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11トライの猛攻で立大を圧倒!慶大との全勝対決へ/関東大学対抗戦
ラグビーついに対抗戦も折り返しとなった第4戦。明治は立大を相手に71―3と大量得点を挙げ快勝し、3年ぶりの勝ち越しを決めた。そして、次なる相手は03年以降7年間勝つことができていない慶大だ。明治のプライドを懸けた「伝統の一戦」が幕を開ける。立大相手に爆発 序盤、「大きく走って、エリアを取る」(立大・川崎監督)という相手のゲームプラン通り、広いスペースにボールを回されてしまう明治。うまくこちらのFWサイドで勝負することができないまま、相手の攻撃が続く。 しかし「ラック周辺の近場で戦っていく」(細谷ヘッドコーチ)ことで、徐々にリズムを生み出していく。前半7分、マイボールスクラムから相手を崩し、個々の選手が前へ。じりじりと相手をライン際に追いつめ、古屋(商2)が先制のトライを奪った。その後も立大に攻め込まれる場面があったものの、明治がFWサイドを支配し続ける。杉本主将(商4)も「越え切れ明治!越え切れ!」と選手たちを鼓舞。今期こだわって鍛えてきた接点で、ゴリゴリと相手を押し崩していく。モールからのトライや榎(政経2)の相手2人を吹き飛ばしてのトライなど、合計4つのトライを挙げ前半が終了した。しかし、26―3と得点こそ開いたものの、「ペナルティが多くなってしまい、テンポも悪かった」(友永・政経2)と課題の残る形で試合を折り返した。 そして後半、「ハーフタイムで切り替えることができた」(吉田監督)明治の、怒とうの攻撃が始まる。開始1分から相手のハイパントをキャッチしたFB小泉(営3)がゴールライン10mの地点までビックゲインし、右にパス。ボールを受け取った榎が相手を引きずりながら、インゴールになだれ込みトライを挙げた。そして後半に入り、「(立大とは)あたりの威力が違う。ボディブローのように相手を消耗させた」(細谷ヘッドコーチ)。足が止まりだす相手とは対照的に、明治はリザーブの選手も投入しさらに勢いが増していく。 20分には5mスクラムを押し切りトライを決め、明治の真骨頂であるFWのこだわりを見せつけた。このプレーで完全に試合を掌握した明治。その後も、SO染山(政経2)のトライなどで得点を重ね、試合終了。合計11トライを挙げ、試合開始直後は立大のプランに戸惑ったものの、結果的には圧倒的な実力差を見せつけての勝利となった。チーム一体となって 成蹊大戦に引き続き、後半の最後の最後まで攻め切ることができた今試合。その要因として、選手たちの実力はもちろんのこと、「部員全員が高い意識で戦っている」(杉本主将)というチーム状況の良さが挙げられる。「白星が続いていて、絶対に負けられない雰囲気。自分たちも、負けることができない責任がモチベーションになっている」(染山)。ジュニア(Bチーム)の司令塔としてチームを引っ張り、今日の試合でも存在感を強烈にアピールした染山のコメントが、その証明だ。実際に、三村(政経4)、堀江(商2)といった主力選手がケガで離脱している現状であっても「(明治には)23人目が準備している」(細谷ヘッドコーチ)。レギュラー争いの激化というかたちでつながれたバトンが、今の明治の好循環を生み出している。「伝統の一戦」、明慶戦へ そして、次に控えるのは大学ラグビールーツ校・慶大との「伝統の一戦」。慶大も本日行われた筑波大との試合に勝利し、全勝同士の対決が決定した。明治の「前へ」と慶大の「魂のタックル」。お互いのDNAが火花散らす熱戦となることが必死だ。 「前半は絶対にものすごいことになりますよ。ボクシングで言ったら、判定なんて考えずにお互いノックアウトだけ狙いに行くようなもの。当然、選手は互いに消耗しどちらかの足が必ず止まる。そして、後半に立っていたほうが勝者。いずれにしても、明慶戦のカギはタフさ。タフなほうが絶対に勝つ」―(細谷ヘッドコーチ)。 その厳しい試合に耐え得るだけのプロセスを、チームは一歩一歩踏みしめてきた。1回の練習に試合の倍以上の量のタックルを組み込み、その後に週3回、1時間半の効果的で厳しいウェイトトレーニング。「これだけヘロヘロになるまでコンタクト練習をやっているんだから、接点では絶対に負けない」(杉本主将)というコメントからも、彼らの自信の程が伺える。明治の「前へ」は、もう止まらない。[石川雄治]1.PR榎 真生(政経2)→17.楢山(後半11分)9.SH秦 一平(法3)→20.山口(後半30分)16渡部 逸記(営4)←2.郷(後半11分)2.HO郷 雄貴(文3)→16.渡部(後半11分)10.SO田村 優(文4)→21.染山(後半21分)17楢山 直幸(営3)←1.榎(後半11分)3.PR城 彰(政経4)11.WTB木村 圭吾(商2)18名嘉 翔伍(政経4)←6.竹内(後半17分)4.LO古屋 直樹(商2)12.CTB溝口 裕哉(政経3)→22.大澤(後半11分)19千布 亮輔(政経4)←5.友永(後半26分)5.LO友永 恭平(政経2)→19.名嘉(後半26分)13.CTB衞藤 陽介(営4)20山口 修平(政経1)←9.秦(後半30分)6.FR竹内 健人(営2)→18.名嘉(後半17分)14.WTB居迫 雄大(法4)21染谷 茂範(政経2)←10.田村(後半21分)7.FR榮長 寛(政経4)15.FB小泉 将(営3)22大澤 良介(法4)←12.溝口(後半11分)8.NO.8杉本 博昭(商4)~試合後のコメント~吉田監督「明治は優勝を狙っている。相手が誰であろうと、積み重ねたものを試合で出すこと。前半はペナルティが多かったが後半はイメージ通りに修正できた。立大は現代ラグビーを教えられていて、システマティックな印象を受けた。ハーフタイムには、練習でやっていることをしっかり出そうと声をかけた。普段からペナルティは意識している。レフリーに練習に来てもらい、選手に認識させている。ただ今回、立大は0だったので、もっと気をつけなくてはいけないと思っている。(後半の選手の入れ替えについては)リザーブは、ジュニア戦の好調を支えているように、スターティングメンバーに匹敵する力を持っている。選手のやる気を出すこと、新しい風を入れてマンネリを解消し再び試合を盛り上げることを狙った。前半戦は順調に進んでいると思う。杉本主将がリーダーシップを発揮してまとめてくれている。ただ、選手たちには日本一になるには、これから先は試練が待つと話している。常に質を強調している。弱い自分を出さないこと。拮抗(きっこう)する戦いでは細かいミスが命取りになる。慶応は、積み上げてきた地力を持ち、日本一になるというチーム。チャレンジャーの気持ちで、明治の伝統に恥じないように堂々と真っ向勝負する」。細谷ヘッドコーチ「(前半の入りは)相手の早いディフェンスに戸惑ってしまった。しかし、後半はポイントを修正し、ラック周辺の近場で攻めることができた。立大はいいチームだった。極力FWでの当たる回数を減らしていた。ペナルティも少ないし、ミスも少ないためスクラムの回数が減り、うまくFW戦を避けていた。こちらはFWをより下げて、コンタクトを多くした。(後半こちらのペースとなった要因としては)向こうの疲れも大きい。やはり当たりの威力が違うのでだんだんそれがボディブローのように効いてきた。(接点に関しては)立ってプレーをすることにこだわっている。こちらが立ってプレーすれば相手は自然とディフェンスに入らざるをえなくなる。ラックからモールを組むプレーも、見ていて多いことがわかるはず。(対抗戦を折り返したが)前半戦をいい準備ができたし、4連勝はその成果。次の慶大は10年間で一度しか勝てていない。チャレンジの気持ちを持って、10日間フォーカスして臨む。(故障者については)ベストな人間を使うだけ。明治は22人でやっているわけではない。23人目が準備している」。杉本主将「今日はアタックは自信持ってできるのでディフェンスで圧倒しようと臨んだ。前半イージーミスでペナルティが多く、立大のプレッシャーもあったことで明治らしいプレーをすることができなかった。しかしハーフタイムで規律あるプレーをしようと声をかけ、後半修正することができた。修正能力が成長した試合になったと思う。(FWの調子は)プレーひとつひとつでしっかりコールが出ていた。全試合スクラムトライを決めてることができているのFWの強さが出ている結果。春からFWを強化してきて本当に自信を持っている。あれだけヘロヘロになるくらいコンタクト練習をやっているんだから接点ではどこにも負けるはずない。常に受け身にならないで当たっていく意識でいる。ひたすら前へ前へ前へという感じ。次は慶大戦だが、これまでに全勝できてるという手応えと、Aチームだけじゃなく部員全員で戦っているという意識の高さがあるので自信がある。明治らしいプレーをするので温かく応援してほしい」。榎「立大はタックルが強かった。ディフェンスで前に出てきたので序盤は苦戦してしまった。リズムをつかんでFW戦に持ち込めてからは問題なく戦えた。(チーム状況に関して)本当にチーム全体で伸びていると思う。怪我人も少なくないのに、上がってきた選手が活躍している。特に3列は本当に層が厚い。(慶大戦に向けて)伝統の一戦なので、毎日一つ一つのことをしっかりとこなしていく。やるからには絶対に勝つ」。古屋「前半は焦ってしまった。軽いミスやペナルティでリズムが悪かった。でも後半は修正の指示があったのでしっかりできた。立大が大きく展開し攻めてきたので、外に展開される前につぶすことを意識した。日々の練習からこだわっているブレイクダウンも、今日はしっかりできた。ハイパント後のチェイスは、敵陣を取るよりもボールを再獲得するという意識でやっている。(これから厳しい対抗戦が続くことについて)相手のレベルが上がると思う、しっかり気を引き締めていきたい」。友永「今日はペナルティが多かった。後半は修正したが、相変わらずテンポがつくれなかった。個人的にもあまりよくなかった。もっと走れたと思う。得点は3点が余分。こんな軽いままでは帝京、慶大には勝てない。ペナルティを減らして、とにかく慶大戦に勝つ」。榮長(政経4)「前半は立大のディフェンスを前にリズムが取れなかったが、後半はチームでまとまったプレーができてよかった。みんなすごいプレーヤーなので、自分は下からサポートプレーに徹した。課題は前半の入り。あと50:50のパスをいけると思って出しても通らなくて、それがミスにつながった。慶大には絶対に勝ちたい。最初からがむしゃらにプレーしていきたい」。秦(法3)「前半の最初から中盤は立大の規律の取れたディフェンスの前にリズムが取れなくて、その中でいつもならしないペナルティをしてしまい自分たちのミスで苦しんだ。後半はしっかり修正してスコアを重ねられて良かった。課題は、個人的には特に前半の玉さばきが悪かったこと。チーム全体では個人個人のプレーに走ってしまった。得点は意識していない。イージーで一本決められてしまったが、トライは取られずノートライで抑えられて良かった。慶大はずっと勝てていないチーム。優勝するためには欠かせない試合になるから頑張りたい」。溝口(政経3)「ペナルティを少なくするということとラックを越えていくということを意識していたが前半ペナルティが多く、点差は付いたが雰囲気が悪かった。バックスラインの精度もまだまだ。小さなミスが多かったので確実なプレーを意識した。チーム全体でバトンをつなぐことを考えている。勝てていることには素直に喜びを感じる。慶大戦は今日のような出来だと負ける。FWを全面に出して勝てるようにやっていきたい」。衞藤(営4)「今年公式戦初スタメンで責任を感じた。ハードリアクションとノーペナルティを意識していたが前半は相手のプレッシャーでペナルティが増えてしまった。後半は相手がブレイクダウンに入ってこないのでそこを押していこうとしてそれ以降明治らしい戦い方ができた。チームはいい雰囲気。部内マッチは精度が高く、自分も抜かれるかもしれないと思うくらい。刺激を受けた。Bでしっかりやってきてみんなの気持ちがわかった。Aでやる以上、みんなの思いがあるから軽いプレーはできない。慶大には最近勝ってないけど明治は日本一を目指している。圧倒したい」。小泉「今日は立大が明治をよく分析していて明治の癖をつかんでいたため、前半それに対応することができなかった。しかし、試合中でひろさん(杉本)や衞藤さんが修正するよう声を掛けてくれたので、それに固くタイトについていった。(修正したところは)前半では当たってから軽くパスするようにしていたが、後半はそれをやめてしっかりサポートにつくようにした。キャプテンがチームをまとめてくれていてFWもBKもいい連携を取ることができている。明治は“前へ”と言われているくらいだから接点で崩していくことはすごく意識している。FWはBKに負けないくらい、BKはFWに負けないくらいとどこにも負けないというプライドを持って接点にこだわっている。慶大戦でも接点でしっかり圧倒したい。慶大は去年敗れているところなので明治らしさを見せて絶対に勝ちたい。15番という最後の砦として相手のトライをシャットアウトしたいと思う」。山口(政経1)「試合に出た時間が短かった。監督はテンポを上げようとしたみたいだが、合わせられずに試合が終わってしまった。もっと(チームに)勢いをつけられれば良かったと思うと、悔いが残る。これから相手が強くなればチャンスが少なくなるので、日々の練習からしっかりやって自信をつけたい。試合に出られるチャンスがあれば頑張りたい」。染山「今日は(途中出場で)相手が疲れていたので攻撃しやすかった。ディフェンスに関しても、正直(ボールを)回されても怖くなかった。(起用直後のトライに関して)たぶん対抗戦で初めてのトライ。うれしいです。(チームの雰囲気に関して)白星が続いていて、絶対に負けられない。勝ち続けるのが当たり前っていう責任も、モチベーションになっている。やっぱり筑波戦の内容が良かったし、10月は入りから良かった。(慶大戦に向けて)もし出られたら力を出し切りたいです」。READ 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延長10回、3時間半に及ぶ激闘も敗北……/東京六大学秋季リーグ戦
硬式野球本日は「紫紺の日」、一塁側応援席は明治のカラーである紫紺一色となった。この期待に応えたい、誰よりもそう思ったのは立教戦で引退する4年生だった。しかし、打線は沈黙し、投手も延長10回で崩れ0-3で破れた。 初回、西嶋(商4)は先頭打者に四球や田中(立教)の安打でピンチを招くが、ダブルプレーでピンチを切り抜ける。その後も西嶋は5四球と本調子ではないものの、試合を壊すことなく、立教打線を封じ込める。打撃で援護して西嶋を楽にしたいところだったが、明治は2回から7回まで毎回安打を放ち、チャンスをつくるが生かすことができない。紫紺色に染まった応援席は均衡を破る時を今か今かと待ち続けた。 立教も意地を見せる。立教は連投の岡部(立教)を6回から投入し、明治打線を抑える。両者共に譲らぬ展開、この投手戦をどちらが決めるのか――。 しかし7回、阿部(寿・情コミ3)の安打と2死球で2死満塁のチャンスを生む。迎える打者は荒木(郁・営4)。4年生自身の手で六大学野球最後の試合を決めたい場面。応援席の期待は最高潮に達したが、平凡な一ゴロに終わる。破れそうで破れない均衡、雨が降るなか両投手はホームベースを相手に踏ませない。 試合は延長戦までもつれ込んだがここで悲劇を迎える。10回、西嶋は2死まで難なく抑えるが、そこから安打、四球を挟み満塁のピンチに。疲れと力みからか、痛恨の押し出し四球。ついに均衡が破れた。そして続く田中から2点適時打を放たれ、球場は悲鳴のような声が上がる。打撃陣は8安打を放つも最後まで得点には至らず0-3で完封負け。3時間半に及ぶ激戦を、また紫紺の日を飾ることができず選手も応援席の人々も肩を落とした。 9回まで好投するも延長10回に失点し敗戦投手となった西嶋。これまで西嶋はランナーを背負うと被打される場面が多かったが、今試合はランナーを背負いつつも粘りの投球を見せた。しかし、打撃陣はあと一本が出ず、完封負けを喫した原因となった。明日は引き分けでなければ泣いても笑っても4年生にとって六大学野球最終戦。打撃で投手を救い、有終の美を飾ってもらいたい。READ MORE -
延長戦で法大に敗れる/東京六大学秋季リーグ戦
準硬式野球延長戦で法大に敗れる/東京六大学秋季リーグ戦 明治は0-6とリードされるが、9回同点に追いつく。しかし延長12回、法大に本塁打を浴び1勝1敗のタイとなった。READ MORE -
逆転Vに黄色信号……運命の3戦へ/東京六大学秋季リーグ戦
硬式野球逆転Vに黄色信号……運命の3戦へ/東京六大学秋季リーグ戦 ここまで3勝2敗の明治。早大戦で勝ち点をすでに落としているため、一つでも勝ち点を落とせば優勝の夢は消滅する。そのため、1戦1戦が死闘となるのは必至である。昨日法政に勝利し首の皮一枚つないだが本日は5―8で敗北。明治は崖っぷちに立たされた。 試合は1回から動いた。乱調の三上(法政)から四球を連続で選び、一、三塁から振り逃げで先制点を挙げる。相手のミスだったものの貧打にあえいでいた明治にとって大きな1点となった。 しかし、2回、多木(法政)の内野安打からピンチが広がる。その後土井、松本、建部(それぞれ法政)が3者連続の左翼越え二塁打。さらにランナー一、二塁から被打。西嶋(商4)も気落ちし、17イニング目にして今シーズン初の四球を出してしまう。結局西嶋は1回3分の2で、降板。これまで好調を維持していた西嶋の降板は悪夢のような光景だった。次いで登板した関谷も法大打線に適時打を打たれ、このイニングで5失点する。先制点を取りながらも逆転を許してしまった。 その後も4回に川辺の中安打からチャンスを広げ、失策で1点を挙げるのみで打線は沈黙し続ける。そしてその裏、満塁から走者一掃の適時打を多木に打たれ、3失点。逆転の可能性が遠のいた。 それでも残されたわずかな可能性に懸け、明治は反撃する。6点ビハインドの5回に小林(要・政経3)の2点本塁打、そして西(法4)、島内(法3)、川辺(商3)の連続安打で5―8と3点差まで追い上げる。さらに8回、ツーアウトながらランナー一、二塁、一打同点のチャンスに迎えるバッターは川嶋(克・商2)。今春の早稲田戦で大石(早稲田)から殊勲打を放った好打者に球場全体の視線が集まる。しかし三嶋(法政)の投じた6球目、バットは無情にも空を切り、川嶋(克)は悔しさをにじませた。最終回もチャンスを生むが凡退、明大は5―8で敗北を喫した。 明日、負ければ優勝の可能性は消滅する。崖っぷちに立たされた明治。後一歩でも後退すれば絶望的な結果となる。ここから優勝するにはただただ前進するのみだ。明日、明治はエース野村に残された最後の希望を託す。READ MORE -
野村完封で慶応に先勝/東京六大学秋季リーグ戦
硬式野球2回、荒木(郁・営4)の適時打で先制。8回にも矢島(商4)の2点適時打で試合を決定付けた。投げては野村(商3)が2試合連続の完封。慶応に先勝した。READ MORE -
(8)王者倒し、Vへの道を切り開け!/慶応戦展望
硬式野球法政との激闘は野村(商3)の執念の完封、そして女房役・川辺(商3)のサヨナラ打で幕を閉じた。勝ち点「2」を獲得し、明治優勝への可能性はまだ残されている。とはいえ、あと一つでも勝ち点を落とすとその可能性も失われてしまう厳しい状況にあることは確かだ。そして、次に迎える相手は慶応。春には江藤新監督のもとリーグ制覇を達成しており、厳しい戦いになることは確実だろう。 慶応の投手陣は、竹内(慶応)と福谷(慶応)の2本柱が中心だ。竹内は、キレのある130キロ台後半の直球と、緩く大きな変化球の組み合わせで打ち取る技巧派の左投手。一方福谷は、150キロを超える直球で打者をねじ伏せるタイプの右投手で、真逆とも言える特徴を持った二人が交互にマウンドに登る。そのギャップを乗り越えることが、慶応攻略の大きなカギとなりそうだ。竹内を相手には右打者で好調な西(法4)と川辺、福谷には左の小林(要・政経3)と中村(法3)がポイントとなるだろう。 打線には、不動の4番・伊藤(慶応)がいる。今夏の世界大学野球選手権では、日本代表の4番も務めたほどの打者だ。その打棒は今季も健在で、すでに2本塁打をマーク。リーグトップの8打点を挙げており、勝負強さも折り紙つきだ。明治にとって非常に恐い存在であることは間違いない。明治の投手陣は、まずは1番の渕上(慶応)や3番の山口(慶応)といった好打者をしっかりと打ち取ることを考えたい。走者を置いた状況で伊藤に回すのは、できるだけ避けたいところだ。 明治の不安要素は、野村のスタミナだ。11日、13日と短い間隔で2試合とも完投。そして中2~4日で慶応戦への登板となる。野村が多くのイニングを投げることは難しいだろう。そうなると、他の投手陣の活躍が必要となるのは間違いない。残念ながら法政2回戦では、投手陣の不安な面が多く見られた。しかし次のカードでは、野村一人の活躍を期待することは難しい。投手陣全体の力量が試されるカードとなりそうだ。そもそも一人の力で優勝することなど不可能に近い。今カードは、明治がチームとして一回り大きくなるための試練である。 慶応は春に優勝したこともあり、チームの完成度、まとまりの点では六大学一の相手だ。簡単に引き下がるような相手ではない。しかし、慶応を倒すことができれば、優勝への道のりはより鮮やかなものになる。チーム一丸となって戦い、勝ちに食らいついていくしかない。READ MORE -
好調佐藤が2位入賞/全日本大学グレコローマン選手権
レスリング好調佐藤が2位入賞/全日本大学グレコローマン選手権 重量級の試合が行われた大会2日目。先日の国体で3位と調子のいい佐藤が2位に輝いた。READ MORE -
中大に敗れ2位 団体インカレに不安を残す/東日本大学選手権
拳法後期最初の団体戦。優勝を懸けて挑んだ本学だったが、春に続きまたも中大の壁にぶつかり準優勝に終わった。 初戦の立大戦、専大戦を何なく突破すると次なる相手は早大。決して侮ることはできない相手だ。先鋒として出場した浦口(文4)が、10秒もしないうちに倒されてしまう。続く大石(文1)、岡部(文2)が勝利し2勝1敗とするもそう簡単に試合の流れを引き寄せることはできなかった。中堅の杉浦(法1)は強豪・中村を相手に苦戦を強いられた。追い込まれた状況の中でも必死に胴突きを決めたが、相手の圧力に耐えられなかった。最後の最後で1本を食らい1―2で敗れる。 隣のマットからは、試合を控えた中大の、気合いのこもった声が響きわたっている。ここで負けるわけにはいかない。中大と戦うまでは。 加茂主将(政経4)が登場。相手のスキを突き面突きを2本決める。ここで3勝2敗とリードを奪い、加藤(文2)はこの流れに続きたいところだった。序盤は得意の組み技で1本を取るも、タックルをつぶされひざ蹴りを決められ敗北。これで3勝3敗。 試合を決める大将戦。神田(理工3)の相手は、かつてインカレ王者にもなった中川(早大)だ。先取したのは中川だった。「3勝3敗とか関係なく、どうしても倒したい相手だった」と神田の執念が試合を決めた。神田の気迫に、中川が背を向けて場外に逃げ込む反則で1本。最後は面突きで1本。4勝3敗で決勝進出を決めた。 決勝戦の相手は予想通り、中大。ここまで一人として負けなしできていることが中大の強さを物語っていた。「あと1試合で終わりだ!自分のもってるものを全部出せよ!」と一ノ宮監督の力強い言葉が掛かる。試合前に組む円陣はいつも以上に気合いが入っていた。 先鋒に送り込まれたのは岡部。「下が強いチームは強い。だから1、2年で盛り上げていきたい」と意気込み今大会に臨んだ。早大戦では得意の組み技ではなく夏に特訓した立ち技で勝利している。練習の成果は十分に発揮されているはずだった。しかし「気持ちがでているときは自然と前へ前へと攻めていけるが今回はそれがなかった」と2本連続で中大主将・安武に面突きを食らい敗退を喫した。 続く次鋒は今大会負けなしの大石だ。金丸(中大)との体格差をものともせずに果敢に攻め続ける。一瞬のスキをうかがい胴蹴りを決めると、続いて面突きで2本目を奪った。 参鋒は神田。9月の全日本総合選手権では格上相手に「調子が悪かった。今のままじゃ無理だ」と反省するところも多かった。しかし今日の神田は違った。早大戦を見ても、その戦いぶりは万全だった。「落ち着いてできた」とあっという間に2本を決め、今大会全ての相手から勝利をもぎ取った。2勝1敗とリードを奪う。 続いて杉浦。相手に組まれまいと、必死に立ち技で向かっていく。しかし踏ん張りが足りなかった。「もっと力をつけて組みに対応しないと」と木下(中大)に立て続けに押さえ技を食らい、敗退。2勝2敗。試合は振り出しに戻った。 そしてマットに姿を現したのは、加茂主将だ。「組みを練習することで持久力と勝負勘をつけた」と、序盤から相手の組み技を何度も交わす。相手に連撃を打ち込むと、副審の一人が白旗をあげる。しかし撃力が弱く惜しくもポイントとは認められず。健闘もむなしく、体格差のある相手に2本を取られあえなく敗退した。 続く加藤。これまで体格差で中大選手に圧倒されていた本学だったが、加藤は違う。1本先取されてからは、がっしりした体を使って必死に相手を倒そうとする。何度も何度も足をかけた。だが、相手の下半身は強く、そう簡単に押さえ技にもっていくことはできなかった。最後は相手に逃げ切られ、無常なるタイムアップ。ここで本学の準優勝は決定した。そして中大ベンチからは、大きな歓声が鳴り響いた。 最後の大将戦。西野(政経3)の相手は昨年度インカレ王者、今年度全日本2位の実力者・浜田だ。開始早々、浜田に圧倒されすぐに場外へとたたき出されてしまう。歯が立たなかった。中大に、最後の最後で圧倒的な強さを見せつけられてしまった。 この結果、本学は同大会で4年連続、中大に敗れ優勝を逃したことになる。選手が重きを置く11月末の団体インカレ。王座奪還を目指す選手らにとって不安を残す結果となってしまった。 だが、「技術的に差はない。足りないのは執念」(岡部)。昨年も中大を相手に負けが先行していたものの、その敗戦を糧に最後の団体インカレではリベンジを果たし、決勝へと進出した。また2年前、3年前も同じく、府立の舞台で中大を下し、3位入賞を果たしている。 今日の悔しさをバネに勝つことだけを考え、選手全員が緊張感をもった練習をしてほしい。勝利への執念を燃やし、団体インカレでは夢の優勝を勝ち取れ!READ MORE -
齋藤主将が準V!/関東学生選手権
フェンシング齋藤主将が大久(法3)に続き2位に輝いた。「つめがあまかった」と振り返るも来月のインカレに向け、大きな弾みをつけた。READ MORE -
逆転優勝への執念が生んだ川辺のサヨナラ打!/東京六大学秋季リーグ戦
硬式野球逆転優勝への執念が生んだ川辺のサヨナラ打!/東京六大学秋季リーグ戦 1回戦は明治が難なく勝利するものの、2戦目は投手陣が崩れ、敗北。両者1勝1敗で迎えた3戦。どちらも勝ち点を1度落としているため、敗北すれば優勝は不可能となる。そのため両者エースを投入し最終回まで切迫した投手戦だったが、明治が最後に劇的な勝利を収めた。 1回、野村(商3)は2安打を許し、危うく先制点を取られかけたが矢島(商4)の好返球で刺殺し、流れを相手に引き寄せない。明治も初回から連続ヒットと四球で満塁のチャンスをつくる。相手はエース・加賀美(法政)なだけに先制点が欲しかったところだが川辺(商3)はタッチアップできないほどの浅い右飛に倒れる。続く竹田(文3)も加賀美のインコースへの直球に手が出ず、見逃し三振し無得点に終わる。どちらも好機を迎えたものの先制点を得ることができなかった。9回のピンチをしのぎ安堵の表情を浮かべる野村 その後も両者、得点を与えない投手戦が続く。途中どちらもチャンスを生むが生かすことができないまま最終回を迎える。長谷川、多木(どちらも法政)の安打で1死ランナー一、三塁のピンチを迎える。しかし相手のスクイズのミスを誘い、2死。続くバッターも一ゴロにしとめ、ピンチを切り抜け、無失点に抑える。 そして9回裏、野村の執念に応えるように先頭の小林(要・政経3)が安打を放つ。その後中村(法3)が難なくバントを決め、西(法4)の敬遠を挟み、一打サヨナラの場面で迎えるバッターは川辺。川辺は初球から積極的にバットを振る。しかし落ち着きを失ってはおらず、ボール球に手を出すことなく、甘い球を待った。そしてフルカウントから投じた球を川辺は見逃さなかった。川辺の一振りは遊撃手の左を抜け、外野手が本塁へ返球する間に小林(要)の代走で出場した上本(商2)がホームイン。その瞬間明治の勝利が決定した。歓喜に満ちたナインに出迎えられて川辺はほおを緩ませ、拳を突き上げた。明治はエース同士の激しい投手戦を1―0で制し、優勝への望みをつないだ。勝利の立役者は何と言っても川辺だが、中々得点に恵まれなかった中、無四球完封で法政打線を沈黙させた野村も勝利に大きく貢献した。手荒い祝福をうける川辺 法政から勝ち点を得たことで優勝の可能性を維持した明治。しかし3日後には春の覇者・慶応との試合がある。ここでも勝ち点を得られなければ優勝はできない。まだまだ明治は茨の道を進むことになるが今日見せたような粘りの野球を慶応戦でもできれば、勝機はあるはずだ。READ MORE