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抽選で上位進出逃す/東日本大学セブンズ選手権
ラグビー断続的な雨と視界不良という悪条件の中行われた7人制の今大会。本学は主力選手を中心に臨んだものの、上位には進めなかった。 1回戦の相手は道都大。格下の相手に1トライこそ奪われたものの、星野(政経4)や日永田(商4)など主力BKの活躍で攻守ともに圧倒しCHAMPIONSHIPトーナメントに進んだ。 CHAMPIONSHIP1回戦の相手は早稲田。本学にとって最大のライバルであろう早稲田には絶対に負けるわけにはいかない。予想通り、この試合は息もつかせぬ接戦となった。本学が前半に先制するものの、早稲田の粘り強い攻めに後半勝ち越しを許す。しかしロスタイム、土壇場で同点トライを奪い、試合自体は引き分けでノーサイドを迎えた。試合終了後、勝敗を大会規定に基づき抽選で早稲田が2回戦に進み、本学は決勝トーナメント1回戦で敗退となった。 宿敵早稲田と互角の戦いを演じたようにみえるが、本学は主力中心、一方で早大は五郎丸や豊田などの主力を温存した控え中心の選手構成であった。今大会と同様にBKだけで先月行われたYC&ACセブンズの時と同じく、結果よりも試合内容にも不安の残ることとなったのは確かであろう。持ち前の重量FWに加えて、BKの強化にも重点を置き、全員ラグビーを目指す今年の本学。8季ぶりの対抗戦での早稲田撃破、そして11季ぶりの大学選手権制覇には、このBK陣のさらなる強化がカギであることは間違いない。明治ラグビー復活へ、これからどんなラグビーを見せてくれるのか、彼らの成長に期待したい。READ MORE -
中澤の8位が最高・課題多し/日本陸上競技選手権
競走神戸で行なわれた全日本選手権。中澤が8位に食い込むも他が振るわず、課題の残る大会となった。READ MORE -
やってきたことができた同大戦/オープン戦
ラグビー70回目となった同志社との定期戦。前半明治は開始早々SH金澤(情コミ2)が先制のトライを決めるが、すぐに追いつかれ同点とされる。しかし、明治はゴール前ラックからBKに展開しトライを奪うと試合は明治ペースで進む。前半終了間際には、5mスクラムからスクラムトライを奪いFWの力を見せ付けた。 後半もスクラムや、ラインアウトからトライを奪った。FWベースでBKが機能した攻撃も見られ、課題となっていたディフェンス面ではタックルがまだ甘い部分もあり、同志社BK陣に隙をつかれトライを奪われる場面もあった。 「練習でやってきたことができた」(川俣・政経4)。5月下旬には関東学院、早稲田との試合が控えているためより精度を上げたプレーに期待したい。~試合後のコメント~黒崎コーチ「久しぶりのAチームの試合だったが、やろうとしたことができつつある。もっと、個人の力を出していってほしい」。上野主将(法4)「1対1での対応ができていたし、FWとBKからも得点があげられるようになった。ディフェンス面も良くなってきた。BK陣のポジションのコンバートも思考中」。川俣(政経4)「やってきたことはできた。相手にも当たられても倒れないようになってきた。これからもっとレベルを上げて、関東学院や早稲田に負けないぐらいになる」。梅原(農4)「FWだけでなくてBKからも得点が取れるようになってきた。練習でやったことが試合でもできた。」READ MORE -
課題が残った帝京戦/オープン戦
ラグビー例年対抗戦では熱戦を繰り広げる両校とあって、大勢の観客を集めた対帝京戦。試合は、立ち上がりから帝京ペース。前半5分、早々と帝京に先制トライを許す。流れをつかんだ帝京はスピードある展開で続けざまにトライを奪取。帝京の勢いを止めるべく15分、星野(政経4)が俊足を生かしてトライを決める。反撃なるかと思いきや、試合の主導権を握った帝京を止めることはできず連続してトライを奪われてしまう。その後も明治は終始自陣でのプレーを強いられ、帝京が圧倒的点差をつけ、前半は終了。 前半の大量失点を取り戻すべく、後半23分、30分と2本立て続けにトライを決め、スコアは19-43に。しかし終盤でスピードの勝る帝京の反撃に遭い、2度の大きな得点チャンスを逃す。結局2トライを取り返され、19-57でノーサイドとなった。 「受身になっていた」(上野主将・法4)。昨年完封勝利を果たした帝京に対し、明らかに気持ちの面で負けていた。トライ寸前で相手のタックルでタッチに出され、また絶好の得点チャンスで反則を取られるなど要所要所でミスが続発。またスピードの面で帝京に完敗していた上、明治の最大の持ち味であるスクラムまでもが負けてしまっていた。しかし「今日は調整不足だった。選手は今疲れがたまっている」(藤田ヘッドコーチ)。加えて主力が出ていなかったこともあり、成長はまだまだ期待できる。多くの課題を残した苦い敗戦は、さらに明大ラグビーを「前へ」進化させることとなるだろう。~試合後のコメント集~藤田ヘッドコーチ「帝京に気持ちの、面で負けていた。相手は秋シーズンの戦い方をしていた。でも今回の敗戦で悲観はしていない」。黒崎コーチ「FWの役割が機能していなかった。先ばかり見ていて基本がなってなかった。秋でなくて良かった」。HO上野主将「気持ちが前半入りきってなかった。アップからおかしかった。今、新しいことに色々挑戦しているので、それに気がいって前にいけなかった」。READ MORE -
帝京大に完敗、ジュニア戦初黒星/関東大学ジュニア選手権
ラグビー13日の対抗戦・対帝京大という第1の山場を勝利で飾り、その余韻冷めぬまま迎えた帝京ジュニア戦。勢いそのままにジュニアチームも連勝すると思いきや、まさかの敗北を喫した。 どんよりと曇った天候の中、始まった帝京大戦。前半5分、明治のお得意のモールから密集を抜け出し早々と先制トライ。コンバージョンキックもきっちりと決め、このまま明治リードで試合は展開するように思われた。しかし、チャンスをつかみつつも相手にターンオーバーされ、帝京に立て続けにトライを決められてしまい、帝京大が主導権を握ったまま前半は終了。 前半の嫌なムードを一掃しようとすべく、後半の立ち上がりにドライビングモールでゲイン、そこからトライを決める。ここから明治の反撃が始まった。前半帝京の思うままにトライを決められていた欝憤(うっぷん)を晴らすかのように、続けて田原(政経3)も点を入れる。キックも成功させ、21-24と帝京に3点差まで詰め寄った。だがその直後に帝京大に独走トライを許し、まるで前半の再現かのように立て続けにトライを許してしまう。点差が再び開いてしまったまま、ノーサイドとなった。 今回の試合は、ラインを突破される場面が多くみられた。ラインアウトもマイボールから相手に奪われるといったセットプレーのミスが目立ち、課題が浮き彫りになった試合だった。しかし、13日の帝京大戦でもリザーブに入っていた田村(文1)がコンバージョンキックを外さずに全てきっちり決めるなど杉本(博・商1)と共に1年生の活躍も多く見られた。 選手たちには少し過信があったのだろうか。「(9月30日の)早稲田ジュニア戦に勝利して、油断してしまったのかもしれない。ここで負けたので気持ちを切り替える。次は勝ちたい」(土井・政経3)と選手たちは次の試合を見据えている。今回の敗北で味わった悔しさを次の慶応ジュニア戦でぶつけてくれるだろう。~試合後のコメント~藤田ヘッドコーチ「Aチームと比べてFWの威圧感が足りず、セットから崩せなかったのが大きな敗因。もっとFWにこだわっていけば良かった。タックルも相手のプレーを止められなければ決まってないのと一緒。まだまだプレッシャーをかけられている印象があった。欠点が見えたのが唯一の収穫と言うしかない」。黒崎FWコーチ「Jr.のチームはスクラムが押せてなかった。チームプレーの練習はしているが、個人ではまだまだ。もっと個々が自覚をして主体的に練習しなければいけない。これからFWは上げていく」。PR土井「調子は悪くなかった。早稲田に勝てたから、気持ちが少し抜けてしまった。相手のFW陣は押されてもいないが、重かった。敗因はミスが多かったことと、「前へ」いけなかったこと」。NO.8杉本(博)「前回、早稲田ジュニアに勝ったことでおごりが出たのだと思う。謙虚さを忘れたらいけないと思った」。Cチームに出場したFL成田(政経3)「FWの寄りが甘く、実践の少なさから体力面や組織としての集中力が足りなかった。スクラムで押せなかったのが敗因で、少し油断みたいなものもあったのかもしれない。(個人としては)次の動きへの動き出しとピックアンドゴーが目標だった。今日の敗戦で気持ちが引き締まった」。READ MORE -
接点で圧倒し関東に勝利 /オープン戦
ラグビー試合後スタンドにあいさつに向かった選手に、観客から温かい拍手が贈られた。そして、この日甲府に訪れた幸せな明治ファンは目の当たりにした。「明治がカントーに勝った日」を。 布石は2週間前にあった。「明治のFWコーチとして屈辱的な日だった」と黒崎コーチが敗戦の辞を述べた5・13の帝京大戦。この試合をきっかけにチームは大きく変化。徹底的なスクラム練習、寮内での生活態度を向上させた。4年生を中心にしたしっかりとまとまった明治は、春のオープン戦の大きな分岐点・関東学院に、勝つための練習を繰り返した。 「気持ちで絶対負けない」(上野主将)。昨年の大学日本一を経験した関東学院のFWに対峙した明治。藤田HCが掲げた「圧倒・結束」をテーマに、文字通り明治は関東学院FWを接点で圧倒した。 キックオフ直後、いつものように不安定な滑り出し。ペナルティーとミスで、自陣の深くまで攻め込まれた明治。だが、この日はディフェンスの動きが冴え渡る。集中力を切らさずにプレッシャーをかけ続けた。気持ちのこもった激しいディフェンスで、ピンチを脱した明治。その後は、関東学院陣内で常にゲームを進める。前半13分、関東学院陣内のラックからテンポの良いHBの球を出し星野(政経4)が左隅にトライ。 春から就任した山口BKコーチのイズムの浸透か、このトライが象徴するようにアタック・ディフェンスともにBKの動きが冴えていた。 変わり始めたBKに、FWも黙ってはいない。圧巻は23分のトライ。関東学院陣内の22m、LO杉本・晃(政経3)が作ったラック。関東学院FWの激しいプレッシャーに一度は、関東側にボールが出た。だが、FWでプレッシャーをかけ続け、再度ターンオーバー。川俣(政経4)がトライライン左隅にねじ込んだ。続けざまに29分、ラインアウトのサインプレーから、山本(政経3)がトライ。関東学院陣に相手を釘付けにし、チャンスを与えなかった明治。前半は、無失点で折り返す。 後半開始早々、関東学院が奮起。意気を吹き返したFWを中心に、明治へ襲いかかる。後半10分、ペナルティーから左へ展開され、トライを決められる。その後は、持ち直し再三相手陣内へ攻め込むが、ペナルティーが続き泣く泣くチャンスを無駄にする機会が目立った明治。それでも、黙って仕事をするFWに対して、BKが応える。後半28分、相手陣内のラックから展開し、FB松本(法3)がトライ。その後は、厳しい時間滞が続くも、BKを中心に再三のピンチを耐えてノーサイド。終わってみれば、24-12。97年度大学選手権決勝負けて以来苦手としていた関東学院に明治がついに勝利した。 試合を分けたのは、やはり接点の激しさだろう。ラックでのターンノーバーの回数も多く、明治ペースで試合を運べた。さらに、ディフェンスの意識の向上。前線で体を張りFWにBKも献身的なタックルを行い続けた。相手プレーを封じたディフェンスは素晴らしいものがあった。だが、この日何よりも違ったのは、選手の気迫。試合中、一度も気持ちが切れた時間帯は無かった。今後の分岐点をなる、関東学院戦でのこの集中力で勝ち得た勝利は、今後の好材料となるだろう。ただ、もろ手を挙げて喜ぶこともできない。後半開始直後のセットプレー、FWの集散、ペナルティーの多さ、BKのアタックなど藤田HCが「完成度60パーセント」というようにまだまだ発展途上段階。この勝利を自信にするのか、はたまた過信で終わるのか。次週は早稲田戦、対抗戦最大のライバルにどんな試合をするのか。春先の明治からまだまだ目が離せない。READ MORE -
目指すは1部残留/関東学生対校選手権
競走競歩ブロックでは、昨年本学で唯一入賞を果たし、1部残留に大きく貢献した松尾(商3)が、今年も同じ1万mWに出場する。昨年は5位という結果だったが、今年はそれを上回る活躍に期待したい。 短距離ブロックでは、先月の東京六大学対校戦で2m05を記録し、4年目にして初の関東インカレ出場を果たした岡田(商4)にも注目だ。 長距離ブロックでは、ハーフマラソンにエントリーされている中村(文3)の走りに注目だ。先月行なわれた日体大記録会1万mでは29分32秒21の自己ベストをマーク。ハーフマラソンでのポイント獲得に望みをつなぐ。 「明治の1部残留を懸けて全力を尽くすだけです」(安田・情コミ2)。<会場へのアクセス>国立競技場・ 最寄り駅都営大江戸線『国立競技場駅』より徒歩約2分JR総武線『千駄ヶ谷駅』より徒歩約6分『信濃町駅』より徒歩約9分東京メトロ銀座線『外苑前駅』より徒歩14分READ MORE -
東野、初の表彰台でポイント奪取/関東インカレ
競走関東インカレ1部校の明治。今年も短距離、長距離、競歩の3部門力を合わせて1部残留を目指す。 初日、5000m決勝では松本(昂)は序盤トップに立ち集団を引っ張るも、終盤ペースが落ち27位。また、800m、4×100mRでは予選の壁を越えられず、初日、ポイント獲得はならなかった。 しかし、迎えた2日目、ハーフマラソンで東野が大健闘した。スタートから安定した走りで好位置をキープ。終盤、激しく2位を争う集団から抜け出した東野はラスト1周で他の選手を振りきり、そのままゴールした。結果、メクボ・モグス(山梨学大)に次ぐ2位。日本人としては1位という輝かしい成績を飾り、自身初の表彰台に上った。 さらに、走高跳では関東インカレで過去2回の入賞経験のある岡田が8位入賞と健闘した。「少しでも貢献しようと思った。自分の代で(2部へ)落とすことはできないから」(岡田)、と気持ちを込めたジャンプで2m00をクリア。目標の2m10には届かなかったものの、最上級生の意地を見せ0.33ポイントを獲得した。 2日目終了時点で、現在の明治の獲得ポイントは7.33。東野、岡田の両名の活躍で1部残留へ向け一歩前進した。 来週は、上位入賞に期待が懸かる1万m競歩、1万mがある。1部残留、そして上位入賞を目指す競走部の活躍に期待したい。READ MORE -
早稲田に善戦するも惜敗/オープン戦
ラグビー両校のOBや地元・福岡のラグビーファンなど総勢8500人もの観客が見守る中、行われた注目の「春の明早戦」。前日に早大上井草グラウンドで行われたBチーム明早戦では早稲田に快勝(43-10)した本学。勢いに乗ってAチームも宿敵を撃破したいところだったが、健闘むなしく惜敗を喫した。 どんよりと曇った空のもと、伝統の一戦の火蓋(ひぶた)は切って落とされた。藤田ヘッドコーチが試合前に「圧倒する」と豪語していた通り、序盤は安部(法2)の気迫あふれるタックルが決まるなど、接点での強さを示した。だが前半17分、早稲田の素早い展開からディフェンスラインを突破され、最後に奥田(政経3)があっさり振り切られ先制トライを献上してしまう。均衡を破られて集中力を失った明治は直後の19分にバックスラインのパス交換で連携ミスを犯し、簡単にターンオーバーを許してトライを奪われる。浮足出す明治をよそに自慢のBKが火を噴いた早稲田は22分、奥田がハイパント処理の目測を誤ったところを見逃さず、インターセプトされゴール中央に痛恨の3連続トライを決められる。ほんの5分の間に3トライ、3ゴールの計21点を失い、選手の表情はこの日の天気のように曇ってしまう。「BKのイージーミスが続いてうまく流れに乗れなかった」(井上・情コミ3)と振り返るように自分たちのミスから試合展開を崩してしまった。 だが、その後明治は息を吹き返すように目を覚ます。嫌な流れを断ち切ったのは安部だった。30分過ぎに相手の攻撃の芽を摘みとるような強烈な低いタックルが決まる。あまりの勢いに一瞬スタンドがざわめきたった。「あのタックルで『自分も負けてられない』と奮い立った」(山口・政経2)。安部のひとつのプレーがチームの流れを大きく変えた。すると前半終了間際の36分、早稲田ゴール前のラックから左サイドに展開し大きく外に開いていた武田にボールが渡り、そのまま左隅のインゴールにダイビングトライ。何とか勝利への望みをつないで前半を折り返す。 前半は自陣でプレーすることが多かった明治だが、後半は打って変わって違うチームかのごとく、果敢に1対1の局面でも勝負を挑み、接点での強さを見せつける。セットプレーも安定し、ラインアウトからラックを形成して前進する得意の攻撃パターンに持ち込むなど、実力を発揮した。試合の主導権を握り始めた後半16分、マイボールラインアウトから展開し地元・九州出身の山口がゴール中央に渾身(こんしん)のトライを決める。FW、BKがうまくかみ合い、目指していたラグビーが形となって表れ始めた。トライ後の井上のゴールキックも成功し徐々に点差を詰めていく。勢いづいた明治は27分、連続的にラックを形成してつないだボールを最後に山口がトライをきっちり決め、17-21。21あった点差は4点差にまで縮まった。逆転へ向け、チームはひとつにまとまっていった。だが、激しくぶつかり合う肉弾戦は同時に選手のスタミナを大きく消費させることに。蓄積した肉体的疲労がピークに達した選手たちはブレイクダウン後のサポートが遅くなるなど、目に見えて動きが鈍くなる。 そんな中、試合を大きく左右するプレーが生まれた。34分、早い展開から相手の攻撃を止めようと、井上が反則覚悟の捨て身のタックル。これがハイタックルと判定され、シンビン(=10分間の一時退場)を命じられてしまう。試合展開をうまくコントロールしていた司令塔を大事な時間帯で欠いた明治は防戦一方に。反撃の瞬間を狙い、最後まで集中を切らさずに戦い抜いたものの、あと一歩及ばず、無念のホイッスルが鳴り響き、ノーサイド。健闘をたたえあう両校の選手たちだが、明治の選手は悔しさを隠しきれない様子だった。 「結集」と「圧倒」がこのゲームのテーマだった。自分たちがひとつに「結集」して、敵を「圧倒」することこそが今の明治の大きな目標。その点、後半にFWとBKの連携が取れた場面が見受けられたり、逆転に向けて気持ちがひとつになったりする姿はまさに「結集」できていた。さらに、「圧倒して勝つための理論を理解してきている選手が増えてきた」(藤田ヘッドコーチ)ように「圧倒」という点でも及第点を与えられる結果だったはずだ。「あとは気持ち、意識の問題」(上野主将・法4)だ。前半に共有しきれなかった試合のイメージ、勝つための気持ちを80分間通して持続させることができれば、真の強さが身に付くはずだ。次戦は新潟で行われる慶應戦。「今日からまたもっと上を目指していく」(星野・政経4)。強豪校相手に目指すべきラグビーが展開できた後半の戦いぶりは、確かな自信にもつながったはずだ。春に積み重ねた経験は必ずやシーズンに生きてくる。~試合後のコメント集~藤田ヘッドコーチ「よく頑張った。手応えを感じた。(ここ数試合を通して)徐々に自分たちのやりたい(オールラウンド)ラグビーが形になってきた。『圧倒』と『結集』ができてきているし、やろうとしているラグビーの理論が分かってきた選手が増えてきている。でもまだ勝負として甘さがある(=前半インターセプトされたことなど)。ハーフタイムには1対1でやったら勝てるんだから勝負しに行け、と指示を出した。後半は相手にチャレンジする気持ちを前面に出せていたから良かった。BKはまだ良い選手がいるし、昨日のBチームでも目立った選手がいたのでまだまだ変わる」。黒崎FWコーチ「後半になってやっと前に出るプレーができた。前半良くなかったのは、早稲田のプレーに対して個人がどういう動きで対処するのか、情報共有が足らなかったから。後半はうまく修正できた。春シーズン、確実にステップアップはしている。だから、今日の結果には悲観はしていない」。山口BKコーチ「勝つと思っていたのに残念。ミスで失点したことに関してはアンラッキーだったので気にしていない。やはり足りないのは戦術うんぬんより向かっていく気持ち。帝京戦から個々の力が増え、同志社戦と関東学院戦では『圧倒』できたが、今回は気持ちが相手より弱かったということ。後半立て直したのはBKリーダーの信頼のおける(この試合を欠場しコーチをしていた)日永田(商4)の指示のおかげで僕は何もしていない」。HO 上野主将「今日の課題はすべて意識の問題。セットプレーから取られたのも、そういうこと。要所要所の接点で勝つ意識をもっと持たないといけない」。LO 杉本(晃・政経3)「前半、キック処理の失敗をしたり簡単にインターセプトされたり自分たちのミスから試合の流れをつかめなかったのがもったいなかった。受けに回っていたので、後半はブレイクダウンで接点の激しいプレーを心がけた。関東学院戦での勝利からみんな自信をつけてきている」。FL 山本(政経3)「関東学院戦の時の方がFWもBKも良いプレーをしていた。スクラムが前半安定できずに苦労したけど、後半はなんとか修正できたと思う。今日は全体的に受けに回ってしまったから、やっぱりFWが前に出ないといけない」。SO 井上「前半はBKのイージーミスが多かったためにうまく試合の流れがつかめなかった。立ち上がりが特に悪かった。関東学院戦では集中力が試合開始直後からあったのに、今日は接点で自分たちが理想とするアタックをしていてもどことなく焦っていた。後半は相手を『圧倒』できていた。また、以前はFWとBKがバラバラだったが、試合を重ねるにつれてひとつになってきているので全体的にチームはレベルアップしていて、だいぶ良くなっている。もっと前に出られるようになるとさらに良くなる。(自身のシンビンについて)チームに迷惑をかけてしまって申し訳ないことをした。反省している」。CTB 安部「今日は受けに回ってしまっていた。後半は気持ちを切り替えて修正できた。チームは練習でやったことが試合でできてきている。精度も上がってきているし段階ごとにステップアップしている」。CTB 星野「今日の失点は運がなかった部分もあった。でも、その運も引き寄せられるようなプレーをしないと。今年はFWから良いボールが供給されるから、決められるところはしっかり決めたかった。パス、個々のスキルは確実に向上している。今日からまたもっと上を目指さないとならない」。WTB 山口「(今日の結果を踏まえて)悔しかった。(明早戦は)幼少時代からの憧(あこが)れだった。TVの中の世界だったから出場できて感慨深いものがあった。今日は前半、浮き足立っていたが(同期の)安部の目の覚めるようなタックルを見て自分も奮起した。それまでは気の緩みがあった。ハーフタイムでは『相手に合わせるのではなく1対1の状況を自分たちで作り出して前に行け』と指示された。関東学院戦の意識は前半良くて後半悪かったが、今日は逆に前半悪かったが後半立て直した。今後の課題は80分通して気持ちを切らさずに戦うこと。そのためには日々の練習から集中してやらないとならない」。READ MORE -
健闘むなしく、2部降格/関東インカレ
競走3日目、10000mW決勝。昨年5位の松尾(商3)に期待が懸かる。序盤は先頭集団で健闘するも、後半徐々にペースが落ち結果は8位。1点追加されたもののポイントを稼ぐことはできなかった。「競歩はポイント獲得が必須のブロック。今年はレベルが低かったので結果が出せず悔しい。東野のハーフ2位に続いて表彰台を狙いたかった」(松尾)と悔しさをにじませた。 4日目、2日目の10000mにはハーフマラソンで、見事2位で表彰台に上がった東野が出場。西駅伝監督から入賞を意識していけと言われた東野。しかし実力を発揮できず、10位に終わった。「もう1つ前の集団で粘りたかった。途中、中だるみしてしまった所が反省点」(東野)と自らのレースを振り返った。 今大会、ハーフマラソン、競歩、走り高跳びで得点を重ね、健闘した本学だったが、わずかにポイントが足りず2部に降格した。「選手たちが与えられたことをできていない」(遠藤監督)と課題を口にする。早急にチームを改革し再び1部の座に返り咲いてほしい。READ MORE