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(1)三大駅伝初戦、まず8位入賞/出雲全日本大学選抜駅伝
競走(1)三大駅伝初戦、まず8位入賞/出雲全日本大学選抜駅伝 2年連続2度目の出場となる三大駅伝の初戦、出雲駅伝。出雲大社から出雲ドームの計44.5キロを、6人によって襷リレーが繰り広げられた。 まぶしい日差しが照りつけ、出雲の神々たちが見守るなか、日本全国そしてアメリカからもチームが参加し、全22チームが一斉にスタートを切った。 チームの流れを決める重要な1区を任された菊地は先頭集団の高速ペースについていくことができない。3キロを過ぎたあたりから前方の集団から遅れをとり、さらに5キロを前にして先頭から約200メートル離され、結果総合16位で襷を渡す。このまま後方に取り残されるかに思われた。しかし明大はここから意地の追い上げをみせる。 2区の松本は「調子が良かった」と、5.8キロを区間4位の好タイムで総合順位を13位にまず上げた。 3区鎧坂は着実に前との差を詰め、区間1位と1秒差の区間2位のタイムでチームを総合9位に押し上げる。さらに4区の大江は区間新記録を、5区の北は区間タイ記録を叩き出し、安定した走りでそれぞれ総合順位を1つずつ上げて各々の役割を果たした。 そして明治は10.2キロの今大会最長区間である6区を小林(優)主将に託す。アンカー6区の小林(優)は順位を1つ落としたものの、主将として意地の粘りをみせて大幅な後退を何とか食い止める。そしてゴール付近で大勢の応援団や観客が待ち構えるなか、8位でフィニッシュテープを切った。 初出場した昨年は1区で出遅れてから結果は総合12位に沈んだ。しかし、今年は昨年とは一味違い後方からの追い上げをみせ、特に2区から5区は区間順位1桁台と好走した。対して、駅伝において重要区間であるスタート1区とアンカー6区の重要性を再認識させられるレースになったと言える。 三大駅伝、次に控えるのは11月7日(日)に行われる全日本大学駅伝だ。「区間賞を目標としてやっていきたい」(大江)と個人として更なるタイム向上の意欲も見せる。現在持っている明大チームの力を本番でどれだけ発揮できるか。箱根に続く道は長くて険しい。~大会後のコメント~西駅伝監督「1区の出遅れが響いたが、中間で諦めずに走れたのが良かった。菊地には1つ、課題が見つかったと思う。駅伝は大きなブレーキが1つもないことが理想で、いかにアクシデントやブレーキを少なくするかに懸かっている。鎧坂が流れを変えるのではなく、鎧坂を生かすチームにならなくてはいけない。そのためには鎧坂より前の人が良い位置で来なければいけない。調子が悪ければ悪いなりにいかにしてまとめられるか。100%ではなく、70%最低限を出して欲しい」。菊地「緊張していたつもりは無かった。でも周りから緊張していたと見られているなら緊張があったんだと思う。レース前は集団の中にいてペースをあげていくつもりだった。しかし終始自分の走りができていなかった。言い訳はしたくないが、緊張やプレッシャーがあったんだと思う。それでも先輩たちはその中で走ってきたので…。今回はチームの核として臨む難しさを感じた。主要大会では期待に応えられていないので、しっかり今回の結果を受け止めたい。メンタル面が自分は弱い。どんな状況でも力を出せる強さが自分にはまだ足りないが、全日本ではどの区間でも最高の役割を果たしたい」。松本「ロードに慣れていこうという気持ちで臨んだ。久しぶりの駅伝は楽しかった。前に3人くらいいたので目標にして、詰めていければ、と思っていた。個人結果は思った以上に良かった。昨年より総合の力は落ちたが、その結果個人の意識は上がっている」。鎧坂「もらった位置が悪く、流れも悪かったので1つでも順位を上げようと思った。はじめの1キロは抑えめに走り、少しずつペースを上げようとしたが、上手く上げられず、後半ペースが落ちてしまった。でも見える選手はきちんととらえられたし、それぞれが1人で追いかける大会できちんと追いかけられた。ただ、もう少し詰めてあげれれば後の選手が楽だったかなとは思う。今回は苦しくても粘りのレースができた。伊勢では今回の反省を生かしたい」。大江「序盤はいい感じで入れたが、中盤からの伸びを欠いてしまった。箱根以来の駅伝で想像以上に緊張したけど、初めての出雲で思い切って走ろうと思った。襷をもらった時は無心で、とにかく前を追いかけようと思った。力は出し切れたと思うが、後半伸びなかったのが悔しい。5区の北に6位集団が見える位置で渡したかった。日体大記録会のあたりから調子が良くなり、良い流れで出雲に臨めた。鎧坂さんから良い流れでくると思ったので、それをさらに加速させるような走りをしたいと考えていた。4区は責任のある区間なのでしっかり走ろうと思った」。北「自分の走りにはまだ満足していない。みんなで喜んでいる場面を想像しながら走っていた。駅伝は好き。大学に入って初めての駅伝だったが、あまり良い記録ではない。切り替えて次に備えたい。全日本・箱根では最低でもシード権獲得が目標。チームとして頑張りたい」。小林(優)主将「6区を任せてもらったが、期待に応えることができず、とても悔しい。昨年度は三大駅伝すべてに出場したいと思っていたが、怪我で出場できなかった。1年越しの想いが実現するということで、気持ちが入っていたことが、逆に裏目に出てしまった。前半は後ろから追われていたので、抜かれないように早めに離しておこうと思ったが、後半でバテてしまった。持ちタイムからすれば、8位よりもう少しいけたはずだという考えがあるかもしれないが、自分や菊地が悔しい思いをしたのも今の実力である。しかし、去年とは違い、1区で出遅れたものの、徐々に順位を上げることができて、チームとしては良かった。(個人としては)任された区間を責任を持って、信頼に応えられるような走りをしたい。(チームとしては)その時に持っている力を出し切りたい。そうすれば結果は自ずとついてくるはずだ」。READ MORE -
(9)Aクラス入り、防御率、紫紺の日、ドラフト、運命の最終カード/立教戦展望
硬式野球最終カードは立教との対戦になる。明治は先週の慶応戦で勝ち点を落とし、優勝の可能性が消滅した。だが8季守り続けてきたAクラスの座だけは何としても死守したい。法政が東大に連敗した場合を除けば、明治が立教から勝ち点を落とした場合と、早慶戦で慶応が勝ち点をとった場合に明治のリーグ戦9季ぶりのBクラス落ちが決定する。立教戦はAクラス死守へ望みをつなぐためにもなんとしても勝ち点を獲得したいところ。今秋の立教は3勝6敗3分けで5位と低迷しているが、明治は今春立教戦に連敗で勝ち点を落とし、そこから失速したことは記憶に新しい。 今季立教の不調の原因は春チーム打率.277と爆発した打線が、今秋は打線が.234とつながりを欠いたこと。さらに今春主戦として活躍した岡部(立教)の不調が挙げられる。「秋は春のように打線がいかない」、「岡部が成長しなければ、秋は苦しむ」と大塚監督(立教)の言葉が現実のものになってしまった。 ただ今季も長打力は健在。チーム全体として初球からフルスイングしてくる。明治はチーム本塁打2本なのに対し、立教はリーグトップの8本。走者を置いて中軸に回してしまえば大量失点になりうる可能性も。となると失点を防ぐために、立教打線で注意しなければならないのは、まずトップバッターの松本(立教)だろう。まだ2年生ながら、日本代表にも選出された3拍子そろった左の好打者だ。「(立教の)クリーンアップは六大学の中でも強力なので、まずは出塁することを第一にやっている」(松本)。松本が出塁して、打率.302本塁打2本の3番・田中(立教)、日本代表・4番岡崎(立教)ら強力な中軸で返すのが立教の得点のかたち。明治側からすれば、クリーンアップの前で打線を分断し、立教の得点パターンを崩したい。また下位打線ながら今季3本塁打とリーグ本塁打王の前田(雄・立教)にも警戒が必要だ。 第1戦は小室(立教)と野村(商3)の先発が濃厚。小室は、今秋45回を投げ防御率1.40と大ブレイクした左腕。野村に次ぐ防御率2位の位置につけている。140キロ前後の直球とスライダーを軸に球のキレで勝負する。リーグ戦序盤は第2戦を任されていたが、岡部の不調も重なり第1戦の先発をつかみ取った。左打者にはかなり打ちづらそうなフォームのため、いかに得点圏に走者を置き、今季好調の西(法4)、チームトップの7打点の川辺(商3)、復調の兆しが見える矢島(商4)らの右打者に回せるかがカギ。今季好調の両投手の投げ合いはロースコアの展開になりそうだが、また1シーズン投げぬいたことのない小室と今月11日の法政1回戦から4完投を演じた野村の両先発の体力を考えると、4点から5点の勝負になることもありうる。また最優秀防御率のタイトルの行方にも注目だ。 第2戦は岡部と西嶋(商4)の先発が予想される。岡部はトルネード気味のフォームから常時140キロ台後半の速球を投げ込む。球種はストレートとスライダーの2種類のみで、どちらかに狙い球を絞ることが攻略法の一つだろう。また「力勝負するタイプなので、思いっきりフルスイングしてくれる打者の方が投げやすい」(岡部)と、コツコツ当てる打者をあまり得意としない。荒木(郁・営4)、小林(要・政経3)のいやらしい打撃や小技の上手い山口(政経4)らから突破口を開きたいところだ。今春、岡部は防御率2.54で3勝(2敗)と安定した投球を披露したが、今季は防御率4.85で1勝(2敗)と不調にあえでいる。対する明治の先発が予想される西嶋も2戦続けて、4回持たずに降板と本来の調子とは程遠い。継投のタイミングと救援陣の出来が勝負の分かれ目になりそう。立教のリリーフ陣には防御率2.17の斎藤、1年生の速球派右腕・矢部(ともに立教)などが控える。明治は関谷(政経1)、森田(貴・法3)らの救援陣で迎え撃つ。 4年生には最後のリーグ戦。4年生の最後の意地とともに、代打での出場が見込まれる小室(政経2)や宮武(商1)など新戦力にも注目だ。勝つのはピストル並ぶ明治か、それとも大砲並ぶ立教か――。またプロ志願届を提出した明治の荒木(郁)、謝敷(商4)、西嶋と立教の田中にとっては28日(木)のプロ野球ドラフト会議に向け最後のアピールの場となる。23日(土)は11時00分、24日(日)は13時30分試合開始予定。なお日曜日の第2戦には紫紺の日が開催。先着500名様に紫紺の日タオルが配布される。応援席を紫紺で埋め尽くし、選手を後押ししよう。READ MORE -
(1)三大駅伝初戦、まず8位入賞/出雲全日本大学選抜駅伝
競走(1)三大駅伝初戦、まず8位入賞/出雲全日本大学選抜駅伝 2年連続2度目の出場となる三大駅伝の初戦、出雲駅伝。出雲大社から出雲ドームの計44.5キロを、6人によって襷リレーが繰り広げられた。 まぶしい日差しが照りつけ、出雲の神々たちが見守るなか、日本全国そしてアメリカからもチームが参加し、全22チームが一斉にスタートを切った。 チームの流れを決める重要な1区を任された菊地は先頭集団の高速ペースについていくことができない。3キロを過ぎたあたりから前方の集団から遅れをとり、さらに5キロを前にして先頭から約200メートル離され、結果総合16位で襷を渡す。このまま後方に取り残されるかに思われた。しかし明大はここから意地の追い上げをみせる。 2区の松本は「調子が良かった」と、5.8キロを区間4位の好タイムで総合順位を13位にまず上げた。 3区鎧坂は着実に前との差を詰め、区間1位と1秒差の区間2位のタイムでチームを総合9位に押し上げる。さらに4区の大江は区間新記録を、5区の北は区間タイ記録を叩き出し、安定した走りでそれぞれ総合順位を1つずつ上げて各々の役割を果たした。 そして明治は10.2キロの今大会最長区間である6区を小林(優)主将に託す。アンカー6区の小林(優)は順位を1つ落としたものの、主将として意地の粘りをみせて大幅な後退を何とか食い止める。そしてゴール付近で大勢の応援団や観客が待ち構えるなか、8位でフィニッシュテープを切った。 初出場した昨年は1区で出遅れてから結果は総合12位に沈んだ。しかし、今年は昨年とは一味違い後方からの追い上げをみせ、特に2区から5区は区間順位1桁台と好走した。対して、駅伝において重要区間であるスタート1区とアンカー6区の重要性を再認識させられるレースになったと言える。 三大駅伝、次に控えるのは11月7日(日)に行われる全日本大学駅伝だ。「区間賞を目標としてやっていきたい」(大江)と個人として更なるタイム向上の意欲も見せる。現在持っている明大チームの力を本番でどれだけ発揮できるか。箱根に続く道は長くて険しい。~大会後のコメント~西駅伝監督「1区の出遅れが響いたが、中間で諦めずに走れたのが良かった。菊地には1つ、課題が見つかったと思う。駅伝は大きなブレーキが1つもないことが理想で、いかにアクシデントやブレーキを少なくするかに懸かっている。鎧坂が流れを変えるのではなく、鎧坂を生かすチームにならなくてはいけない。そのためには鎧坂より前の人が良い位置で来なければいけない。調子が悪ければ悪いなりにいかにしてまとめられるか。100%ではなく、70%最低限を出して欲しい」。菊地「緊張していたつもりは無かった。でも周りから緊張していたと見られているなら緊張があったんだと思う。レース前は集団の中にいてペースをあげていくつもりだった。しかし終始自分の走りができていなかった。言い訳はしたくないが、緊張やプレッシャーがあったんだと思う。それでも先輩たちはその中で走ってきたので…。今回はチームの核として臨む難しさを感じた。主要大会では期待に応えられていないので、しっかり今回の結果を受け止めたい。メンタル面が自分は弱い。どんな状況でも力を出せる強さが自分にはまだ足りないが、全日本ではどの区間でも最高の役割を果たしたい」。松本「ロードに慣れていこうという気持ちで臨んだ。久しぶりの駅伝は楽しかった。前に3人くらいいたので目標にして、詰めていければ、と思っていた。個人結果は思った以上に良かった。昨年より総合の力は落ちたが、その結果個人の意識は上がっている」。鎧坂「もらった位置が悪く、流れも悪かったので1つでも順位を上げようと思った。はじめの1キロは抑えめに走り、少しずつペースを上げようとしたが、上手く上げられず、後半ペースが落ちてしまった。でも見える選手はきちんととらえられたし、それぞれが1人で追いかける大会できちんと追いかけられた。ただ、もう少し詰めてあげれれば後の選手が楽だったかなとは思う。今回は苦しくても粘りのレースができた。伊勢では今回の反省を生かしたい」。大江「序盤はいい感じで入れたが、中盤からの伸びを欠いてしまった。箱根以来の駅伝で想像以上に緊張したけど、初めての出雲で思い切って走ろうと思った。襷をもらった時は無心で、とにかく前を追いかけようと思った。力は出し切れたと思うが、後半伸びなかったのが悔しい。5区の北に6位集団が見える位置で渡したかった。日体大記録会のあたりから調子が良くなり、良い流れで出雲に臨めた。鎧坂さんから良い流れでくると思ったので、それをさらに加速させるような走りをしたいと考えていた。4区は責任のある区間なのでしっかり走ろうと思った」。北「自分の走りにはまだ満足していない。みんなで喜んでいる場面を想像しながら走っていた。駅伝は好き。大学に入って初めての駅伝だったが、あまり良い記録ではない。切り替えて次に備えたい。全日本・箱根では最低でもシード権獲得が目標。チームとして頑張りたい」。小林(優)主将「6区を任せてもらったが、期待に応えることができず、とても悔しい。昨年度は三大駅伝すべてに出場したいと思っていたが、怪我で出場できなかった。1年越しの想いが実現するということで、気持ちが入っていたことが、逆に裏目に出てしまった。前半は後ろから追われていたので、抜かれないように早めに離しておこうと思ったが、後半でバテてしまった。持ちタイムからすれば、8位よりもう少しいけたはずだという考えがあるかもしれないが、自分や菊地が悔しい思いをしたのも今の実力である。しかし、去年とは違い、1区で出遅れたものの、徐々に順位を上げることができて、チームとしては良かった。(個人としては)任された区間を責任を持って、信頼に応えられるような走りをしたい。(チームとしては)その時に持っている力を出し切りたい。そうすれば結果は自ずとついてくるはずだ」。READ MORE -
「1部の大学」の力見せられず……2回戦敗退/全日本学生選手権
バドミントン悲願の1部昇格を果たして喜ぶ間もなく、全日本インカレが始まった。「1部の大学だという気持ちを持ってやる」(田渕・文3)と高い意識を持って挑んだ初日の団体戦であったが、まさかの2回戦敗退という結果に終わってしまった。 1回戦、九州共立大との対戦でストレート勝ちし、次の試合へ弾みをつけた明大。続く2回戦の相手は金沢学院大だ。 第1シングルスの末松(政経2)は得意の速攻を見せ、危なげなくこのゲームを奪取。しかし、第2シングルスの田渕がフルセットにもつれこむ苦戦を強いられる。第3セット目も5-10と相手にリードを許していたが、「絶対勝つって気持ちが自分を動かした」(田渕)と怒とうの追い上げを見せ、このゲームを勝利した。 チームカウント2-0と3回戦進出にリーチをかけた明大だったが、第1ダブルスの成田主将(法4)・小野寺(法3)ペアが試合終盤、ミスを連発し1-2で敗れてしまう。続く第2ダブルスの岩見(商3)・中木(商1)ペアも悪い流れを断ち切りたかったが、ストレート負け。チームカウント2-2で、最終シングルスの橋本(政経2)が決着をつけることとなった。 しかし、その橋本もミスショットが目立ったり、相手の攻撃に対応しきれなかったりと終始自分のペースがつかめない。試合中盤、相手のミスから徐々に調子を上げるが、追い上げむなしく敗戦を喫してしまった。結果として男子団体は、2回戦敗戦と、あっけない幕切れとなった。 早すぎるインカレ団体戦の終わりに、成田主将は「負けたのは自分のせい。試合をしてて(自分に)イライラした」と唇をかんだ。4年生は、これで引退。下級生にとっても「4年生のために勝ちたかった」(田渕)と後味の悪い終わり方になってしまった。 しかし、いつまでも敗戦ムードを引きずってはいられない。「これじゃ1部で勝てないことが分かった。春までにどれだけレベルアップできるかが大事」(田渕)と、この負けから見えたこともあるようだ。新体制を担う3年生を中心に課題を克服し、次こそ「1部の大学」らしい戦いを見せてほしい。READ MORE -
格下相手にまさかの5失点/関東大学1部リーグ戦
サッカー「最近元気がないからしっかり叩きにいく」(神川監督)と強気な姿勢で挑んだ順大戦。しかし明大は開始からペースを握りながらも決定力に悩まされた結果、格下相手に大量失点。予想外の結末となった。 まさかの5失点。4月にリーグ戦が始まって以来、今まで1試合につき失点を1点までに抑えてきた本学が、である。結果だけ見るとワンサイドゲームだが、それでもペースは開始から明大だった。少しでもスキがあれば積極的にシュートを放つ。12分、左サイドから星野(政経4)が上げたセンタリングに山村(政経2)が飛び込むも、相手GKが正面ではじく。そしてそのこぼれ球に久保(法4)、田中(恵・営3)と相次いでゴールを狙うもGKの体をいっぱいに使ったセーブに阻まれた。明治のオフェンスが長く続く中、守備に追われながらも攻撃の糸口を探していた順大。26分、明大DF陣のわずかなスキを岡崎(順大)は見逃さなかった。先制点は順大へ。この得点を皮切りに流れが徐々に傾いていく。そして38分、相手FKからのこぼれ球を決められ、2点目を献上してしまう。前半だけで本学は9本のシュートを放つが、得点できず選手が頭を抱えこむ場面が目立った。 ここでつまずきたくない明大。しかし後半7分、相手のCKから1度GK高木がクリアしたボールをうまく拾われ、順大に3点目を許す。以前から課題であったセットプレーでまたも失点してしまった。やられてばかりはいられない、と反撃の機会をうかがう本学。12分、山村が1人で相手をかわしながらドリブルで前線につめる。左足で放ったシュートはようやくゴールに収まり得点となるが、笑顔は見られなかった。その後も果敢に敵陣に迫るが、終盤に差し掛かるころまたもセットプレーからの失点、そして守備の乱れからのオウンゴールで1-5。完全に集中力が切れたようだった。試合終了間際に山村がこの日2点目のゴールを挙げるが、反撃はそこまで。試合終了のホイッスルが鳴り響く。まさかの展開で敗北を喫した明大イレブンは悔しい、というより呆気にとられたようにぼうぜんとしていた。 これまで相手にリードを許した状況で勝利のない明大。だが苦戦を強いられ敗れたこれまでの2試合と違って、全く相手にかなわなかったわけではない。むしろ相手の12本を上回る16本のシュートを放ち、ペースは握れていたはずだ。それでも勝ったのは少ないチャンスを大事にし、確実にゴールを重ねた順大。決定力の高さの違いが勝敗を分けたのだろう。目先に迫った「優勝」に気をとられ、足元が見えていなかったのか。敵にやられた、と言うよりも自滅に近いかたちになってしまった。だが監督は「時にはこういうゲームもある」(神川監督)と悲観的にならず、敗戦を前向きにとらえていた。また現在2位につけている駒大、国士大が敗れたため、次節で明大が勝利すると早くもリーグ戦優勝が決定する。この負けを気にしてはいられない。歓喜の瞬間はすぐそこまで来ているのだ。☆試合後のコメント☆・神川監督「なぜか1年に1回こういう試合がある。相手が打つシュートばかりが入って、うちのがなかなか入らない。でも立ち上がりはペースをつかんでいた。後半だって五分五分くらい。けどそれが逆に落とし穴だったのかもしれない。気持ちが緩んだのだと思う。山田主将(政経4)、小林(裕・政経4)、丸山(法3)の(ケガで)欠場の影響は少なからずある。(以前からの課題であるセットプレーでの失点があったが)選手の学習能力が低い。今さら課題とかではなくこういう日もあるんだというぐらいの気持ちで。今回のことを忘れて次に向けて切り替えられるように。引きずりたくない。次(次節の相手筑波大に)勝てば優勝なので、集中して試合に臨みたい」。写真つきの試合の様子はこちら!!マネジャー日記よりREAD MORE -
インカレ直前特集 いざ、日本一をかけた戦いへ!
ウエイトリフティング―――もうすぐインカレですが、今の心境を教えてください。(古庄)4年間の集大成なので、この結果が自分たちの残せるものだと思ってます。悔いの残らないようにやりたいです。昨年の記録は超えたいです。みんなの調子は悪いですね。4年生が少ないので、今年が最後というよりか来年を見据えてという感じです。(加藤)昨年よりいい成績で終わりたいです。(遠藤)2部落ちしないように……(笑)。みんなで笑って終わりたいです!(千原)調子悪いですけど、軽量級ががんばれば重量級もがんばるんで(笑)。(武市)インカレの雰囲気は出てない。―――少し早いですが、この1年はどんな1年でしたか?(古庄)最上級生になってまとめる大変さがわかった年になりました。でも、4年間の中で一番充実してる年でした。(加藤)前半は調子よかったけど、最近は本調子じゃなくなってきてます。とりあえず、インカレが終わったら一息つきたいです。(遠藤)記録的には一番飛躍できた年になりました。でも、まだまだ途中です。(千原)試合では記録を残してるけど、納得できない年になりました。調子がいいとケガしてました。(武市)8月の半ばまで調子悪かったけど、夏合宿からだんだん調子が上がってきました。(吾郷)前期で一気に記録を更新しました。合宿でも調子はよかったです。それ以降は調子が下がってます。(三原)大学入ったばかりのときにケガをしていて、2ヶ月リハビリしてました。合宿ではインカレに向けて増量して、調子いいのでこのまま持っていきたいです。(高原)入学してから調子よかったのに、悪くなる一方です。今は試行錯誤してます。でも上がってこない……(笑)―――インカレに向けて意気込みをお願いします。(古庄)とりあえず表彰台!(加藤)2連覇目指してがんばります。(遠藤)三原を倒して表彰台に乗る!(千原)ケガを直して自分の調子を戻します。点数取りにくい階級だけど、ジャークで165kg!4位以内には入りたいです。(武市)さくっとトータル優勝して、千原が爆弾スタートできるように(笑)。表彰台の上でおもしろいことするのが楽しみ(笑)。(吾郷)スナッチもジャークもベスト記録狙っていきたいです。入賞したい!(三原)遠藤さん倒してインカレ出場します!インカレは1年目だからわからないけど、点が取れたらいいです。(高原)全国制覇!やるしかない!自分のやることやったら点数取れると思うのでしっかりがんばります。寮の当番も今は他の1年生にやってもらってるんで、インカレで点取って返していきたいです。 愉快で楽しい選手がそろっているだけはあり、終始笑いの絶えない取材となった。今年は唯一の4年生としてチームを引っ張る古庄や世界大会出場経験を持つ武市、2連覇を目指す加藤、「ポイントゲッター」とチームの期待を背負う吾郷など強力なメンバーに加え、インターハイ優勝経験を持つ高原や先日の新人戦において自己新記録で優勝を果たした三原などルーキー達の活躍にも期待が懸かる。 今年最後の大会にして最大の大会。日本一をかけた戦いが今、始まる。◆古庄 佑基 こしょうゆうき 政経4 杵築高出 166cm・60kg◆谷中 洋登 たになかひろと 政経2 須磨友が丘高出 163cm・59kg◆武市 航 たけいちわたる 農3 大産大附高出 169cm・65kg◆加藤 晴希 かとうはるき 政経3 柴田高出 171cm・70kg◆吾郷 英之 あごうひでゆき 農2 出雲農林高出 166cm・68kg◆千原 信二 ちはらしんじ 政経3 八代農高出 163cm・85kg◆高原 康幸 たかはらやすゆき 政経1 天草高天草西校出 162cm・78kg◆遠藤 圭輔 えんどうけいすけ 政経3 宮城農高出 170cm・93kg◆三原 真吾 みはらしんご 政経1 淡路高出 165cm・91kgREAD MORE -
0-4で敗れるも、充実した表情で最終戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦
準硬式野球0-4で敗れるも、充実した表情で最終戦を終える/東京六大学秋季リーグ戦 一戦目は接戦の末勝利、二戦目は接戦の末敗退と、8月の全日本選手権準優勝校・法大に一歩も引けを取らない本学。昨日の時点で今季の順位は本学が5位、法大が優勝とすでに決まっていたものの、この三戦目が今季、そして4年生にとっての最後の試合となる。 とうとう迎えた最終戦。本学は2回に走者二、三塁から左中間タイムリー二塁打を放たれると、早々に2点を先制される。この2点をすぐにでも取り返したい本学だが、出塁はするものの、決めのあと1本が決まらない。 点を取り返せないまま試合は6回に突入。二死から相手打者に右安打を放たれると、続く打者を野手の失策によって出塁。走者を二、三塁とし、そこから相手の適時打で1点の追加点を奪われてしまった。7回にもさらに1点の追加点を奪われ、0-4に。 8回に本学は船木(農1)が一死から三塁打を放ち、続く長谷部が死球で出塁。小町の打席で長谷部が盗塁を図り走者二、三塁となるが小林(法3)が倒れ、これもあと一歩のところで点にはつながらなかった。そして9回、一死から佐伯が安打で出塁し、代走を松下(商3)に立てるも飛球で飛び出してしまった松下が憤死となり、試合終了。 結果は0-4の完敗。しかし、「楽しんで試合することができた」(古城主将)と4年生も、そして選手たちも充実した表情で最後の試合を終えた。 思えば、今季は苦しい戦いばかりだった。春季リーグ戦で2位、清瀬杯でベスト4と好成績を残した前期から、「悪いところばかりが出てしまった」(古城主将)今季。 しかし、こうして苦しんだ今季は決して無駄ではない。「春・夏と秋、いい面も悪い面も両方、下が経験をすることができた」(古城主将)と、下に経験を積ませることができたことは大きな財産となったはずだ。昨年の主力が4年生で占められていたため、ほとんど試合経験のなかった選手たちが積んだ今年の経験はきっと来年に花開く。 今から来年の明大準硬式野球部から目が離せない。READ MORE -
12回の延長の末、法大に敗れる/東京六大学秋季リーグ戦
準硬式野球12回の延長の末、法大に敗れる/東京六大学秋季リーグ戦 暖かい日が射した一戦目とはうって変わり、厳しい寒さので中行われた二戦目。二勝を挙げて今季を締めたい本学だったが、結果は12回の延長の末6-7で敗戦。惜しくも二勝を挙げることは叶わなかった。 2回表、本学は一死から死球で走者を出塁させると、続く打者に本塁打を浴び、早々に2点を先制されてしまう。さらに3回表に相手打者に初球から二塁打を放たれると、流れは一気に法大へ。連打でつなぐ相手に、暴投など自らのミスも重なり、この回だけで4点と序盤から0―6で大きくリードされてしまう。 しかし、試合中盤から調子が上がってきた岡田(淳・営3)が持ち直し、安打を打たれても低めのスライダーで決めの一本をしっかりと抑え、堅い守備で追加点を防ぐ。そのまま試合は膠着した。 そして試合は8回裏へ突入。「明治本来の力が出せていた」(古城主将)と、本学が怒とうの追撃を見せる。一死で長谷部が中安打を放ち、続く小町(政経2)の左安打でチャンスメークすると、小林(法3)のタイムリー二塁打でようやく2点を献上。そこから伊藤(営1)と佐伯(商2)の連打で追加点を獲得し、3―6と追い上げた。9回裏も打線が猛攻した本学は同点まで食らい付き、試合は延長戦へもつれ込んだ。 延長戦はお互い一歩も譲らない攻防だった。しかし12回。勝利の女神は法大に微笑んだ。本学は本塁打浴び、試合は終了。あと一歩のところで勝利に届かず、最終戦は明日に持ち越しとなった。 「6-0から1つになって同点に追いつけたのは大きかった。負けてしまったがいい雰囲気で戦えている」(古城主将)――勝っても負けても明日が最後。苦しい戦いが続いた今季だが、最後は満足のいくかたちで終えてほしい。READ MORE -
早大に完敗/関東大学リーグ戦
アイスホッケー完敗だ。スコアは3点差であったが、それ以上のものがのしかかっていた。早大との第1回戦。本学は得点のほとんどチャンスを掴めず、敗退。多くの課題が残る試合となった。 先制は早大であった。互いに良い動きはなく、こう着した状態での先制。「ここでうちが先制していれば別の展開があったかもしれない」と藤井監督は振り返る。その3分後には2点目を献上。序盤に2失点はこれまでの戦績を見て考えても、かなり苦しい展開だ。2点ビハインドからの第2ピリオドは大荒れの展開に。二度のミスコンダクト(10分退場)を早大が出してしまう。ここでパワープレイのチャンスが訪れるも無得点。今シーズン通して、本学はパワープレイではあまり得点を決めれていない。チャンスをものにできず、時間が過ぎていく。第3ピリオドの時点で4対0。完封負けの危機すらあった。しかし第3ピリオド終了3分前に上野が(政経1)がゴール。ゲームは4対1で終了した。 「とにかくFWが何もしていない。ただ立ったまま時間が過ぎていくだけ」と試合後、藤井監督から辛辣な言葉が出てきた。FWのリーグ戦通しての得点力不足は深刻だ。今シーズンの4点以上の試合は日大戦だけである。前半戦DFの主力が抜けていたときから、「DFよりもむしろFWに問題がある」(監物コーチ)とかなり前から問題は顕在化していた。「やることが分かっているのに出来ていない。そこが問題」(藤井監督)と原因は技術云々より、もっと根底に潜んでいるようだ。「気持ち一つで変われるチーム」(長岡部門主将・法4)。その言葉通り、今まで春の関東大学選手権や今期の東洋大戦など追い詰められた状況で選手は素晴らしいプレーを見せてきた。まだ変われるはずだ。東洋大・早大に絶望的な差はない。「最後には『やっぱり明治は強い』って言わせたい」(土屋・営4)―その言葉を私は信じたい。「だって、明治ですから!」と答えられるように。READ MORE -
個人戦でも成績残せず、今後の明治に不安/全日本大学総合選手権
卓球昨年は、シングルスでベスト16に7人、ダブルスでベスト8に4組が残るという好成績を残した全日本学生選手権。今年は、松渕・根田組がダブルスで準優勝を果たしたものの、シングルスでは松渕のベスト16が最高と、団体戦に続き個人戦でも今後に不安を残す結果となった。 【ダブルス】 ダブルスは、昨年のこの大会で3位に入った松渕・根田組が準優勝を果たした。中大の瀬山・松生組との決勝。関東学生優勝ペアを相手に、第1セットを奪ったが第2、3セットはともに10-12で競り負け、勢いを失った。第4セットも落とし1-3で敗戦。優勝にあと一歩届かなかった。エース水谷(隼・政経3)・甲斐(営3)組や池田主将・軽部組など実績豊富なペアがいるため団体戦での出場機会のなかったダブルスだが、昨年の全日本選手権ベスト8などその実力は証明済み。今回の準優勝で再び存在感をアピールした。それでもまだ満足はしていない。「2位はうれしいがチャンスがあっただけに悔しい」(根田)。息の合ったプレーで1月に行われる全日本選手権でも上位進出を狙う。 【シングルス】 ダブルスでも活躍した松渕がシングルスでも本学でただ一人ランク入りを果たした。ランク入りを懸けた手塚(日体大)との4回戦。「手塚は全日本で負けた相手なので意識して練習してきた。サーブが上手いので(手塚と同じ)右利きの選手のサーブをとってレシーブ力をつけた」。その言葉通り第1セットは11-1と相手を圧倒。その後は互いにセットを取り合うシーソーゲームとなったが、それでも集中力は途切れなかった。ともに接戦となった第5、6セットを連取し試合を決めた。 翌日行われた5回戦の相手は近大の濱川。水谷(隼)に勝利したこともある実力者だ。「思い切ってできた。サーブ、レシーブから勝負して良い形で取れた」と第1セットを11-9で制したが、「第2セットから相手がサーブを変えてきて、サーブに苦しんだ。結局レシーブからの展開で全部取られた」とその後は立て続けに4セットを奪われた。4-1で敗退し、ベスト16止まり。しかし、今回ランク入りを果たしたことで11月に横浜で行われる全日本学生選抜選手権への出場権を獲得した。留学生も出場するためハイレベルな戦いが予想されるが、持ち味の「先手を取っていく卓球」で1つでも多く勝ち進んでほしい。「今回の収穫は松渕が頑張っていたこと。持てる力はすべて出したと思う」(高山監督)。今大会シングルス、ダブルスでともに明大勢最高の成績を収めた松渕。来年度に向けレギュラー争いが本格化するチームの中で、存在感を増しつつある。☆試合後のコメント☆高山監督「今回を振り返ると、今年を象徴する大会になった。団体戦すべてが2位で、その流れで個人戦でも力を発揮できなかった。昨年はあまりにもたくさんランク入りし過ぎて、選手も過信していた部分があると思う。こんなに惨敗すると、来年のレギュラーを選びやすい。レギュラーを白紙にして、競争させて来年は選ぶ。次の日本リーグから争いが始まる。3年生以下なので経験を積ませることが目的だけど、勝ちにこだわって臨みたい」松渕「ダブルスの決勝は勝てた試合。内容でも勝っていた。でも、競ったところ、勝負どころでミスが出た。あと一本のところで勝利を逃した。シングルスはサーブ、レシーブの課題などをはっきりと再確認できた。(出場を決めた11月の全日本学生選抜選手権について)初めて出るし留学生とも当たるけれど、どんな相手でも自分のプレーをしっかりやりたい。それで勝てれば良いし、自分を試す機会だと思っている」根田「(決勝で対戦した中大の瀬山・松生組は)関東学生優勝ペアだし、自分たちが格下だと思ってチャレンジする気持ちでやった。ダブルスは二人の息が合っていないとダメなので普段から話し合いながら練習してきた。試合中も二人でたくさん相談して決められた。」READ MORE