春リーグ7戦全勝で奪冠

卓球
2018.06.13

◆5・11~26 春季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)
▼明大――1位

 2年ぶりに春の頂点に返り咲いた。昨年度、7連覇を逃し、4位に終わった春季関東学生1部リーグ戦。渡辺裕介主将(商4=明徳義塾)率いる新チームが同大会21度目となる優勝で最多記録を塗り替えるとともに栄冠に輝いた。

昨春の屈辱晴らす
 リベンジを果たした。7連覇を逃した昨春。最終戦はその時の優勝を譲った専大との一騎打ちとなった。チームカウント3―1の場面、5番手の渡辺裕をベンチも応援で盛り上げ、熱気は最高潮に。「自分の手で決める」。ストレートで優勝を勝ち取った瞬間、会場にひときわ大きな歓声が響いた。
 プライドもあった。「ずっと卓球界のトップでやっているので負けられないという執念がある」(龍崎東寅・商2=帝京)。春秋リーグともに最多優勝という歴史、そして強豪としての意地が思いを強くさせた。

絶対的エース不在
 全員でつかみ取った。新チームとなり、森薗政崇選手(平30政経卒・現岡山リベッツ)が卒業したことでチームが変化を遂げた。今大会、チームカウント4―0で勝利した試合は日体大戦のみ。苦しい試合も経験し、チーム力が増していった。絶対的エースがいない中「優勝するには一人一人の力が必要」(渡辺裕)なことを自覚し、それぞれが役割を理解。強固な団結力で誰かが負けても誰かがカバーできるチームを確立した。「自分たちも勝てるという自信がついた」(龍崎)。最高の結果で絶対的エースがいなくとも強いことを証明してみせた。

新黄金世代への道
 新時代の序章は始まっている。今大会、不動の1番手として高い勝率を誇った龍崎など、下級生を含め他大ならエース級の選手も多く、選手層は厚い。「いずれは丹羽(孝希選手・平29政経卒・現琉球アスティーダ)、町(飛鳥選手・平29商卒・現シチズン)がいた時のようなチームになる」(髙山幸信監督)。黄金世代へと近づくため、歩みは止めない。
【花岡桃】