(48)リーグ戦後インタビュー 渡辺佳明
この取材は6月9日に行われたものです。
渡辺佳明内野手(政経4=横浜)
――春のシーズンを振り返っていただけますか。
「サヨナラ負けが3回あって、あと一歩というところで全部負けていたので、いつも以上に悔しいシーズンでした。個人的にはショートに転向して、慣れない中で戦い抜けたことは良かったです」
――優勝した慶大との差は。
「終盤になって追い詰められると余裕がなくなって変な球に手を出してしまったり、大事な場面で一本打つ、ここぞの場面で抑えるということができませんでした」
――2季連続の3割超えは自身初です。
「昨秋にしっかりと打てて、そこを土台に細かな修正点を見直しながら、この春に臨めたのは大きかったです。昨秋から相手の配球をしっかりと見るようになって、相手の投げる球を読みながら打席に入るようになったのも3割打てるようになった要因だと思います」
――自身3度目、遊撃手として初のベストナインを獲得しました。
「頭では分かっていても体がうまく動かなかったり、慣れない面でサードの時よりも難しさは感じていました。守備の全体像もより見えますし、リーグ戦経験者が少ない中で意識して指示を出したり、体はもちろん頭も使ったので、今までにはない疲労もありました(笑)」
――二、三塁手の吉田有輝主将(商4=履正社)、森下智之内野手(文4=米子東)もそろってベストナインです。
「2人ともリーグ戦通してのスタメン出場は初で、緊張もあったと思うんですけど、最後の方はファインプレーもいくつも出て、安心して一緒に守れました」
――沼津キャンプの取材時に注目選手として挙げていただいた小泉徹平内野手(商1=聖光学院)の活躍も光りました。
「自分が1年生の時よりも堂々とプレーできていましたし安打も出て、これからが本当に楽しみです。自分が1年生の時より何倍も良いです(笑)」
――いつも打率を競っている逢澤崚介外野手(文4=関西)が今季は少し不調でした。
「4番でかかっている重圧も違うと思いますし、最上級生ということもあって、いつもとは少し違うなとは自分も感じていましたね」
――大学日本代表の選考会への参加が決まりました。意気込みはいかがでしょうか。
「まずは選ばれないと意味がないと思っているので、ベストな状態で挑みたいです。良い選手が集まっているので、情報交換もしながら周りの選手の良いところは積極的に吸収して成長したいです。まずは自分の力が出るように頑張ります。代表では内野手はみんなライバルなので、森下(智)にも負けられません」
――選考会に参加する他リーグの選手で、注目選手がいれば教えてください。
「昨年度代表で同じだった中川(圭太・東洋大)、辰巳(涼介・立命大)、栗林(良吏・名城大)は『やっぱり入ってきたんだな』って感じですね。あとは同じシニアで桐蔭横浜大の渡部健人というのも選ばれていて、驚いています」
――夏に向けて、自身への課題を挙げるとしたら。
「守備で一つエラーをしてしまったので、守備の精度を上げないといけないなと感じています。打率もまだまだ足りませんし、自分が4割以上打てていたらチームももっと良い結果で終われたと思うので、打撃でももっと上を目指したいです」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「四冠を目標にやってきたのに3位に終わってしまい、ファンの方たちの期待も裏切ってしまいました。今年度のスローガンである〝奪冠〟という目標はまだ残されているので、秋は必ず優勝を見せたいです。明治の一員としてプレーする姿を見ていただけるのも秋が最後なので最後のシーズンを良い形で終わらせたいです」
――ありがとうございました。
[谷山美海]
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