(2)ルーキー特集① 佐藤寛人
今年度も4人のルーキーを迎え陸上練習がスタートした。自分を追い込み、氷上練習、そして10月からのレースに備えている。今回は、新入生たちに大学での競技人生に懸ける思いを伺った。(この取材は6月16日に行われたものです)
1人目に紹介するのは、佐藤寛人(政経1=盛岡工)。フォームの低さとスタートダッシュが武器のスケーターだ。「ライバルはいない」と、その記録向上を追い求めている。短距離の層が薄い明大の希望の光となれるか。4年間の成長に期待が懸かる。
――スケートを始めたきっかけを教えてください。
「地元の家の近くに、スピードスケートの少年団がありました。そこのコーチに誘われて、始めました」
――明大を進学先に選んだきっかけを教えてください。
「オリンピック選手を数多く輩出し、練習環境も整っていることが調べた時に分かりました。そこに行けば、強くなれると思ったからです」
――今持っている自己ベストのタイムを教えてください。
「500メートルは38秒の中間くらいです。1000メートルは1分19秒です」
――高校と大学の練習の違いを教えてください。
「高校の時は指導者がいました。大学に入ると選手たちで考えて練習しています。技術系のことが多いです」
――自主練の内容を教えてください。
「自分の足りないところです。筋力や持久力がないので、強化しています」
――大学のスピードスケート界で、ライバルだと思っている選手はいますか。
「ライバルはいないです。自分の記録を目標にしています」
――滑りの持ち味を教えてください。
「フォームの低さと、スタートダッシュです」
――滑りの課題を教えてください。
「ダッシュ力と持久力がないです」
――同期の印象を教えてください。
「1人1人がしっかり考えて行動しています。自分も負けずにやっていきたいです」
――厳しい練習に励むことができるモチベーションは何ですか。
「冬に速くなる自分を想像して、そのためにやっています」
――大学の授業で、面白い授業はありますか。
「運動学演習は、スポーツの専門的なことを教えてくれるので楽しいです」
――今年の目標を教えてください。
「インカレに出たいです」
――目標タイムを教えてください。
「500メートルは37秒台前半を出したいです。1000メートルは1分17秒を出したいです」
――この4年間でどんな選手になりたいですか。
「みんなに知ってもらって、活躍したいです」
◆佐藤 寛人(さとう・ひろと)政経1、盛岡工、163センチ・61キロ
専門種目は500メートル、1000メートル。あこがれの選手は長島圭一郎氏。
[渡部伊織]
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