記事一覧 RECENT ENTRIES
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FWで圧倒し勝利!/関東大学対抗戦
ラグビーついに開幕した関東大学対抗戦。初戦の相手日体大に力の差を見せつけ勝利した。READ MORE -
注目の5000mで鎧坂が4位入賞/日本学生陸上競技対校選手権
競走800mに出場し、優勝が期待された粟津だったが大接戦の末3位にとどまった。各校のエースが出場した5000mでは、鎧坂が4位入賞を果たした。READ MORE -
早大に連敗、勝ち点を落とす/東京六大学秋季リーグ戦
準硬式野球早大に連敗、勝ち点を落とす/東京六大学秋季リーグ戦 昨日同様、打線が沈黙し早大に連敗。勝ち点を落とし、自力優勝が難しくなってしまった。READ MORE -
勢いそのまま快勝/秋季関東大学1部リーグ戦
バレーボール勢いそのまま快勝/秋季関東大学1部リーグ戦 第2戦目、慶大を相手に終始落ち着いた試合運びで着実に点差を広げ、快勝した。READ MORE -
海老沼世界の壁に阻まれる/世界選手権
柔道52年振りに東京で開催された世界選手権。前年ロッテルダムではメダル0に終わった日本男子代表だが、今大会では100kg級の穴井隆将選手(天理大職)を皮切りにメダルラッシュが続いている。66kg級などが行われた大会4日目、本学から出場した海老沼はこの流れに乗れず、3回戦で敗退。涙をのんだ。 昨年のグランドスラム東京大会以来、ケガが続きワールドマスターズ水原5位など、不調であった海老沼。大会前のインタビューでは「減量はうまくいっている。楽しんで試合を迎えられるようにしたい」と語った。66kg級をけん引してきた内柴正人選手(旭化成)から代表の座を獲得しただけに期待が懸かっていた。 迎えた本番は2回戦から。海老沼は序盤に技ありを奪うと、好調なペースそのまま3分44秒に小内刈りで一本。わずか1分16秒で相手を畳に沈め、3回戦進出を決めた。続く3回戦では決勝に進むこととなる、ブラジルのクナと対戦。中盤まで拮抗(きっこう)した展開になるが、一瞬のスキをつかれ肩車の一本。喜ぶ選手の横目にひざを付き、呆然とする海老沼。ロンドンを遠ざける一撃となった。 今回は世界の壁に阻まれてしまった海老沼。敗れたといえど、未だ世界ランキングは746ポイントで国内2位。今大会優勝を果たし、世界に躍り出た森下選手(筑波大)の792ポイントと46ポイント差だ。まだロンドンは射程圏内。これからグランドスラム東京、来年の世界選手権など、挽回チャンスはたくさんある。まだ焦ることはない。☆こぼれ話☆ 同じ明大生が世界に挑戦するとあって、明大硬式野球部の善波監督、松沼マネージャー(商4)、戸田(文4)、山根(政経4)、柴田(文3)が代々木第一体育館に駆けつけた。肌で感じる熱気にほくほく顔だった。「野球とは違うスポーツに触れることで、一層野球を見る視野が広く持てるようになりたい」。今回の応援は確かなきっかけになったようだ。READ MORE -
海老沼 3回戦で敗れる/世界選手権
柔道海老沼は3回戦でブラジルのクナと対戦。中盤戦までは互角の戦いを繰り広げたが、一瞬のスキをつかれ一本負けを喫した。READ MORE -
海老沼、貫禄の勝利!3回戦進出/世界選手権
柔道海老沼は2回戦でアメリカのハシモト・ケネスと対戦。見事小内刈で一本勝ちを収め、3回戦へと駒を進めた。READ MORE -
ついにリーグ戦開幕!強豪慶大・早大と激突/関東大学1部リーグ戦
硬式庭球年に一度のリーグ戦がついに開幕。上位2校に与えられる全日本大学王座決定試合(以下、全日本王座)への出場権を懸け、6大学がしのぎを削る。戦力的には早大が頭一つ抜けているが、明治を含めた残り5校すべてにチャンスあり。昨年は久々の1部挑戦もあって5位に沈んだが、今年は神谷主将(政経4)の下、どんな戦いを見せるのか。期待が高まる中、昨年のリーグ戦2位の慶大、同1位の早大との連戦を迎えた。<慶大戦> 全9試合で争われるリーグ戦。まずはダブルス3試合が先に行われ、その後にシングルス6試合となる。明治はこのダブルスを得意とするだけに、勝ち越してシングルスへ弾みをつけたいところ。 ダブルス2として出場した濱中(営3)・海野(農3)組。すっかり明治のダブルスの顔となった2人だが、この日も息の合ったプレーを見せ勝利を呼び込んでみせた。 「今日はダブルスでのサーブが良かった」(濱中)と振り返ったように、サーブからすかさず前へ詰め平行陣の形へ。前衛の海野が絶妙なボレーで相手の陣形を崩し、甘くなった相手の返球をしっかりと濱中がスマッシュで仕留め、ポイントを奪う。その後も危なげない試合運びを見せ、4-6、4-6のストレートセットで勝利。しかし残りの2組、神谷主将・大阿久組(商2)組と泉田(理工2)・佐藤(営2)組が敗れ、1勝2敗という形でダブルスを終える。 続いて行われたシングルス。勝利のためには全6試合で勝ち越すしかない状況の中、濱中・金城(政経4)といった実力者がしっかりと期待に応えた。 その金城はシングルス4として試合に臨んだ。安定したストロークから相手のオープンコートを狙いボレーでポイント奪えば、ベースラインでの打ち合いでも巧みなスライスショットを武器に相手のミスショットを誘い、第1セットを先取する。 続く第2セットは6-6とタイブレークまでもつれ込む接戦も、金城の丁寧なショットは終始崩れることはなかった。最後は前に詰めてきた相手を鮮やかなロブで抜き、この試合をものにした。 しかし伊藤(翼・商3)、國司(営3)、伊藤(駿・政経2)が敗れこの時点で合計3勝5敗と慶大戦での敗戦が決まってしまう。特に伊藤(駿)についてはチームとしても1勝を見込んでいただけに、残念な結果となった。 「4-4の状況で回してほしかった」(神谷主将)。自分が勝てば明治の勝利が決まる、そんなしびれる場面で戦いたい――。シングルス1は名実共にチームを背負って立つ存在。昨年はほとんど勝敗が決した中で試合に臨んでいただけに、今年こそはという気持ちは一層強かったはずだ。だが神谷主将は気落ちすることな くコートに立ち続け、躍動感あるプレーを披露。ストレート勝ちを収め、2戦目以降に期待を抱かせる形で対慶大戦を締めくくった。<早大戦> 2戦目の相手は先月のインカレでシングルス・ダブルス、どちらも優勝者を輩出した強豪校早大。本学はその強敵に圧倒的実力差を見せつけられた。 まずはダブルス。神谷主将(政経4)・金城(政経4)組は相手に1セットも許さず、6-4、6-4で勝利。このまま勢いに乗りたかったが、濱中(営3)・海野(農3)組、佐藤(営2)・北浦(営4)組は逆に1セットも取れずに敗れてしまう。ダブルスの結果は1-2、早大リードと苦境に立たされた。 悪い流れのまま迎えたシングルス。伊藤(駿・政経2)と対戦したのは前年のインカレの覇者・片山(早大)だ。序盤、伊藤(駿)はブレークをするなど上々の立ち上がりを見せるものの、「ストローク戦になり、負けてしまった」(伊藤(駿))と徐々に試合の主導権は片山(早大)へ。ペースを乱した伊藤(駿)は第1セットを落としてしまう。そして続く第2セットもバックアウトを連発したり、サービスエースを決められるなど、精細を欠き2-6で第2セットも落とし、無念の敗戦。そして本日シングルス最終戦の國司(営3)も終始相手のペースで大敗を喫し、試合後思わず天を仰いだ。前日はシングルスで6戦3勝と善戦したものの、今日は「やはり技術力は早大が断然上」(神谷主将)と歯が立たなかった。 最初の2戦を終えて0勝2敗。確かに2戦とも強豪校との対戦だったが1勝が遠い。「日大戦以降、絶対に負けられない試合が続く。」(伊藤(駿))、「ダブルスが1-2と厳しい結果だったから、主力選手を休ませた。その点では今まで試合に出られなかった下級生が試合に出られたことでいい経験になった。しかし、次は9-0で勝つしかない」(神谷主将)と次戦への意気込みを語った。全日本王座出場を狙う本学にとって、これからの試合はすべて勝たなくてはならない。9月12日の日大戦、本学は正念場を迎える。READ MORE -
大量6得点でリーグ戦後期、好スタート!/関東大学1部リーグ戦
サッカー9勝1敗1分、勝ち点28の1位とリーグ優勝の可能性を大いに残して後期を迎えた。相手は前期久保(法4)のハットトリックで4-0と快勝した拓大。明治は序盤こそ「固かった」(山田主将・政経4)、しかし1-0からの後半、5本のシュートが決まり6-0と圧勝。後期も順調な滑り出しとなった。 序盤、久しぶりのリーグ戦ということで選手たちは固くなっていたのだろうか。パスを出してはカットされ、なかなかペナルティーエリア内にボールを持ち込めない。そんな中でも16分、山村(政経2)からスルーパスを受けた小林(裕・政経4)がGKを抜き、絶好のチャンスが訪れる。先制ゴールが入ってもおかしくない状況だったが、相手の守備陣にクリアされてしまい、好機を生かせない。31分、ようやく試合が動いた。ボールを持った山村がドリブルで相手ディフェンスを突破、フリーの状態でシュート。「夏場がんばっていたから結果が出てよかった」(神川監督)と待望の先制点が入る。その後追加点は奪えなかったが、試合の主導権を握り前半を折り返す。 明治は後半開始早々、追加点を奪うことに成功する。奥田(商3)があげたセンタリングは一度GKにはじかれてしまうが、そのボールに田中(恵・営3)がダイビングヘッド。うまくタイミングが合い、2-0とする。前線で積極的にプレーしていた田中(恵)が13分、エリア内で倒され、PKを獲得。絶対に得点したい場面でキッカーは山田主将。コースを読まれていたものの、落ち着いて3点目を決めた。ここから明治の攻撃が止まらない。ゴール前で選手たちが交錯し、ボールを奪い合っている間に小林(裕)の前にボールがこぼれる。「ラッキーだった」(小林(裕))と冷静に流し込み、4点目を挙げる。5点目もまた小林(裕)だった。ペナルティーエリア中央で山田主将がはじかれたボールを日野(営4)がキープ。日野が出したパスに走りこんできた小林(裕)が確実にゴールに叩きこみ、自身2点目の得点となる。試合終了間際にはFKのチャンスで楠木(営3)が直接ゴールを狙う。見事に決まり、ダメ押しの6点目。圧倒的な強さを見せつけ、初戦をものにした。 試合開始直後はいつもの明治らしさが見られずどうなることかと思ったが、終わってみれば大量6得点での快勝。2位以下に勝ち点を10も差をつけた。先制点を奪ってからは完全に明治ペースで試合が進められ、後半に5点を奪う猛攻。また久保に代わって出場した山村が活躍するなど、選手層の厚さがうかがえる。しかし同時に前半の入り方、という課題も見つかった。次節は法大戦、「難しいにゲームなる」(神川監督)と決して気の抜けない相手であることは確かだ。見つけた課題をしっかりと修正し、試合に挑んでほしい。 ☆試合後のコメント☆・神川監督「天皇杯予選で敗れて、チームの立て直しを考えてきた。今日勝ててリズムが戻ったと思う。夏場はシュートを意識する、攻撃の裏をつくことを中心にやった。守備より攻撃を意識した。前線からの追い込みを練習してきたので、それが後半に出たのだと思う。相手は攻撃ばかりで守備が薄くなっていた。よく6点も取れた。得失点24点は大きい。(先制ゴールの山村は)天皇杯予選の敗戦が悔しくて、ストイックにトレーニングしていた。だから結果が出てよかった。シュートは見事でFWの競争に入ってくるし、来年以降中心となる選手。(いつもスタメンで出場している)久保は調子がずっと悪かったし、鹿野(文4)はケガから復帰したばかり。この2人に代わる選手がいるということは層が厚いということ。不安材料といったらボランチくらい。快勝した次の試合は難しいものになるが、来週も気を引き締めていく。法大は強いのでいいゲームになると思うが、うちもそう簡単には負けない」。・山田主将 「初戦なので難しくなると思ったし、やはり最初は固かった。結果6‐0で終わってよかった。後半は相手の足が止まりはじめ、自分たちのやりたいことができて一方的な展開になった。勝ち点3が取れたことは満足。(次節対戦する)法政は駒沢に勝っていい状態だが、絶対勝ちたい」。・小林「チャンスが前半にもあったけどそこで決めてればもっと楽になったと思う。前半の入り方が良くなくてそこが修正点。(前半と後半で変わった点は)後半は守備がよくなった。守備も攻撃も相手にとって嫌なプレーを選択できていたと思う。(自らの得点シーンについて)1点目はラッキーだった。2点目はそれまでに日野がよくキープしてくれていたから…。(次節について)法政は(後期初戦で)駒沢に勝っているのでそれなりに相手は強いと思うし、そういう相手にどう勝てるか考える。中4日だけどきちんと修正してやっていきたい」。READ MORE -
(6)芥川にはかなわなくても
(6)芥川にはかなわなくても 第6回の担当は西川祐美です。 7月24日を涙ぐんで迎えた人は、一体どれほどいるだろうか。その日わたしは部活動の用事を済ませたあと、神保町駅から都営三田線に乗り巣鴨に向かった。1カ月前にあった桜桃忌のお祭り騒ぎとは正反対に、巣鴨は何事もないかのように静かだった。染井霊園を抜け慈眼寺に行く途中で、通りがかった老人に初めて声を掛けられた。「龍之介か?」その老人の言う龍之介とは、もちろん小説家・芥川龍之介のことだ。7月24日は彼が35年の生涯を閉じた命日、河童忌である。 生前愛用していた座布団と同じ大きさというお墓には、葉が覆い茂っていた。せめて死んだ後くらいはゆっくりしてほしいと思うだけに、木陰にたたずむ様子には安心感を覚えた。早速花を供える。朝降っていた雨も止み昼からのうだるような暑さのせいで、手を合わせ目を閉じると、こめかみをつたう自分の汗と蝉の鳴き声で頭がいっぱいになる。それでも根気良く目を閉じ目の前にいる芥川に話かけると、汗も鳴き声も一瞬ふっと消えた。錯覚かもしれない。けれどわたしにとってあの瞬間彼と確かに言葉を交わした。うれしくて少し泣きたくなった。 わたしには、彼の名文を引用して人生論を説く度胸はない。ましてや社会を批判したい訳でもない。けれど誰ともなしに「聞いてほしいこと」がある。 その日お墓の前で偶然出会った人たちで芥川の魅力を言い合った。書き手がいなくなり80年以上たっても人の心をつかむのは彼がつむいだ言葉の力だ。考えてみてほしい。元は形のなかった誰かの思想が、言葉に姿を変えることで何十年も後に生きるわたしたちを動かすのだ。そこにはとてつもないパワーがあるように思う。また享年35歳という年齢を見て、果たしてそれまでに芥川ほど考えられる人間になるのだろうかと自分を振り返った。21歳のわたしが彼の年齢に追い付くまであと14年。毎日をなんとなく過ごしていては、到底及ばないだろう。けれどたとえ無理でも、せめて一つ一つの出来事を素通りしない人になろうと思った。高校生のころ国語便覧で河童忌という名前を見たとき、こんな感動はなかった。それらはすべて、その日お墓の前で不思議な一瞬があったからこそ感じたことではないか思う。 肌で触れる、というのは人に大きな感動を与える。普段体育会の取材をしていても感じることで、いくら劇的な展開でもスコアしか知らない試合は思い出すのに時間がかかる。けれど自分の足で会場に行った試合は、スコア云々よりもカメラのレンズ越しに見た選手の姿が次々に思い出されるのだ。思い出す一つ一つの映像は取材したその日だけでなく、何度でもわたしを感動させる。そして肌で触れた感動があるからこそ「誰かに言いたい。伝えたい」という思いも沸いてくるのではないか。そして本当に「伝えたい」と思いこそ誰かの心に届く記事になると思う。肌で感じた感動が言葉にさらなる力をつける。 芥川のように長い年月を超越するパワーと美しさを持った文章は書けない。辞書のように分かりやすく事実を説明することもできないだろう。実際に目にした感動には及ばないかもしれない。けれどもわたしは記事や言葉を信じたい。自分が肌で触れた感動は「学生新聞の記者」という小さなプライドを持って、がむしゃらに誰かに届けたいと思う。[西川祐美]第7回は鈴木美穂が担当します。READ MORE