになりました」


 ――逆に秋への課題を挙げるとしたら。

「防御率は結局2.64で1試合に3点ぐらい取られているようでは、まだ先発の柱としては信頼してもらえないと思います。防御率以外にも、どこかしら悪い部分があると思うので、秋にはそれを少しでも改善できるよう頑張りたいです」


 ――ツーシームがよく機能していた印象です。

「そうですね。2年秋から使っていたんですけど、アメリカキャンプでも普通に打たれてしまって。必要なボールだと思っていたので、ツーシームに対していろいろと考えて、研究しながら『これならいける』という状態にしました。(具体的には)今までは落とすイメージで投げていたんですけど、それだと逆に緩い変化球みたいになってキレもなくなるので、シュート気味に横にスライドさせるイメージで、腕を振るようにしました」


 ――リーグ戦で最後まで投げ切る体力がないとおっしゃっていました、が現在の取り組みは。

「今、チームとして走り込みをやっているんですけど、走るだけでは足りないと思っているので、リーグ戦で投げ切れる体力を付けたいです。夏場はリーグ戦を意識して、100球投げた次の日にリリーフ登板があるということを想定して練習していきたいと思います」


 ――エースの森下暢仁投手(政経3=大分商)と先発を任されて、投球の差などは感じましたか。

「試合をつくるという意味では、そんなに差はなかったのかなと思いますが、全試合を投げ切ってみて体力の差ははっきりと見えました。暢仁(森下)は自分の倍ぐらい投げていますし、そこには大きな差があると思います」


――正捕手の不在は投手の目線から見てどう思われますか。

「自分を出し切れていない選手が多いと思います。誰かが自分を出して、頭一つ抜けてくれたらいいかなと思います。(期待している選手はいますか)自分は投げづらいとかはないので、学年に関係なく誰か1人出てきてほしいですね。(正捕手がいれば)試合前にしっかりとコミュニケーションをとりやすくなると思います」


――最後に秋季リーグ戦での目標と意気込みをお願いします。

「5勝を目標にやっていきたいです。秋も2戦目を任される可能性が高いと思うんですけど、1戦目で勝っていても負けていても絶対に負けられない試合になると思うので、全カード勝利で5勝というテーマにこだわっていきたいです。先輩方の最後のシーズンなので自分と暢仁がしっかり投げ抜いて、チームを優勝に導けるようなピッチングをしていきます」


――ありがとうございました。

 

[坂田和徳]



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